逆風の中で生まれた”決意”と”新星”
ワールドカップ出場権を獲得するまでは特段問題はなかった。
しかし、2010年ワールドカップイヤーに入ると一転、結果が思うように出ず、
日本代表への期待は急激に萎んでしまっていた。
そんな逆風の中、ワールドカップ開幕直前、
日本代表はこれまで追い求めていた戦術から大幅な変更を行う。
これまで主力としてチームを率いていた選手に代わって
川島永嗣選手、阿部勇樹選手がスタメンに選ばれ、ゲームキャプテンも長谷部誠選手に替わり、
更には本田圭佑選手がワントップ、松井大輔選手が右サイドという
練習でもほとんど試されていない形が採用された。
成績不振に加えて直前の大幅な戦術変更によって、日本代表への期待は更に萎んでみえたが、
この”決意”の大幅変更が奏功する。
初戦カメルーン代表戦では松井選手のクロスから本田選手がゴールを決めて1−0で勝利。
”決意”の大幅変更が結果に繋がったことで自信を持ったチームは、
第2戦オランダ代表に0−1と惜敗するも、
第3戦デンマーク代表を相手に本田選手、遠藤保仁選手、岡崎慎司選手のゴールで3−1と快勝。
02年日韓大会以来、母国開催以外では初めてのグループステージ突破を果たした。
決勝トーナメントではパラグアイ代表にスコアレスドローの末、PK戦で敗北。
初のベスト8進出を、あと一歩のところで逃してしまったものの、
逆風の中で生まれた”決意”によって勝ち取ったベスト16という結果と、
その戦いの中で生まれた”新星”への期待、そして、それらを支えたベテランたちの存在が、
次へと繋がる大きな収穫となった。
選手一覧
PLAYERS
ユニフォーム
JERSEY
フォトギャラリー
PHOTO GALLERY
大会結果
RESULT
GROUP STAGE Group E
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 引 | 負 | 得失点 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | オランダ | 9 | 3 | 0 | 0 | +4 | 5 | 1 |
2 | 日本 | 6 | 2 | 0 | 1 | +2 | 4 | 2 |
3 | デンマーク | 3 | 1 | 0 | 2 | -3 | 3 | 6 |
4 | カメルーン | 0 | 0 | 0 | 3 | -3 | 2 | 5 |
グループステージ突破
大会情報
優勝: | スペイン | MVP: | ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ) |
準優勝: | オランダ | 得点王: | トーマス・ミュラー(ドイツ)5得点 |
3位: | ドイツ | ダビド・ビジャ(スペイン) ヴェスレイ・スナイデル(オランダ) ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ) |
- 優勝
- スペイン
- 準優勝
- オランダ
- 3位
- ドイツ
- MVP
- ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
- 得点王
- トーマス・ミュラー(ドイツ)
ダビド・ビジャ(スペイン)
ヴェスレイ・スナイデル(オランダ)
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)
5得点
公式試合球
ジャブラニ(JABULANI)
アフリカ大陸初開催を祝福し、南アフリカ共和国の公用語で「祝杯」を名称として採用。8 枚(2 種類)の立体パネルを組み合わせることで、限りなく真球に近い球体を実現。デザインは、南アフリカ共和国の公用語の数とフットボールチームの選手数である「11」にインスパイアされたもの。南アフリカ共和国の伝統的なパターン模様」をモチーフにしています。