ニュース
チャイニーズ・タイペイ代表がJ-GREEN堺でトレーニングキャンプを実施
2015年06月12日
2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選に出場するチャイニーズ・タイペイ代表が、5月26日から6月2日までの8日間、大阪府のJ-GREEN堺でトレーニングキャンプを実施しました。滞在期間中には、3試合のトレーニングマッチが行われました。
5月27日に行われた阪南大学戦は、チャイニーズ・タイペイ代表が少ないチャンスを活かして前半に2点を奪ったものの、阪南大学もセットプレーや相手のミスを逃さずボールを奪い、得点を重ねて2-4で前半を折り返しました。後半は阪南大学が試合のペースを握りましたが、チャイニーズ・タイペイも体を張ってゴールを死守、逆にカウンターから攻撃を仕掛ける場面もあり、両チームが1点ずつを加え、結果は3-5で終了しました。
5月29日のびわこ成蹊スポーツ大学戦では、前半から互いにチャンスを作り、シュートが多い試合となりました。チャイニーズ・タイペイ代表が、前半の15分、後半も51分に得点を奪い、勝利を収めました。チャイニーズ・タイペイは、守備の意識が高く、ディフェンスラインを下げずに高い位置からプレスをかけて、ボールを奪いに行く状況が多く見られました。
6月1日のFC大阪戦は、両チームとも攻守の切り替えが早く、互いにボール際で激しくぶつかり、迫力のある試合となりました。前半41分には、チャイニーズ・タイペイ代表のパスをカットしたFC大阪がカウンターから先制点を奪いました。後半は、チャイニーズ・タイペイ代表が積極的に攻撃をしかけ、何度か決定的な場面を作るも、最後までゴールは奪えず、試合はそのまま0-1で終了しました。
5月27日(水) チャイニーズ・タイペイ代表 3-5(前半2-4) 阪南大学
5月29日(金) チャイニーズ・タイペイ代表 2-0(前半1-0) びわこ成蹊スポーツ大学
6月 1日(月) チャイニーズ・タイペイ代表 0-1(前半0-1) FC大阪
チャイニーズ・タイペイ代表は、上記の活動以外にも、大阪市内観光やJリーグ(ヴィッセル神戸vsベガルタ仙台)を観戦し、選手やスタッフは日本の文化やJリーグの雰囲気を知り、感銘を受けていました。
チャイニーズ・タイペイ代表は、2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選でグループFに入り、イラク、タイ、ベトナムと対戦。初戦は6月16日にホームでタイと試合をします。
監督・選手コメント
Chen Kuei Jen 氏(チャイニーズ・タイペイ代表監督)
日本での8日間のトレーニングキャンプは、非常に充実した活動ができました。練習会場もホテルから近く、ピッチ状態も良く、非常に恵まれた環境の中でトレーニングができました。またトレーニングマッチも3試合行い、怪我をしていた選手を除いて全選手を試合に出場させることができ、良い経験を積ませることができました。
また、Jリーグの試合を実際にスタジアムで観戦できたことは非常に良かったです。チャイニーズ・タイペイの選手は1万人を超える観客の中で試合をする経験があまりないので、Jリーグのような大歓声の中で毎週試合ができることは、非常に良い環境で選手のモチベーションも上がると思いました。今回のキャンプには、中国でプレーしている8人の選手が参加していません。今回来日した34名と中国でプレーしている選手の中から最終的に23名に絞ってワールドカップ予選を戦います。今回のキャンプの成果を試合で発揮できるよう、残りの準備期間を大事に使いたいと思います。キャンプに関わった全ての人に感謝いたします。
Lu Kun Chi 氏(チームキャプテン)
素晴らしい環境の中でトレーニングキャンプを実施できたことを、非常に嬉しく思います。私は数年前に日本のチーム(現在J3のグルージャ盛岡の前身クラブ)でプレーをしていましたが、その時から日本人の方々に親切にしていただきました。今回のトレーニングマッチも、3チームとも実力のあるチームでレベルも高く、良い経験となりました。自分たちのサッカーができる時間帯もあり、予選に向けて良い強化試合となりました。チームの雰囲気も良いのでこの勢いで予選に臨みたいと思います。