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なでしこジャパン、10日間のトレーニングキャンプ全日程を終了

2023年07月08日

なでしこジャパン、10日間のトレーニングキャンプ全日程を終了

高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行っていたなでしこジャパン(日本女子代表)は7月6日(木)、10日間にわたる活動を終え、7月14日(金)に開催するMS&ADカップ2023に向け、3日間のオフに入りました。

トレーニングキャンプ9日目には、オルカ鴨川FCとトレーニングマッチを行いました。40分×3本の試合形式で行われた試合は、1本目にFW田中美南選手の2ゴールや、MF長谷川唯選手のアシストからDF熊谷紗希選手がダイビングヘッドでゴールネットを揺らすなどし、3-0で先行しました。2本目はゴール前を固める相手に攻め手を見いだせずスコアレスに終わりましたが、メンバーの入れ替わった3本目は5分にMF林穂之香選手がPKを決めると、その後FW千葉玲海菜選手やトレーニングパートナーの松窪真心選手、そして植木理子選手のヘディングシュートなどのゴールがあり4-0に。トータル7-0というスコアで試合は終了しました。

異なるシーズンの進度により、選手間でコンディションに差がある状態でスタートしたトレーニングキャンプは、前半に心拍数の上がるフィジカルトレーニングが多く行われましたが、少しずつ戦術的なメニューも加わり、チームとして積み上げてきたこと、そしてここから磨きをかけていくことの確認にも時間を費やしました。また全体練習以外でも個々にジムでのウェイトトレーニングに励んだり、またチームミーティングで映像を用いながら頭の整理をするなど、10日間という時間を有効に活用し心身を整えました。また期間中にはサポーターの方やパートナー企業との触れ合いもあり、最終日には壮行会に参加するなど、チームを後押ししてくれる方々の存在を改めて直に認識する時間にもなりました。

チームは7月7日から3日間オフを過ごし、10日(月)に再集合する予定です。ユアテックスタジアム仙台でパナマ女子代表と戦うMS&ADカップ2023を経て、いよいよFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023へと向かっていきます。

監督・選手コメント

池田太 監督
チームとしての細部の積み上げも含めて、10日間でしっかり、事前に考えていたことを積み上げられました。選手の表情もワールドカップに向かっていますし、一体感や集中の度合いも少しずつ上っていくような、そういったトレーニングキャンプになりました。
トレーニングゲームを組んだ一つの理由は、ゲーム勘を戻すこととゲームの中でコンディションを整えること、これまでやってきたことにトライすることでした。相手を見てサッカーをしなければいけないですが、まずは自分たちのやるべきことをやっていくためにみんなそれぞれの考えを統一しながら、プレーの中で自分の良さ、持っているものを出してくれたと思います。試合内容についてはチャンスをもっとスコアに変えなければいけなかったですし、ボールを長く保持した展開でありながらイージーなミスでCKを多く与えてしまいました。世界と戦う中ではセットプレーにつながるミスは減らしていかないといけません。そういった気をつけなければいけない部分を選手も感じていると思いますし、そこに意味があると思います。
コンディションを良くしていくことを含めて大きなけが人を出さずに大会に向かうことは本当に大事なことです。毎日、毎日スタッフミーティングでも選手の個別の情報を共有しながらどういう負荷にしようか、というような準備もしてきましたし、そういった点でも上手くいったトレーニングキャンプだと思います。

FP 熊谷紗希 選手(ASローマ/イタリア)
自分たちが試合をやる上でのコンディションや体力をしっかり出すという点も練習試合の目標としてあった中で、そこは一人ひとりが出せていたのかなと思います。1本目はバイタルエリアを使えた時はうまく攻められたと思いますが2本目はなかなかうまく入らなくて、3本目はメンバーが変わった中でも色々な選手が個々の技術などで得点まで繋げられました。結果には満足していないですが、それでも全員で40分を3本戦い切れたことは次につながるかなと思います。試合前にこういったイメージで戦っていこうというものは共有して臨んで、できた部分もありますが、相手によってやり方を変える必要も出てきます。そういった対応に迫られる場面を練習でも作っていくことが必要ですが、今日の試合は後ろがしっかり対応できたところが多かったと思います。(自身のゴールに気迫が見えたが)どちらかというと合わせるのに必死でしたが、(清水)梨紗から大きいボールが入った時に折り返しが絶対来ると思っていました。声も普段以上に特別出しているつもりはないですし、シンプルに声を出したほうが自分が守りやすいので。ただ鼓舞するような声はチームに浸透すれば良いなと思って自分も出しています。

FP 田中美南 選手(INAC神戸レオネッサ)
(練習試合で自分が)点を取ることはマストだと思っていたので、そこは取れてよかったです。ただ内容的には自分も含めてもっとできたかなという部分もあるので、そこは次の課題として捉えています。ボールを持てる時間が長かったですが、サイドにボールが入った時の関わり方だったり、自分とインサイドハーフが連係してできたことももっとあったと思います。試合をやってみてよかった部分、もうちょっとやりたかった部分、やってみてわかった部分と、試合が終わってからみんなで前向きに話せています。こうだったよね、そうだったよねと、やってみて話して合っているので、それを次のタイミングでトライできればより合ってくるかなと思います。コンディションがそれぞれ違う状態でトレーニングキャンプに入ってきて、きつい練習から身体の疲労を考えた練習もやってきて、そのうえで試合ができたことがすごく大きいと思います。それぞれに思うことと課題があるので、仙台でのパナマ戦の前によりクリアにした状態にして、いい形で臨めるようにしたいです。

FP 長谷川唯 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
いつも練習も含めて撮っている映像を個人個人で見て気になったことを話していて、それはピッチ外でもピッチ内でもできています。その部分で言えばこれまでと変わりはないですが、最後のトレーニングキャンプとしてもっと細かいところまで突き詰めていくために、いままではこうだったよねというただの話し合いだったのが、次ピッチに出る時までにより細かく話せていると思います。
チームのキャプテンとして(熊谷)紗希さんがピッチ上でもピッチ外でもまとめてくれているので、自分はそれにプラスして、ピッチ上で起きている流れを良い方に変える役割を、(清水)梨紗たちとやらなければいけないと思っています。チームとして若い分、勢いはあるので、その勢いが良い方に行けば本当にいい試合ができると思います。ただそれがなかなか噛み合わなかったり上手くいかない時に自分がどう落ち着かせるかだったり、スピードアップさせたり、その舵取りは自分自身がやらなければいけないなと思っています。

2023年7月14日(金) 19:05 キックオフ vs パナマ女子代表
会場:宮城県/ユアテックスタジアム仙台
大会情報はこちら

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023

大会期間:2023年7月20日(木)~2023年8月20日(日)
グループステージ
第1戦 7月22日(土) 16:00(日本時間)vs ザンビア女子代表
第2戦 7月26日(水) 14:00(日本時間)vs コスタリカ女子代表
第3戦 7月31日(月) 16:00(日本時間)vs スペイン女子代表
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