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ホーム > SAMURAI BLUE > 最新ニュース一覧 > SAMURAI BLUE森保監督、タイ代表戦で新戦力テストと戦術浸透でAFCアジアカップへ

ニュース

SAMURAI BLUE森保監督、タイ代表戦で新戦力テストと戦術浸透でAFCアジアカップへ

2024年01月01日

SAMURAI BLUE森保監督、タイ代表戦で新戦力テストと戦術浸透でAFCアジアカップへ

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は12月31日(日)、TOYO TIRES CUP 2024のタイ代表戦を翌日に控えて東京の国立競技場で公式会見に臨み、新たな戦力チェックと戦術の浸透を図り、「勝って、アジアカップやその先のワールドカップへつながる戦いにしたい」と抱負を述べました。

初めて元日に国立競技場で行われる代表戦は、1月12日(金)に開幕するAFCアジアカップカタール2023を控えて大会前最後の国内での試合であり、選手にとっては試合後の大会メンバー発表を前にして最後のアピールの場でもあります。

森保監督は、「元日に試合ができる幸せな機会をいただいた」と述べて、初招集やこれまで出場機会の少なかった選手を起用する意向を明らかにし、細谷真大選手(柏レイソル)の先発起用を明言。「経験値の浅い選手たちを試すことにチャレンジして、選手層の幅を広げ、代表チームとして、より大きなグループで勝っていける力をつけたい」と説明しています。

タイ代表は最新のFIFAランキングで113位(日本は17位)。今回は、2017年3月の2018年FIFAワールドカップアジア最終予選Road to Russiaの対戦(4-0で日本勝利)以来の顔合わせで、通算対戦成績は日本の16勝4分け2敗です。

しかし、12月からタイ代表指揮官に石井正忠監督が就任。古巣の鹿島アントラーズで指揮を執るなど日本について熟知の上、ブリーラム・ユナイテッドでは国内リーグ2連覇を遂げる実績を残しています。

代表監督として初陣となる今回の試合には、メンバーにはMFエカニット・パンヤ選手(浦和レッズ)やMFスパチョーク・サラチャート選手(北海道コンサドーレ札幌)、横浜F・マリノスなどでプレーしたDFティーラトン・ブンマタン選手(ブリーラム・ユナイテッド)らJリーグで馴染みの選手の名前も並んでいます。

森保監督は石井監督について、「非常に緻密に戦術を練る監督。我々にとって難しい試合になると思う」と述べて、警戒を緩めていません。

その一方で、日本指揮官は「我々が主体的に、チャレンジしてアグレッシブに戦うことは変わらない。サポーターの前でチーム一丸となって最後まで戦い抜くところは明日の試合でもお見せしたい。選手たちには思い切って自分の良さを出してほしい」と期待を口にしました。

日本代表は現在、6月のキリンチャレンジカップ2023エルサルバドル代表戦から8連勝中で、9月のドイツ代表との国際親善試合や11月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の2試合を含めた7試合で4得点以上を挙げています。新年の初勝利で、代表初の9連勝を目指します。

チームはこの日、試合会場で公式練習に臨み、別メニューで調整中の上田綺世選手(フェイエノールト)と浅野拓磨選手(VfLボーフム)を除いた選手22人が参加して、冒頭15分以外を非公開にして最終調整を行いました。

公開された冒頭部分ではフィールドプレーヤーはランニングやストレッチ、ボール回しで体をほぐし、GK陣は下田崇GKコーチの繰り出すロングボールをペナルティエリアの外へ出てキックで処理。左右近距離からのボールをキャッチングするなど、動きを確かめていました。

練習後、11月のシリア戦では途中出場で代表初ゴールをマークした細谷選手は、「練習を重ねる度に(先発は)あるなと感じていた」と話し、「手ごたえは感じているし、自分の中でもできるというのはある。裏の飛び出しは相手の嫌なところを突きたい。ポストプレーは今季力を入れているところ。うまく表現できたらいい」と意気込んでいます。

試合後にはアジアカップのメンバーが発表されます。

今年3月以来2度目の招集で代表デビューを目指している藤井陽也選手(名古屋グランパス)は、「アジアカップに選ばれたいという気持ちももちろんある。与えられた1回のチャンスをものにできるかだと思うので、そこはしっかり、気負いすぎず、楽しみながらやれたら良い」と話していました。

試合は1月1日(月・祝)、東京の国立競技場にて14:00キックオフの予定です。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
2024年の元日に試合ができるという、サッカーに携わる者として幸せな機会をいただきました。いろいろな選手を試して、より戦術の浸透をしていけるようにしたいですし、勝ってアジアカップやその先のワールドカップにつながる戦いをしたいと思っています。アジアカップを間近に控えての試合には、メリットしかありません。前回大会も年末のトレーニングの最後に流通経済大学さんと練習試合をして、非常に良い流れを作ってもらいました。今回、招集の条件や怪我などで招集できていない選手もいますが、タイ戦で経験値の浅い選手たちを試すことにチームとしてチャレンジして、選手層の幅を広げ、代表チームとしてより大きなグループで勝っていける力をつける機会にしたい。誰かがいなくても変わらずに、誰が出ても誰と組んでも機能して勝っていくことを、多くの選手と再確認できるメリットがあります。勝利を目指して、チーム一丸となって最後まで戦い抜くところを見せたいと思っています。
タイ代表の石井監督は日本のことは誰よりも研究していますし、非常に綿密に戦術を練る監督だと思うので、我々にとって難しい試合になると思っています。ただ、どんな相手でも難しい戦いになることは覚悟して臨まないとならないですし、我々が主体的に戦うことと、チャレンジしてアグレッシブに戦うことは変わりません。難しい戦いになるとは思いますが、自分たち次第です。明日プレーする新しい選手たちには、個々のスペシャルなものを持っているので、思い切って自分の良さを出してほしい。個々でチームとしてつながれる能力を出して、自分の良さとチームメイトの良さを出せるように、意思疎通を図ってアグレッシブにプレーしてほしい。私を含めて、スタッフも選手たちがアグレッシブにプレーできる環境をつくりたいと思います。元日から応援して下さる方々と国歌を歌い、共闘していただけるとありがたい。日本がワールドカップで優勝する夢を初夢に見たいですし、正夢にできるように、スタッフとともにしっかり積みあげていきたいと思います。

DF #3 谷口彰悟 選手(アルラヤンSC/カタール)
フレッシュな顔ぶれが多くて、年齢も若い選手がたくさん入っていますが、日本代表なので年齢は関係なく、チャンスをもらう人はギラギラして結果を残すことをやってほしいですし、そういう空気をチーム全体としてつくっていかないと、ただの親善試合で終わってしまいます。ここからアジアカップもワールドカップ予選もありますし、ワールドカップ本大会を見据えて逆算して全てをやっていかないといけないので、チャンスがある選手はやるべきですし、チームとしてもそういう空気をつくってやっていかないといけないと思っています。相手もアジアカップに出るチームです。アジア相手のスイッチをもう一回入れていかないといけない。アジアの相手にはなかなか普通にやらせてもらえなかったり、少し感覚が狂うようなシーンも多分出てくると思うので、そういうところでも自分たちがどう戦うのか、どう時間を過ごしていくのか、タイ戦は非常に大事になってきます。アジアカップやアジア予選につながってくると思うので、ピッチの中でコミュニケーションを取ってやっていこうと思っています。

DF #19 森下龍矢 選手(名古屋グランパス)
明日の試合はメチャメチャ楽しみです。ドイツ遠征は試合に出られなくて悔しい気持ちをしましたし、エルサルバドル戦で試合に出たときは自分の中でまだまだ足りないと、すごく、まざまざと感じました。それがどれだけ成長しているか、もう1回自分をテストしたいなと思っています。守備でどれだけベースを見せられるかですし、あとはいつものようにガンガン上がって、そこは楽しみたいなと思います。サイドバックは僕の中ですごく思い入れのあるポジションで、そこでどれだけ自分を試せるか。まさか代表という舞台でつかみに行くとは思ってもいなかったですが、左サイドバックというポジションをしっかり自分の中で納得いくものに仕上げたいです。ポジショニングを洗練できるか、出るべき時に出て、行かないときは行かないという判断が的確にできるか、僕が試されてる課題だと思っています。(アジアカップを控えて)代表に選ばれ続けることは光栄なことですし目指し続けたいですが、一番は自分が本当に納得するプレーをピッチできるかどうかです。変に気負わず、本当に自分がやってきたこと、代表でうまくいかなかったところをどれだけピッチの上で納得するものできるか、それだけを考えて、プレーしたいと思います。

DF #22 藤井陽也 選手(名古屋グランパス)
明日になってみないと分からないですが、デビューするとなれば、ずっと目標にしてきた場所です。前回は試合に出ることができなかったですが、その中で感じることがあって、ここまでその感じたことに向き合いながらやってきました。何よりも勝たないといけないと思っているので、今まで自分がやってきたことをしっかり出したいです。コミュニケーションも取れていますし、練習でもしっかり声をかけ合いながらできているので、それをしっかり試合で出せれば良いと思います。自分はセンターバックなので、守備のところでヘディングや1対1で負けない自分の持ち味を出して、積極的に縦を狙ったりしてチャンスを作るなど攻撃面でも特徴を出したいと思っています。今年1年間しっかりプレーしてきて自分自身、成長した感覚もあるので、そういった自信をしっかり持ってやっていきたい。日本代表として戦うことはすごく誇りに思いますし、1月1日に2024年のスタートを、しっかり代表で良いスタートを切れるように頑張りたいです。

MF/FW #10 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
トップは、まだやるとは言われていないですが、自分の良さが出るポジションなんかなと思うので楽しみではあります。周りの選手を生かしながらプレーする1トップになれるとは思いますし、ガンバ時代もデビューしたときもそうだったので、全然問題なくできると思います。2023年は、内容自体は悪くなかったけど所属チームでも結果がついてこなかった年ではあったので、数字さえついてくればという感覚もあります。2024年はもう一度ゴールを意識して数字を意識してやりたいと思うので、シュートの数を意識したい。自分の調子が一番いいのはシュート打っているときで、賢くなりすぎてバックパスしている自分ではあまり良さは出ていないので、どんどん振っていく変化が必要かなと思っています。今回メンバーも全員揃っていないので、すべてアジアカップのためにできるとは思わないですが、選ばれる選手もいると思うので、その中で一緒にプレーする時間があればプレーの連動性や連係は高められると思います。元日にこうして試合をやれるので、見ている人を楽しませられたらなと。自分的にはそれが一番大きいです。

MF/FW #11 細谷真大 選手(柏レイソル)
天皇杯(決勝)から少し時間が空きましたが、うまく調整してきました。このタイ戦は自分のこの先に大きく関わって来ると思っているので、しっかり爪痕を残せるような活躍がしたいと思っています。手応えは感じていますし、自分の中でもできるというのはあります。練習の中でもポジションが近い選手とはコミュニケーション取ってやっています。そこは、もっとゲームを重ねていけば自分のプレーが出てくると思います。ゴールはFWとしての責任だと思っているので、チームの勝利に貢献できる働きはしたいです。要求の質、動き出しの質をこだわってやればゴールには近づけられると感じています。学んだものをパリ・オリンピックに持って帰るのが1番の理想なので、しっかりここで吸収したものをオリンピックにつなげられればいいと思います。アジアカップはやっぱり出たいですし、パリ・オリンピックの最終予選も関わってくるので、貴重な期間だと思うので選ばれたいと思っています。

MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
若い選手も多いですし、チームのことを考えて声をかけるなども大事ですが、自分のプレーを出すことが一番チームに繋がると思います。そこは重く考え過ぎずに全員がのびのびやれるようにしたい。そのためには僕自身も含めて一人ひとりが自分の持ってるものを出して試合を優位に進めることが、みんなが良いパフォーマンスを出せる環境や試合になると思うので、そういう意味では、立ち上がりから全員で持っているものを出せればいいと思います。前の選手にボールを渡す時間を増やして、両サイドバックがオーバーラップかけたり僕らが蹴ったりして、前の選手が持つ状況を自分が作れればいいと思います。チームのために自分のやるべきことをやった上で、初めてやる部分があるので多少は合わない時間やシーンが生まれると思うので、そこでどう修正するのかを試合の中で瞬時に判断して、できるようにすることが何より大事かなと思っています。なかなか元日に試合をすることもないですし、たくさんのお客さんが来てくれると思うので、本当に見て楽しいサッカーをチームとしてもしたいですし、僕自身もそういうパフォーマンスを出したいと思います。

石井正忠 タイ代表監督
タイではリーグ戦が28日まであって、なかなか選手を集められない中でどういう戦いができるか分かりませんが、素晴らしい日本代表に対して、僕自身も代表監督として、思い切りチャレンジしたいと思います。積極的にボールを奪いに行ったり、得点を狙いに行ったりという、そういうメンタリティで戦える働きかけもして、集まってくれた選手の能力を100%出させてあげられる試合にできればと思います。僕はタイ代表監督ですが、元日の国立競技場での試合に、選手や監督で戦った当時の思い出が蘇ってきます。今回のTOYO TIRES CUPは、タイ代表でもぜひ勝って終わりたいと思います。
タイのサッカーは、僕が日本にいてACLで対戦した頃よりもサッカーの質も良くなっていますし、タイ選手の個人の能力は日本人よりも優っているところがあると、この4年間現地にいて感じています。タイ代表はアジアの中ではまだまだランキングも下の方で、ワールドカップ出場枠が増えていても出場は簡単ではないと思いますが、代表だけでなくタイのサッカーが発展するために、ワールドカップに出ることは大きなきっかけになると思うので、そこは狙っていきたいと考えています。

2024年1月1日(月・祝) 14:00 キックオフ(予定) vs タイ代表
会場:東京/国立競技場
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