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【Match Report】なでしこジャパン、アウェイのイタリア戦は長谷川唯のゴールで追いつき1-1のドロー
2025年10月25日

なでしこジャパン(日本女子代表)はヨーロッパ遠征の初戦として、現地時間10月24日(金)、イタリアのコモのStadio Giuseppe Sinigagliaでイタリア女子代表と国際親善試合を行いました。FIFAランキング12位のイタリアは7月のUEFA欧州女子選手権ベスト4の実力派で日本(同8位)も真向から勝負に挑みます。
日本は4-3-3システムを起用し、半年ぶりに代表復帰した長谷川唯選手がキャプテンマークを巻きます。今回の遠征でしっかりと落とし込んだ的確なプレスで相手を追い込み、しかし焦ることなく状況を見極めながらの立ち上がりとなりました。最初の見せ場となったのは10分、中に入り込んだ藤野あおば選手が左サイドバックに起用されていた守屋都弥選手を引き出し、オーバーラップから左CKを奪います。ここから立て続けに3本のCKを得ますがゴールには至りません。
16分には藤野選手からのパスを松窪真心選手が完璧なタッチでコントロールしコースを突くシュートを放ちますが、これはGKが阻止。しかし前半アディショナルタイムにはビッグチャンスが到来します。アンカーの宮澤ひなた選手のパスに合わせてDFラインから抜け出した清家貴子選手がGKと1対1に。右足で放ったシュートは惜しくも枠外に外れ、清家選手も思わず天を仰ぎます。

後半に入り、全体的に高いポジションを取りはじめた日本ですが、52分イタリアに先制点を奪われます。しかし日本は64分、ついに同点に追いつきます。「唯さん(長谷川)がいいタイミングで走ってくれてそこに合わせるだけのパス」(宮澤選手)を、「ひなた(宮澤)のボールが本当によかったです」と語る長谷川選手が落ち着いてループシュートでゴールネットを揺らしました。
その後、日本は交代選手がリズムを変えてギアアップしますが、最後まで逆転ゴールを生み出すことは出来ず、1-1のドローで試合を終えました。
次戦は10月28日(火)18時00分(現地時間)にスペインのラ・リネアでノルウェー女子代表と対戦します。

監督・選手コメント
ニルス・ニールセン 監督
良い2チームが戦ってのドローという結果は仕方がないという気持ちもあります。イタリアは今年のユーロ(UEFA欧州女子選手権)でいい成績を残して、本当にまとまった素晴らしいチーム。相手のゴールに関しては、イタリアの典型的な得意とする形でした。日本も前半に何度かあったチャンスを決めきれていればこの試合は勝てたと思います。ハーフタイムにはポジション的にもっと高くしようと伝えました。それが上手くいき、点を決められはしましたが、すぐ追いつくことになったと思います。後半に関しては日本が支配する時間が長かったですし、選手たちも本当に勝とうとしてできることは全てやってくれました。
DF #2 清水梨紗 選手(リバプールFC/イングランド)
試合前はいろいろ考えていて、試合中はずっと準備をしていたのですが、(思っていたより)急に呼ばれたので、いい意味で逆に時間がなくて、パッとゲームに入れていつも通りのプレーができたと思います。パリオリンピックでケガをしてから、正直しんどくて、苦しくて自分がまたサッカーができるのかと考える時期もありました。でもそこでサッカーが好きだということ、日本代表に対しての特別な思い、そういうのも改めて感じることができました。今ここに戻ってきて、その時間は無駄ではなかったと思います。手応えという点ではまだ分からないですけど、代表の一員として、自分のプレーはもちろん、チームの結果にもこだわってやっていきたいです。
DF #4 熊谷紗希 選手(ロンドン・シティ・ライオネス/イングランド)
後半の方がボールを持って自分たちで試合をコントロールできていたと思います。あとはどれだけゴールに迫れるか、その怖さを出せるか。もちろん前半も2-1の数的優位のチャンスを作れていました。ただ決定機となると数本程度だと思います。どうボックス内に入っていくか、ここから次の試合までに修正すべきところです。失点のシーンは、ボールを持たれていたのはゴール前。横に横に動かされて最後のところをフリーにさせてしまいました。あそこまでゴールに近いと何が起きてもおかしくないです。もっとゴールから遠くに押し出せなかったのは自分たちの責任です。勝ち切らないといけない試合でした。悔しさしかないです。
MF #14 長谷川唯 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
ゴールシーンは自分のタイミングで前に行けるチャンスでもあって、スペースが見えたので、3人目でボールを受けれたらと思って走りました。そしたら宮澤(ひなた)選手からとてもいいボールが来ました。ローテーションで人がぐるぐる入れ替わる中でフリーでボールを受けることも、コンビネーションもできていたので、そこから先の崩し、フィニッシュの精度、そしてあと一工夫が必要。次に対戦するノルウェーは背が高く、クロスからの攻撃も難しいと思いますが、そのなかでもニアとファーとマイナスっていうオプションをしっかりと作られれば、ゴールも決められると思うので、まずはゴールへの迫力を出していきたいです。
国際親善試合 [10/24]
2025年10月24日(金) 18:15 キックオフ予定(日本時間 10月25日(土) 1:15)vs イタリア女子代表
会場:コモ(イタリア)/Stadio Giuseppe Sinigaglia
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