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【Match Report】なでしこジャパン、ブラジルとの第2戦は1-2で逆転負け
2025年06月04日
なでしこジャパン(日本女子代表)は6月2日、ブラジル・サンパウロ州のCícero de Souza Marques Stadiumで、ブラジル女子代表と国際親善試合の第2戦を行いました。
中2日で迎えた一戦で、ニルス・ニールセン監督は先発メンバーを6人入れ替えました。山下杏也加選手がゴールを守り、4バックに高橋はな選手、石川璃音選手、古賀塔子選手、北川ひかる選手が並びます。アンカーに三浦成美選手、その前に籾木結花選手と松窪真心選手が入り、前線は藤野あおば選手、田中美南選手、清家貴子選手が3トップを形成。キャプテンマークは田中選手が巻きました。
日本は立ち上がりから切り替えの速さとコンパクトな守備でブラジルに主導権を渡さず、攻撃では清家選手が積極的な背後への動きでリズムを作ります。8分には藤野選手のミドルシュートが枠を捉え、27分には田中選手の抜け出しからチャンスを作ると、こぼれ球に反応した松窪選手がポスト直撃のシュートを放ちます。ブラジルのコーナーキックに耐える時間帯もありましたが、守備陣が体を張ってピンチを切り抜け、29分と31分には清家選手が背後に抜け出してチャンスを演出。しかし得点には至らず、日本は前半をスコアレスで折り返しました。
後半の立ち上がり、日本は左サイドバックに千葉玲海菜選手を投入。その千葉選手の攻撃参加から待望の先制点が生まれます。藤野選手が左サイドでワンツーから抜け出し、ゴール前にアウトサイドで送ったパスに清家選手が走り込み、冷静にゴールへ流し込みました。
しかし54分、ブラジルのコーナーキックの流れから石川選手に当たったボールがゴールに入り、不運なオウンゴールで同点とされます。ブラジルは勢いに乗り、57分にはヤズミム選手のシュートがゴールをかすめるなど圧力を強めます。
日本も58分、藤野選手のドリブルから清家選手が抜け出してシュートを放ちますが、これはポストに嫌われます。62分には浜野まいか選手、杉田妃和選手、植木理子選手を同時投入し、攻撃のギアを上げます。65分には千葉選手がミドルシュートを放ち、69分には古賀選手のインターセプトから松窪選手が決定機を迎えますが、GKロレーナ選手の好守に阻まれました。
そして78分、日本はコーナーキックのチャンスから逆にカウンターを受け、途中出場のジョンソン選手にゴールを許し、1-2と逆転されます。82分には山本柚月選手と宮澤ひなた選手を投入し、最後まで反撃を試みましたが、ブラジルの堅守を崩すことはできませんでした。
なでしこジャパンはブラジルとの2連戦を2連敗で終えることとなりました。次戦は6月27日、スペイン・マドリードにて、世界ランキング2位のスペイン代表と対戦します。
監督・選手コメント
ニルス・ニールセン 監督
選手たちはとても良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。1戦目よりも準備が整い、自分たちから仕掛けて勇敢に戦うことができました。守備ではファウルをしてでもゴールから遠い位置で止める判断が必要でしたが、石川璃音選手と古賀塔子選手のセンターバック2人のプレーには満足しています。三浦成美選手、田中美南選手、松窪真心選手のつなぎも素晴らしく、チームとしてセカンドボールへの反応が良くなりました。このようなパフォーマンスを続ければ、ブラジルを倒すことができると思いますし、次に戦う時は勝ちたいです。今はベストメンバーを見極めている段階ですが、来年のアジアカップや、その先のワールドカップに向けて、着実に準備を進めています。
DF #21 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
この試合では、相手の勢いに飲み込まれないように自分たちからプレッシャーをかけ、パワーを出すことを全員で共有して戦えたと思います。セカンドボールを先に拾い、意図的にカウンターを仕掛けた場面もありました。ただ、失点の場面では、ゴールに行かれる前にファウルで止めることや、遅らせて味方を待つ判断が必要だったと感じます。自分の武器は1対1や対人守備なので、そこでは絶対に勝つという気持ちで臨みました。寄せる時とあえて離す時を見極めて対応できた点は良かったです。たくさんの方に応援してもらった中で結果を出せなかったのは悔しいですが、戦う気持ちは示せたと思います。次の試合に向けて、切り替えの速さで相手を上回れるように取り組んでいきたいと思います。
MF #7 宮澤ひなた 選手(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
ブラジルとの2試合は、とても貴重な経験になりました。2連敗という結果は、チームとしても個人としてもしっかり受け止める必要があると感じます。1試合目は相手の勢いを受けてしまいましたが、2戦目で課題を修正し、良いゲームができたと思います。ただ、最後に失点してしまった点は今後の課題です。マンツーマンで前からくる相手にどう対応するか、もっとできることがあったと思います。次に対戦するスペインはブラジルとはタイプが異なりますが、決定力があり、簡単な相手ではありません。相手がどんな戦い方をしてきても、自信を持ってプレーしたいですし、ボールを持つ時間を作り、ゴールにつながるプレーを増やしていきたいと思います。
国際親善試合
2025年5月30日(金) 21:30 キックオフ予定(日本時間 5月31日(土) 9:30)vs ブラジル女子代表
会場:サンパウロ(ブラジル)/Neo Química Arena
2025年6月2日(月) 20:00 キックオフ予定(日本時間 6月3日(火) 8:00)vs ブラジル女子代表
会場:サンパウロ(ブラジル)/Cícero de Souza Marques Stadium
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