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静岡学園が青森山田を破り24大会ぶりに高校サッカーの頂点に立つ! 第98回全国高等学校サッカー選手権大会

2020年01月14日

静岡学園が青森山田を破り24大会ぶりに高校サッカーの頂点に立つ! 第98回全国高等学校サッカー選手権大会

第98回全国高等学校サッカー選手権大会は1月13日(月・祝)に、埼玉スタジアム2〇〇2で決勝を行いました。

決勝

青森山田高校(青森) 2-3(前半2-1、後半0-2) 静岡学園高校(静岡)

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2年連続で決勝の舞台に立つ青森山田高校に対し、鹿児島実業高校(鹿児島)と両校優勝を果たした第74回大会以来の決勝となった静岡学園高校(静岡)は、川口修監督が「初めての決勝で選手がふわふわしているように見えた」と振り返る通り、序盤は緊張の色を隠せません。決勝までの対戦相手とは違い、前線からアグレッシブにボールを奪いに来た青森山田に苦しみます。何とか相手エリアまで進出しても、ゴール前を固めつつサイドの松村優太選手と小山尚紀選手を囲い込む守りに阻まれ、決定機がつくれずに時間が進みました。

試合が動いたのは、11分。青森山田の武田英寿選手を相手エリアの左で倒され、FKを獲得すると古宿理久選手のキックから、藤原優大選手がヘディングシュートをたたき込みました。幸先の良いスタートを切った青森山田は33分にも、武田選手が自ら得たPKを決めて、リードを2点差としました。

ここまで無失点を続けた堅守が崩された静岡学園ですが、川口監督が「失点は覚悟していた。失点しても動揺せずに自分たちのスタイルを貫けば必ずチャンスが来ると伝えていた」と振り返る通り、焦りを見せません。45+2分には、ペナルティーエリア右外でつかんだFKのこぼれ球を中谷颯辰選手が右足で押し込み、1点を返したことで選手も落ち着き、静岡学園の戦闘態勢にスイッチが入ります。

静岡学園は攻勢を強めるため後半開始と共に、草柳祐介選手を中盤に投入。中央でのボール回しに手を施したことで攻撃が活性化。「相手が中を締めてきたのでサイドに振る機会が増えた。相手がサイドを警戒してきたら中を使ったり、横にスライドがあれば相手の守備がズレると考えていた」という浅倉廉選手を中心とした攻撃で勢いに乗ると61分には、草柳選手のスルーパスが相手DFの背後に抜け出しました。反応したのはコンディション不良により、決勝が初スタメンとなった加納大選手。「目がギラギラしていて『絶対に俺を使ってくれ』というのが見えた」という指揮官の期待に応え、冷静に左足シュートを決めました。

同点に追いついてからは、「相手がガクッと来ていたので、3点目が入るのは時間の問題だと思っていた」と松村選手。青森山田の黒田剛監督が「前でボールを保持する時間ができず、ラインを上げられなかった」と振り返るように、静岡学園は相手を押し込み、85分には左サイドで得たFKから中谷選手がヘディングシュートを決めて、逆転に成功。最後はパワープレーに出た相手の攻撃をしのぎ切り、24年ぶりとなる日本一を手にしました。

監督・選手コメント

黒田剛 監督(青森山田高)
準々決勝と準決勝のように引き気味になるのを警戒して、前からボールを奪いに行こうと考えていました。前半に関しては良い守備から2点を奪えてかなり良かったのですが、2点目を取ったあたりから精神的に守勢になりました。前半終了間際に自分たちのミスで失点し、プランが崩れました。後半は青森山田の守備コンセプトが徹底できなかったのが悔やまれます。大会を通して守備の青森山田と言いながらも、相手に献上してしまう失点があったのが、優勝を手繰り寄せられなかった原因だと思います。ただ、厳しい状況でも成長して、ここまで連れてきてくれた選手には感謝しています。

古宿理久 選手(青森山田高)
前半の立ち上がりは、高い位置で奪ってからのショートカウンターやサイドチェンジなど自分たちが目指しているサッカーができたのですが、アディショナルタイムに自分たちの武器であるセットプレーで失点したのが痛かった。後半は相手の方が、身体が動けていたので、粘り強くついていこうと思っていたのですが、2失点目はチームの守備コンセプトが疎かになっていました。今日は90分間通して、自分たちのサッカーを徹底できなかったのが敗因です。

川口修 監督(静岡学園高)
前半は流れが悪く、うちのサッカーができませんでしたが、ハーフタイムに選手に声をかけて修正してからリズムが生まれました。2-1だったので何とかなるかなと思っていたので、相手の攻撃を警戒しながら積極的にゴールを狙おうと後半のピッチに送り出しました。チャンスは少なかったですが、しっかり決め切ることができたのが勝因です。過去に両校優勝はありましたが、単独優勝は初めてです。5万人以上のお客さんが入ったすごく恵まれた環境の中で、0-2をひっくり返せたのは、夢の世界と一緒です。心の底から嬉しかったです。

田邉秀斗 選手(静岡学園高)
序盤に失点し、追いかける展開になったのが楽しかったです。前半はボールを失ったり、縦パスを狙っている相手の守備に引っかかる場面が多かったのですが、後半は上手く守備を掻い潜れるようになりました。前線の選手がしっかり仕事をしてくれて良かったです。逆転してからも、10分くらい残っていたので、絶対に失点しないという気持ちで頑張っていました。インターハイの県予選決勝も2点を決められ、追いつけずに負けたのですが、今日ひっくり返せたのは一年で力をつけられたからだと思いました。

第98回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2019/12/30(月)~2020/1/13(月・祝)

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