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【Match Report】SAMURAI BLUE 中村選手、小川選手、堂安選手らのゴールでミャンマーに勝利
2024年06月07日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月6日(木)、FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選でミャンマーとアウェイの地ヤンゴンのトゥウンナ・スタジアムで対戦。中村敬斗選手(スタッド・ランス)と小川航基選手(NECナイメヘン)の2ゴール、堂安律選手(SCフライブルク)の1ゴールと大量得点の5-0で勝利を収めて、無傷の5連勝でグループB首位通過を決めました。
3月の朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)とのアウェイ戦が不戦勝となったため、すでにグループ2位以内が確定して3次予選進出が決まっていた日本。そのなかで森保一監督はFIFAワールドカップ カタール2022大会以降で初めて試合開始時からの3バックに挑戦しました。
最前線の1トップには小川選手を、トップ下には鎌田大地選手(SSラツィオ)と堂安選手を配置し、中盤のボランチには守田英正選手(スポルティングCP)と旗手怜央選手(セルティック)、左右のウィングバックに中村選手と菅原由勢選手(AZアルクマール)を起用。最終ラインは右から橋岡大樹選手(ルートン・タウン)、谷口彰悟選手(アル・ラヤン)、伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)で3バックとし、ゴールマウスは前川黛也選手(ヴィッセル神戸)が守る新たな布陣にトライしました。
日本は前半17分、守田選手がボールを奪うと、旗手選手、鎌田選手とつないで、鎌田選手は左前方のスペースへボールを供給。走り込んだ中村選手はペナルティーエリア45度の得意とする角度から右足のシュートを決めて先制ゴールをもたらしました。
続く前半34分には中村選手の横パスを受けた鎌田選手が反転して強烈な右足シュートを放つものの、わずかにゴールポスト。この跳ね返りを堂安選手が落ち着いてゴールへと流し込み、2-0と追加点を上げました。
2点リードで折り返すと、ハーフタイムに堂安選手を下げて、日本代表デビューとなる鈴木唯人選手(ブレンビーIF)を、中盤も旗手選手に代えてボランチの川村拓夢選手(サンフレッチェ広島)を送り込みました。
後半では、細かいポジショニングも修正し、改めて攻撃的な位置を取り、左右のバランスを整えました。後半17分には2得点を演出した鎌田選手と前田大然選手(セルティック)が交代。菅原選手が下がり、右ウィングバックには相馬勇紀選手(カーザ・ピア)が入りました。
なかなか決定機を決め切れなかった日本ですが、後半30分、川村選手から鈴木選手、相馬選手とつないで相馬選手からの右クロスに小川選手が頭で合わせて追加点を挙げました。
止まらない小川選手は後半38分にも相馬選手の鋭いパスが相手DFに当たり、こぼれたところを左足のシュートでこの日2点目を掴みます。大きくリードを奪った日本は試合終了間際の後半アディショナルタイム3分に小川選手が倒れ込みながらもボールをキープする秀逸なポストプレーを見せ、小川選手のアシストで中村選手が仕上げのミドルシュートを叩き込みました。
最終的には5ゴールの大量得点で初めての挑戦となった「攻撃的な3バック」の威力を発揮。この結果、日本はグループ5連勝で勝ち点を15に伸ばし、首位で3次予選に駒を進めます。DPRKは中立地のラオスでシリアを1-0で下して勝ち点を6に。3位のままですが、最終節の結果次第で予選突破に望みをつなぎました。ミャンマーは1分け4敗で4位となり、敗退が決定しました。
次戦は11日(火)にエディオンピースウイング広島でシリアとのホーム戦に臨みます。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
4バックでも3バックでも形にとらわれることなく、対戦相手や試合状況で柔軟に使い分けられればいいということで、今日は3バックという形でプレーしてもらいました。3バックによる攻撃の良さという意味では試合をコントロールしながら幅を使う、背後を突いていくところができたと思います。試合を締めるという部分でもバランス良く相手の攻撃を押さえて無失点で試合を終えられました。3バックだったので良かったということではなかったかもしれませんが、準備期間が多くない中で選手たちが対応力を見せ、無失点の締まったゲームをしてくれたことは、今後に向けてもオプションの1つとして自信になりました。
DF #3 谷口彰悟 選手(アル・ラヤン/カタール)
相手を見ながら自分たちのボールの動かし方も、4バックに似た方が良いのか3バックのような形が良いのか、僕のポジション次第で変わるところもありました。前半は少し橋岡選手のところが重かったんですが、ハーフタイムで修正して僕が真ん中を取って橋岡選手を上げられるようにと修正して臨めました。やりながらピッチ内で修正できたのは良かったと思います。自分たちが狙いとしているボールの動かし方やポジショニングも何度か出せていたので、それはポジティブでした。
MF/FW #10 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
ごっつぁんゴールですけど、前線まで詰めていたことで生まれたゴールだと思います。チームとしてもっと良くなると思いますが、この環境と、このピッチ状態いろいろ含めて良かったと思います。左のウィングバックを務めていた中村選手は攻撃的で、新しいことをトライしていたと思いますし、中村選手にはウィングバックは結構点取れるよ、と話はしていたので、彼の良さが出たと思います。3バックをやることで攻撃的な選手をウィングバックに置け、より攻撃的になります。個人的にはウィングバックもできるので、さらにコミュニケーションを取りながら楽しみなオプションになると思います。
MF/FW #13 中村敬斗 選手(スタッド・ランス/フランス)
1点目は旗手選手が持った時にスペースがあり、鎌田選手にパスが渡った時はスプリントして前に入っていく形でした。受けた時はフリーで得意な形だったので振り抜くことができました。2点目もうまく自分の前にこぼれてきて、1点目と同じく自分の中では得意な形だったので自信を持って決められて良かったです。攻撃の時はウィングバックというよりもウィングみたいな感じでできました。外に張るのはフランスでやっていることでもあります。アジアカップで感じた縦突破の壁はフランスでこの半年すごく意識していました。自分の中では成長していたと思うので、今日それを出せて良かったです。フランスリーグは1対1、個が強いリーグだと思います。普段、対人の強い相手とできていて自分の中でも成長を感じられたので嬉しいです。
MF/FW #15 鎌田大地 選手(SSラツィオ/イタリア)
自分にとってはチームでよくやっているポジションであったので、代表でやることは多少変わってもプレーするのは難しくなく、心地いいと感じました。自分たちがある程度自由にボールを回せるのは事前から分かっていたので、旗手選手ともうまくポジションを変えながら、と話していました。良かったと思いますが、この暑さでうまく走り続けるのはなかなか難しかったです。前線のポジションで出たら得点やアシストが求められます。ゴールは取れなかったですが、ちゃんとチャンスにも多く絡めていたと思いますし、自分としては悪くなかったと思います。
MF/FW #19 小川航基 選手(NECナイメヘン/オランダ)
僕が今季1年間オランダでやってきた体を張る部分であったり、相手をブロックして起点になるところは随所に出せていたと思います。最後に中村選手へのアシストも体を張って味方につなげられたので、僕としては得点よりもそういうところに手応えはあります。森保監督からはできればペナルティーエリアからあまり動かずに、大事な時にゴール前にいて得点を取ってほしい、前線で体を張って起点になってほしいとは言われました。いい選手が2列目に多い中で、どういうふうに2列目の選手を前向きでいい状態で使わせるか考えてプレーしていましたが、それができて良かったです。
FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選
2024年6月6日(木) 18:40 キックオフ(予定)(日本時間 6月6日(木) 21:10)vs ミャンマー代表
会場:ヤンゴン(ミャンマー)/THUWUNNA STADIUM
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