JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 大会・試合 > 最新ニュース一覧 > 逆転勝利のAC福島が初代女王に! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2022

ニュース

逆転勝利のAC福島が初代女王に! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2022

2022年09月20日

逆転勝利のAC福島が初代女王に! JFA U-18女子サッカーファイナルズ2022

U-18年代女子チームの真の日本一を決めるJFA U-18女子サッカーファイナルズ2022は、9月19日(月・祝)にサンガスタジアム by KYOCERAで決勝を行いました。

決勝

JFAアカデミー福島 3-2(前半1-2、後半2-0) 十文字高校

8月のXF CUP 2022 第4回日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)で準優勝のJFAアカデミー福島と7月の令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で準優勝の十文字高校による決勝は、最後まで目が離せない白熱した試合展開となりました。

先制したのはAC福島です。8分に右サイドの高い位置で相手ボールを奪ったMF谷川萌々子選手がドリブルで中央に進入。「(準決勝の)大商学園高戦では前半のシュート数が少なかったので、今日の試合では前半からどんどんゴール狙っていこうとチーム全体で声を掛け合っていた」と思い切りよく振り抜いた左足シュートが、ゴール左隅に決まり、幸先の良いスタートを切りました。

失点以降もAC福島にボールを持たれる場面が続いた十文字高でしたが、19分には中盤でのボール奪取から右サイドに展開。MF三宅万尋選手が縦とのワンツーで高い位置まで進み上げたクロスを、ゴール前のFW氏原里穂菜選手が頭で合わせて、試合を振り出しに戻します。29分には持ち味である高い位置からのプレスで、AC福島のビルドアップが乱れた瞬間を逃さず、氏原選手がボール奪取。そのまま無人のゴールに流し込み、逆転に成功しました。

形成が逆転したAC福島はハーフタイムに戦い方を修正。「ビハインドだったので『まだまだ自分たちはできるよ』と声を掛け、絶対に諦めない気持ちをみんなで共有しました。新しく入る選手を始め、もっとアクションを増やしてどんどんどんどん攻撃的に行こうと考えていました」。そう振り返るのはキャプテンのMF林愛花選手です。

「後半は焦らずボールを動かして、隙があったらそこを突くというサッカーができた」と谷川選手が続けるように自陣からのポゼッションで試合の主導権を取り戻しつつ、相手DF裏へのアクションを続けたFW松窪真心選手への配球を続けて、チャンスをうかがいました。すると、51分には前線からの連動した守備でボールを奪い、右サイドの松窪選手から中央のFW板村真央選手に展開。最後はDFに当たったこぼれ球を谷川選手がダイレクトで決めて、試合を再び振り出しに戻しました。

直後の54分には自陣で奪ったボールを谷川選手につなぎ、素早く十文字のDFラインの背後に展開。フリーで走り込んだ板村選手がGKとの1対1に持ち込むと落ち着いてゴール右隅に決めて、3-2としました。終盤は猛攻を仕掛けた十文字高に押し込まれましたが、最後まで粘り強い守備を継続し、逆転に成功したAC福島が初代女王の座に輝きました。

監督・選手コメント

山口隆文 監督(JFAアカデミー福島)
準決勝の映像を見て、(十文字高は)我々の目標であった日本一に対して大きな壁となるチームだと感じていました。選手たちはコンパクトフィールドを形成しながら、チャレンジ&カバーを繰り返してくれました。幸先良く先制点を奪いながら、我々のミスが重なって2点を取られましたが、よく落ち着いて後半に入れました。逆転できたのは日頃からしっかりボールを保持しながら、隙を突く攻撃を繰り返してやってきたから。非常に評価できる試合でした。

MF #6 林愛花 選手(JFAアカデミー福島)
クラブユースの大会(XFカップ)はチームとして準優勝で終わり、みんなすごく悔しかったと思うし、(FIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022に参加したため)配信で見ていた自分もすごく悔しかった。悔しさをバネにして、この大会までの練習に臨んできました。普段できない高体連のチームとの対戦を楽しみつつ、夏の悔しさを全力で力に変えようとチームで共有しました。今日は勝って悔しさを晴らせたので、すごくうれしく思います。U-18年代の頂上決戦である大会の2試合を通して、いろいろなタイプの選手と出会えたのも収穫です。

石山隆之 総監督(十文字高校)
十文字には小学6年生の時にJFAアカデミーやWEリーグのアカデミーを受けて落ちた選手ばかり。高校で入る選手も(クラブチームで)昇格できないから来る選手が多い中、高体連でいろいろな厳しさを経験し、非常に伸びていると改めて感じた試合でした。ただ、動きながらのボールコントロールや、パススピードなど課題が見えたので、これからに生かしたいです。まだ選手権(全日本高等学校女子サッカー選手権大会)があるではなく、もう選手権しかない。インターハイ、ファイナルズ共に2位なので、この子たちの努力が結果につながるように頑張りたいです。

MF #10 野口初奈 選手(十文字高校)
AC福島は本当に技術の部分ですごく上手だったので、自分たちは走力やチーム力で勝とうと思っていました。ただ、サッカーの技術の面で負けてしまった。次の選手権では絶対に最後まで勝てるように頑張ります。インターハイでも応援はあったのですが、今大会は応援でチームが一体となっていました。みんなの応援が大きなパワーにつながっていたから、(準決勝の)セレッソ大阪堺ガールズにも全員が最大の力を発揮できて、勝利につながりました。やっぱり応援の力はすごく良いなと思いました。

大会日程:2022年9月17日(土)~9月19日(月・祝)
大会会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー