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昨年度覇者、関西王者が準々決勝で敗退~2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会~

2019年12月17日

昨年度覇者、関西王者が準々決勝で敗退~2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会~

2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会は12月16日(月)、準々決勝の4試合を行いました。8チームが準決勝戦進出を懸けた熱戦を繰り広げました。

明治大学(関東地区第1代表) 1-0 筑波大学(関東地区第6代表)

ともに相手をよく知る関東勢同士の対戦は、「互いのプライドがぶつかり合う」(明治大学・栗田大輔監督)見応えのある一戦となりました。試合は序盤から、厳しいプレスとスピーディーな切り替えで関東王者の明治大学が主導権を握ります。しかし筑波大学も集中した守りで明治大学の攻撃を跳ね返し、0-0のまま後半を迎えます。すると54分、筑波大学が千載一遇の好機を得ます。知久航介選手のロングキックに和田育選手が反応。ゴール前に抜け出したところを明治大学の川上優樹選手が倒し、筑波大学がペナルティーキックを獲得します。しかしキッカーである高嶺朋樹選手のシュートは、明治大学のGK・加藤大智選手が弾き、筑波大学は絶好のチャンスを逸してしまいます。その直後に明治大学は中村健人選手をピッチに送り出し、システムを4-4-2から3-2-3-2に変更。71分にはスピードのある小柏剛選手を投入するなど、さらに攻勢を強めます。すると84分、小柏選手とのコンビネーションプレーで前線に抜け出した中村健人選手がファーサイドにクロスを入れます。これに中村帆高選手が合わせ、GKの頭上を抜くヘディングシュートを突き刺して明治大学が先制。このゴールが決勝点となり、関東王者の明治大学が準決勝に駒を進めました。

関西学院大学(関西地区第2代表) 1-0 立正大学(関東地区第3代表)

4年前に初優勝を果たした関西学院大学と、創部以来初となる1部リーグ昇格、そして本大会初出場の立正大学。これが初顔合わせとなる両チームの対戦は、激しく攻守が切り替わる展開になりました。ともに決定機はつくるものの、粘り強い守備の前にゴールを割ることができません。後半に入ると、両チームとも交代選手を次々と投入して流れを引き寄せようとしますが、両GKのファインセーブなどもあり、0-0のまま試合は延長戦に突入します。接戦に終止符が打たれたのは、延長戦も後半に入った109分のことでした。山見大登選手の左サイドからのパスを受けた木村勇大選手がドリブルで突破。最後は横パスを受けた山下諒選手が流し込み、ついに立正大学のゴールをこじあけます。途中出場の選手が得点に絡む活躍で、待望の先制点を奪った関西学院大学。そのまま1点を守りきると、120分にわたる接戦を制し、関西勢としては唯一、準決勝に臨むことになりました。

桐蔭横浜大学(関東地区第2代表) 2-1 法政大学(関東地区第4代表)

本大会初出場の桐蔭横浜大学と昨年度王者・法政大学、関東勢同士の対戦。今季リーグ戦での対戦成績は1勝1敗と五分の状況で、拮抗した展開が予想されましたが、試合は早い時間帯に動きました。16分、桐蔭横浜大学は下村司選手のコーナーキックに、センターバックの遠藤凌選手が頭であわせて先制します。なかなかリズムをつかめない法政大学は、ハーフタイムに紺野和也選手と関口正大選手の2人を一気に投入。ともに右サイドで攻撃の起点となる選手を送りこむことで試合の流れを変えようとします。しかし55分には、桐蔭横浜大学の岩下航選手が、相手GKからのボールをインターセプトしてそのままゴール。相手のミスを見逃さなかった桐蔭横浜大学が、2点差にリードを広げます。法政大学も80分にペナルティーキックを獲得し、佐藤大樹選手自身が決めて1点を返しますが、反撃はここまで。2点を先取した桐蔭横浜大学が逃げ切り、前回覇者の法政大学を下して準決勝に進出しました。

中央大学(関東地区第5代表) 6-1 大阪体育大学(関西地区第1代表)

関西王者がまさかの大敗を喫しました。関西リーグでは連覇を達成し、昨年は総理大臣杯準優勝、本大会3位という成績を残してきた大阪体育大学。中心選手である田中駿汰選手を『EAFF E-1 サッカー選手権 2019』で欠くとはいえ、今季4年ぶりに関東1部リーグに復帰し、7年ぶりの本大会出場を果たした中央大学との東西対決は、大阪体育大学が有利かと思われました。しかし先制したのは中央大学。12分に中村亮太朗選手のクロスに高窪健人選手が頭で合わせると、19分にはコーナーキックから松本大輔選手がヘディングシュート。中央大学が早い時間帯に2点のリードを奪います。大阪体育大学も、2回戦で2得点を挙げたエース・林大地選手にボールを集めますが、中央大学のGK・坪井湧也選手の好守もあり、ゴールを奪うことができません。後半は一進一退の攻防が繰り広げられましたが、68分に中央大学の松本大輔選手が、再びコーナーキックから追加点を挙げると、79分にも途中出場の小山駿選手が決めて4-0と突き放します。大阪体育大学も89分、交代出場のアフラギマハディ選手がセットプレーの流れから1点を返しますが、反撃とするには遅すぎました。中央大学は失点にも勢いを失うことなく、アディショナルタイムに2点を追加。終わってみれば6-1と大差をつけて中央大学が快勝し、11年ぶりとなるベスト4入りを決めました。

準々決勝の結果、関東3チーム関西1チームがベスト4入りを決めました。12月19日(木)に行われる準決勝では、明治大学と関西学院大学の全国大会常連校同士の東西対決、そして初出場の桐蔭横浜大学と11年ぶりの決勝進出を目指す中央大学の関東勢が激突します。関西王者の大阪体育大学、昨年度覇者の法政大学が姿を消す中、決勝に駒を進めるのはどのチームになるのでしょうか。

出場チーム監督コメント

中村帆高 選手(明治大)
ゴールシーンは、中村健人選手のボールが本当にいいタイミングで入ってきて、自分でも驚くくらいシュートコースが見えました。ボールがゆっくり見えて、時間が止まったかのようでした。それまで、なかなか点が入らなかったことに対する焦りはありませんでした。ペナルティーキックを取られたときも、たとえ1点入れられても取り返せばいい。延長戦に入ってでも逆転できると思っていました。今年のチームには、何かあっても取り返せるという自信があります。

安武亨 監督(桐蔭横浜大)
法政大学は強いチームなので、今日はかなり激しい試合になると予想していました。全員で気持ちを作って試合に臨みましたが、その中でも、ずっと点が入らなかったセットプレーから先制点を奪えたことは大きかったと思います。準決勝の対戦相手である中央大学は、球際や切り替えの部分で“戦う”チームなので、そういったところで後れをとらないようにしたいと思います。

佐藤健 監督(中央大)
今日は選手全員が勝ちたいという気持ちを前面に出して、その中で交代選手がうまく機能して得点を重ねることができました。ラッキーな部分もありましたが、ひとつひとつ、みんなで積み上げたものが形になってきたことで、強いチームに成長しました。準決勝は、同じ関東勢である桐蔭横浜大学との対戦です。とにかく体をぶつけながらでも、いいサッカーをして勝ちたいと思います。

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大会日程、試合結果などは全日本大学サッカー連盟公式サイトをご確認ください。

2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会

大会期間:2019/12/11(水)~2019/12/22(日)
会場:浦和駒場スタジアム、NACK5スタジアム大宮、味の素フィールド西が丘、AGFフィールド
柏の葉公園総合競技場、浦安市運動公園陸上競技場、川口市青木町公園総合運動場陸上競技場

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