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SAMURAI BLUE、アジア最終予選に伊東選手、三笘選手らが復帰、長谷部誠コーチが入閣

2024年08月30日

SAMURAI BLUE、アジア最終予選に伊東選手、三笘選手らが復帰、長谷部誠コーチが入閣

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は8月29日(木)、9月に始まるFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)に臨む日本代表メンバーを発表し、伊東純也選手(スタッド・ランス)、三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)らが復帰し、2選手を初招集。また、元日本代表キャプテンの長谷部誠さんが新たにコーチに加わりました。

日本代表は9月5日(木)に埼玉スタジアム2002で中国代表と、10日(火)にアウェイでバーレーン代表と対戦します。

日本代表が8大会連続出場を目指す2026年の北中米大会へ、アジア最終予選最初の2連戦に臨むメンバーに27選手が選出され、6選手が復帰し、2選手が初招集となりました。

復帰組のうち5人は今年1~2月のAFCアジアカップ以来の復帰で、所属クラブで好調を維持している伊東選手と三笘選手、今月に入って6年ぶりにJリーグに復帰した中山雄太選手(FC町田ゼルビア)、パリオリンピックを戦った細谷真大選手(柏レイソル)、今季からイタリアセリエAでプレーするGK鈴木彩艶選手(パルマ・カルチョ)です。今季からスペインに活躍の場を移した浅野拓磨選手(RCDマジョルカ)は今年3月のアジア2次予選以来の代表活動となります。

初招集では、今夏のパリオリンピックで活躍した高井幸大選手(川崎フロンターレ)と、Jリーグで首位を走るFC町田ゼルビアから望月ヘンリー海輝選手の2人が選ばれました。

このほかフランスリーグで好調な南野拓実選手(ASモナコ)、今季からイングランドのプレミアリーグでプレーする鎌田大地選手(クリスタル・パレス)と菅原由勢選手(サウサンプトンFC)、スペインリーグで活躍の久保建英選手(レアル・ソシエダード)ら馴染みのメンバーも選出されています。

森保監督は、「最終予選は非常に厳しい戦いになると思うが、勝っていく覚悟を持って、常に目の前の試合に最善の準備をして全力で戦い抜きたい」と述べています。

また、今回の活動から元日本代表キャプテンの長谷部誠さんが新たにコーチとしてチームに加わりました。

長谷部さんは長年プレーしたドイツのアイントラハト・フランクフルトで今年5月に選手生活を終え、今季から同クラブのU21コーチとして指導者としての道を歩み始めたところです。

森保監督は、「彼の欧州での経験は我々が前進するために刺激となり必要なもの」として、選手から指導者に転じたばかりという点についても、「より選手目線でいろいろなことを伝えられる。彼の力が大きく貢献してくれると思う」と期待を寄せています。

日本は前回2022年カタール大会と2018年ロシア大会のアジア最終予選をいずれもホームで迎えて黒星を喫し、苦しい展開を強いられた過去があります。

森保監督は自ら率いた前回を振り返って、「最初の入りでチーム全体のイメージを共有できなかった」と述べて、今回の初戦へ向けて「チーム一丸となって、最善の準備をしたい」と改めて気を引き締めています。

中国については、3年前の初戦で日本が敗れたオマーン代表を率いていたブランコ・イバンコビッチ監督が就任したことに触れて、「中国は警戒すべき、力のあるチーム。監督は百戦錬磨で前回はかなり分析された。今回も徹底的に分析して挑んでくると思う。我々は戦術面、メンタル面で上回っていきたい」と力強く語りました。

チームは9月2日(月)から試合へ向けて練習を開始します。

2026年大会はカナダ、アメリカ、メキシコで開催され、アジア最終予選は9月から来年6月まで行われます。24チームが6チームずつ3グループに分かれてホーム&アウェイで対戦し、各組上位2位が無条件で出場権を獲得。3位、4位チームはプレーオフ経由での出場を目指すことになります。グループCに入った日本は今回の中国、バーレーンのほか、サウジアラビア、オーストラリア、インドネシアと戦います。

日本代表のアジア最終予選初戦となる中国代表戦は、9月5日に埼玉スタジアム2002にて19:35キックオフ。10日のアウェイでのバーレーン代表は、現地時間19:00(日本時間(11日、1:00)開始予定です。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
いよいよ2026年のワールドカップへ向けてアジア最終予選が始まります。非常に厳しい戦いになると思いますが、勝っていく覚悟を持って、常に目の前の試合に最善の準備をして臨み、粘り強く全力で戦い抜きたい。サポーターも一緒に戦っていただければと思っています。
まずは初戦の中国戦で勝利できるように、チーム一丸となって最大限の力を発揮できるように、選手のコンディションに注視して準備したい。6月の活動以降、選手たちはオフや移籍もあり、欧州でプレーする選手たちはプレシーズンを経てシーズンが始まったところです。オリンピックを経て酷暑のなかでJリーグを戦っている選手もいますが、その中でチームが一丸となって戦えるイメージを持って、中国戦へ準備したいと思います。
今回27人を選びましたが、コンディション不良などいろいろな不測の事態を考慮して、一緒に帯同してもらうことで活動の中から補っていけます。また、2026年大会へ向けた大きなグループで、可能な限りいろいろな選手が同じ経験をしてチームコンセプトを共有できると考えています。
初招集の2人は、所属チームで存在感のあるプレーをしています。まだ完成されていませんが、代表で経験を積んでもらいながら良い戦力として成長してくれればと思いますし、思い切りチャレンジして、伸びしろや自分の可能性を見せてほしい。パリオリンピックでプレーした2人についても、プレッシャーのかかることもあったと思いますが、あの舞台での経験を経て代表でも力を発揮してほしいと願っています。
伊東選手については、これまでは彼が落ち着いてプレーできるか、チーム全体で落ち着いて活動できるかで疑問が残っていましたが、今回、スタッド・ランスのジャパンツアーを見て、温かく見守ってくれる環境があり、彼も落ち着いてプレーできて、チームとしても活動できると判断しました。日本のために、また思い切ってプレーしてくれると期待しています。
アジア最終予選では過酷な環境をいろいろなところで経験できると思うので、想定外も含めて、選手たちが乗り越えて力を培い、タフに戦えるかどうか、見ていきたいと思っています。
長谷部コーチの就任に関しては、私が協会に話をさせていただきました。アジアで確実に勝っていく、世界一を目指して戦う上で、長谷部コーチが持っている欧州での経験は、我々が前進するための刺激になり、必要だとコーチ陣、スタッフとも話をしました。コーチとしては足りないところはあるかもしれませんが、コーチとして学ぶ前に、選手からどう感じて選手にどう語りかけるかなど、より選手目線でいろいろなことを伝えられると思っています。

山本昌邦 JFAナショナルチームダイレクター
アジア最終予選が9月の中国代表、バーレーン代表戦でスタートします。過去を振り返ると9月のシリーズでは苦戦してきました。今回も難しい2試合になると思います。中国はすでにキャンプを行って十分な準備をしていますが、我々は経験を生かして、これまでにないスタートを切りたい。海外組が多く、選手のコンディション調整では監督に負担をかけますが、その中でもできる限りの準備をして臨みたいと思っています。また、今回から長谷部誠コーチが参加してもらえます。所属のフランクフルトからも好意的なメッセージをいただいていて、最終予選はもちろん、2026年本大会も視野に入れています。
ファン、サポーターのみなさんの力が必要になります。一人でも多くの方が埼玉スタジアムの試合に注目して、駆け付けて、我々にエネルギーを与えていただきたい。新たな歴史を作る覚悟で、みなさんと一緒に戦っていきたいと思っています。

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