現役のSAMURAI BLUEプレーヤーの歩みを貴重な写真で振り返る、「SAMURAI BLUE〜プレーヤーズヒストリー〜」。今回はSAMURAI BLUEの攻撃の要、鎌田大地を取り上げよう。
愛媛県に生まれた鎌田は、ガンバ大阪ジュニアユースから京都の東山高等学校へ進学。ここでその才能を大きく開花させた。2015年、サガン鳥栖に加入し、ルーキーイヤーからリーグ戦で21試合に出場し、3ゴールを記録する活躍を見せる。
独特のリズムとそのテクニックで、鳥栖の攻撃を牽引した鎌田は同年、当時リオデジャネイロオリンピック2016を目指していたU-22日本代表にも招集された。
翌年の2016年、2年目ながら鳥栖で主力選手となるまでに成長し、リーグ戦28試合に出場。7ゴールをマークした。U-23日本代表では、リオデジャネイロオリンピック2016直前の第44回トゥーロン国際大会まで招集されながらも、残念ながら本戦出場は逃した。
落選の悔しさもあった鎌田だったが、その後も鳥栖で活躍を見せ、2017年の夏にドイツのアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍を果たす。
翌年、ベルギーのシントトロイデンVVへ期限付き移籍し、ヨーロッパの地で着実に経験を積みSAMURAI BLUE招集のチャンスを得る。そして2019年3月22日のキリンチャレンジカップ2019・コロンビア代表戦で、途中出場でのデビューを飾る。
その4日後のボリビア代表戦では、初先発も経験。日本のサッカーファンに、その才能を改めて強く印象づけた。
2019年、アイントラハト・フランクフルトに復帰を果たした鎌田は、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ中国2023 予選にも招集。そして2019年10月10日のモンゴル代表戦で、SAMURAI BLUEでの初ゴールを決める。
コロナ禍に入った2020年もドイツで活躍する鎌田は、SAMURAI BLUEの中心選手としてチームを牽引する。10月、11月に行われたオランダ・オーストリア遠征でも大きな存在感を見せた。
そして2021年3月25日に行われた国際親善試合・韓国代表戦では、ゴールも決めた。2年ぶりとなる国内での国際親善試合、ライバルの韓国代表に対して3-0という快勝の立役者となった。
続くFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ中国2023 予選でも、チームを牽引する鎌田。卓越したテクニックや相手を翻弄するリズム感だけではなく、強さも兼ね備えたアタッカーへと進化した。
激闘が続くアジア最終予選(Road to Qatar)でも、鎌田の力はSAMURAI BLUEに欠かせない。
絶え間ない努力を続ける鎌田が、カタールへの険しい道のりでもSAMURAI BLUEを勝利へ導いてくれるだろう。そして世界をもっと驚かせるその時も、きっと遠くはない未来のはずだ。
1996年8月5日生まれ。ポジションは、MF/FW。東山高等学校から2015年、サガン鳥栖に加入。2017年6月、ドイツのアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍を果たす。2018年、ベルギーのシントトロイデンVVへ期限付き移籍を経験するも、2019年夏よりアイントラハト・フランクフルトに復帰。現在はチームの主力選手として定着する。
SAMURAI BLUEではここまで出場試合数が16ながら、4ゴールを記録。アジア最終予選(Road to Qatar)を戦う上で、攻撃のキープレーヤーとして大きな期待を担っている。