現役のSAMURAI BLUEプレーヤーの歩みを貴重な写真で振り返る、「SAMURAI BLUE〜プレーヤーズヒストリー〜」。今回はSAMURAI BLUE不動の右サイドバック、酒井宏樹を取り上げよう。
小さい頃からその才能が認められた酒井は、地元である千葉県柏市の柏レイソルの下部組織でサッカー選手として順調に成長する。柏レイソルU-18から多くの同期とともに、トップチームへ昇格しクラブの躍進に貢献。2011年に史上初となるJ2からの昇格初年度でのJ1優勝を果たす。チームの中心的な役割を担った酒井はJリーグベストイレブン、そしてJリーグベストヤングプレーヤーを同時受賞するとともに同年、SAMURAI BLUEにも初招集された。
SAMURAI BLUEでのピッチデビューは、2012年5月23日。キリンチャレンジカップ2012・アゼルバイジャン代表戦でのことだった。
また酒井はカテゴリー別代表でも欠かせない主力へと成長し、U-23日本代表としてロンドンオリンピック2012に出場。日本のベスト4に大きく貢献した。
SAMURAI BLUEのメンバーとして定着した酒井は、FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013にも選出され、2試合に出場した。
出場機会を得ることはなかったが、2014FIFAワールドカップブラジルを戦うSAMURAI BLUEにも選ばれる。
4年後、SAMURAI BLUEで確固たる地位を築き上げた酒井は、2018FIFAワールドカップロシアに出場。全4試合に出場し、日本のベスト16入りに大きく貢献した。
右サイドバックというポジションもあり、SAMURAI BLUEでの初得点は2018年11月16日、キリンチャレンジカップ2018・ベネズエラ代表戦と遅かったが、本人だけではなく、酒井の絶え間ない努力を知るチームメートたちもおおいに喜んだ瞬間だった。
2019年にはAFC アジアカップ UAE 2019に出場し、日本を準優勝へ導いた。
先の第32回オリンピック競技大会(2020/東京)では、オーバーエイジ枠として同じSAMURAI BLUEの主要メンバーである吉田麻也、遠藤航とともに出場。若いU-24日本代表を最終ラインから牽引した。
アジア最終予選(Road to Qatar)でも、酒井の存在は大きい。右サイドの攻防の行方は、間違いなくこの男が握っている。
9年という月日を経て、Jリーグの舞台へ戻って来た酒井。ヨーロッパで培った経験を日本サッカー界のため、存分に発揮してくれることだろう。
1990年4月12日生まれ。ポジションは、DF。柏レイソルU-18から2009年、トップチームに昇格(2008年に2種登録)。2010年のJ2優勝、続く2011年のJ1優勝に大きく貢献する。同年、Jリーグベストイレブン、Jリーグヤングプレーヤーを同時受賞。
2012年7月、ドイツのハノーファー96に完全移籍。2016年6月からはフランスのオリンピック・マルセイユに活躍の場を移す。2021年6月より浦和レッズに完全移籍。9年ぶりの日本復帰でSAMURAI BLUEでもさらなる飛躍を目指す。