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【最後の青春ドラマ】自ら練習メニューを考え、伸び伸びと成長した少年時代 ~プレミアリーグファイナル・大迫敬介(サンフレッチェ広島)前編

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2019年12月12日

【最後の青春ドラマ】自ら練習メニューを考え、伸び伸びと成長した少年時代 ~プレミアリーグファイナル・大迫敬介(サンフレッチェ広島)前編

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 ファイナルが12月15日(日)に開催されます。U-18年代最高峰の舞台に立った選手はどのような青春時代を過ごしてきたのか。ここでは今年、SAMURAI BLUE(日本代表)にも選出された大迫敬介選手の高校時代のストーリーをお届けします。

大自然で伸び伸びと育った少年時代

兄がサッカーを始めたことをきっかけに、ボールを追い掛けるようになった少年は、自らの意思でGKを始めた。生まれ育った場所は鹿児島県の北西部。「本当に田舎なんですよ」と笑顔を浮かべ、大迫敬介はサッカーが楽しくて仕方なかった鹿児島での記憶を紐解いていった。

「中学校に上がるときに立ち上がったばかりの地元のクラブチームに入りました。鹿児島だったのでJリーグの試合も見ることのできない環境でしたけど、元プロ選手の方がクラブを立ち上げてくれたおかげもあって僕もいつしかプロを目指すようになったんです」

当時のモチベーションは「トレセンに入ること」だったという。「小学5、6年生の頃から地区の選抜、県の選抜に選ばれ始めたんですけど、そこから九州トレセン、ナショナルトレセンになっていくにつれてメンバーが絞られていく。とにかくメンバーに残りたい一心で頑張っている感じでしたね」。

所属するフェリシドSCにはGKコーチはいなかった。よって日々のGK練習は大迫がトレセンに参加して学んできた練習メニューを行っていたという。「もう本当に独学でしたね」と大迫は笑うが、「でも、それが僕にはよかったんです。後輩に『こういうメニューをしていたぞ』って教えながら、ああでもない、こうでもない、って感じで練習してましたけど、それが本当に楽しかったですから」と振り返った。

情報の限られている環境に育って主体的にトレーニングに打ち込んできたからこそ、大迫は思い切りよく、伸び伸びとしたプレースタイルを培っていくことができたのだろう。高校へ進学する頃には九州地域を中心とした複数の強豪チームから声がかかる逸材になっていた。

もっとも選択肢が多かったからこそ大迫は進路選択に迷った。サンフレッチェ広島F.Cユースへ進むことを決めたのも返答期限がギリギリだったが、広島ユースの練習環境が決断材料の一つだったという。広島ユースが拠点とする安芸高田市は、自らが育った鹿児島のように大自然の広がる場所だった。

「僕はサッカーにだけ集中したかったんです。この3年間は絶対に後悔しないようにするって決めていて、大学に行くことは全く考えていなかった。サンフレッチェに行くって決めたときからトップチームに上がることしか考えていなかったです」

高校1年生からU-18年代最高峰の舞台が主戦場に

鹿児島から大器がやってくる――。それは2015年からユースを任されている沢田謙太郎監督にとっても印象に残っている出来事だった。大迫と初めて握手を交わしたときに「こいつは違うなと思った」という。

「だって、ぜんぜん中学生に見えなかった。体つきも大きかったけど、なんか身長以上に大きく感じたんですよね」

その直感に導かれるように、大迫は1年生の夏から高円宮杯プレミアリーグに出場することになる。沢田監督は春先からタイミングを見計らっていた。「チームがプレミアリーグでなかなか勝てなかった中で、プリンスリーグで敬介は十分にやれていた。あとはタイミングだなと思っていました。敬介は本当に思い切りがいい。学年関係なくがんがん行っていたから、俺はそこが好きだった」。

プレミアリーグのデビュー戦は第11節の京都橘高校戦。その試合は今も鮮明に記憶に残っている。「チームがいい流れではなかった中で自分が抜擢されたんでなんとか結果を残したかった」という一戦は、岩崎悠人(現北海道コンサドーレ札幌)に2点を決められて敗戦。試合後の大迫には悔しさが残ったが、「すごく楽しんでいる自分がいた」と悔しさ以上にU-18年代最高峰の舞台に心が高ぶっていた。

大迫が出場した3試合目、ついに初勝利をつかんだ。第13節の名古屋グランパスU18戦だった。「土砂降りの中の試合で最後に点を取って勝ったんです。2点差を追い付かれて、最後にチームメートが勝ち越しゴールを決めてくれました」と、今となっては至って冷静に振り返るが、沢田監督には大迫の涙が記憶に残っていた。「初めて勝った試合の後は泣いていましたね。敬介のことはみんながもう認めていたんだけど、あいつ自身は相当にプレッシャーを感じていたんだろうね」。

その後、広島ユースは最終節まで残留争いを繰り広げてギリギリでプレミアリーグに残留している。大迫は「本当に1試合1試合を命懸けでやっているような気持ちでしたけど、1年生のときからそういう経験をできたことは大きかったです」と振り返る。

鹿児島の大自然で育ったGKは、高校1年生で名門Jクラブのユースチームでゴールマウスを任されるプレッシャーと立ち向かった。一回りも二回りもたくましさを増した大迫は、2年生になると飛躍的な成長を遂げていく。

インタビュー前編 ~自ら練習メニューを考え、伸び伸びと成長した少年時代~ 大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)
インタビュー中編 ~あと一歩まで迫ったU-18年代最高峰~ 大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)

日程:2019/12/15(日) 13:00 キックオフ(予定)
会場:
埼玉/埼玉スタジアム2002
対戦:青森山田高校(EAST優勝チーム) 対 名古屋グランパスU-18(WEST優勝チーム)

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