現役のSAMURAI BLUEプレーヤーの歩みを貴重な写真で振り返る、「SAMURAI BLUE〜プレーヤーズヒストリー〜」。今回は、板倉滉を取り上げよう。
神奈川県に生まれた板倉は、川崎フロンターレU-12からそのキャリアをスタートさせた。その後もU-13、U-15、U-18と順調に昇格し、2015年にはU-18日本代表としてSBSカップに出場。川崎フロンターレU-12から切磋琢磨を続けた三好康児らとプレーした。
その後も東京オリンピック2020を見据える年代別代表で活躍した板倉は2018年、U-21日本代表として第18回アジア競技大会にも出場。ゲームキャプテンを務めるなど、日本の準優勝に大きく貢献した。
SAMURAI BLUEデビューは2019年6月20日、CONMEBOLコパアメリカブラジル2019のグループステージ第2節・ウルグアイ代表戦。デビュー戦ながら先発出場を果たす。
第3節のエクアドル代表戦も、連続での先発出場。東京オリンピック2020世代の主力として存在感を示した。
その後もSAMURAI BLUEへの招集は続くとともに、東京オリンピック2020へ向けて、U-22、U-23、U-24とチームを牽引する。板倉に対する森保一監督の信頼感は当時から厚い。
2021年の東京オリンピック2020では、オーバーエイジ枠で招集された吉田麻也に、はからずもポジションを譲る形となったが、途中出場などで献身的に戦い、日本をベスト4に導いた。
個人的には悔しさの残るオリンピックでの戦いだったかもしれない。しかし板倉はその経験をバネとし、SAMURAI BLUEでの地位を築いていく。
アジア最終予選(Road to Qatar)では、2022年1月27日の中国代表戦、続く2月1日のサウジアラビア代表戦と絶対に負けられない2連戦で、SAMURAI BLUEの最終ラインを谷口彰悟とともに務め、連勝を飾る。
絶対的な存在である吉田麻也、冨安健洋のCBコンビが不在の中、この連勝は板倉の存在がいかにSAMURAI BLUEにとって重要かという証明となった。
そして3月24日、運命のオーストラリア代表戦を迎えた森保監督がキャプテン吉田麻也のパートナーに選んだのは、板倉だった。
板倉は見事、その期待に応える。2-0の完封勝利に貢献し、日本をカタールでの本大会へと導いた。
まだまだ続く、板倉とSAMURAI BLUEの挑戦。その姿がより一層輝くことを日本のサッカーファミリーは待ち望んでいる。
1997年1月27日生まれ。ポジションは、DF。川崎フロンターレU-12立ち上げの第1期生として、その後も同クラブ下部組織に所属。2種登録を経て2015年、トップチームに昇格。その後、ベガルタ仙台への期限付き移籍を経験し、2019年1月にイングランドのマンチェスター・シティに完全移籍する。
その後、オランダのFCフローニンゲンを経て、現在はドイツのシャルケ04に所属。主力選手として活躍する。
SAMURAI BLUEでは8試合に出場し、1得点(2022年4月27日現在)。今後のSAMURAI BLUEを支えるディフェンスリーダーとして大きく期待される。