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SAMURAI BLUE、終了間際の植田選手の代表初ゴールでコートジボワールに勝利
2020年10月14日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月13日(火)、オランダのユトレヒトで行われた国際親善試合第2戦でコートジボワール代表と対戦。交代出場したDF植田直通選手の試合終了直前のゴールで1-0の勝利を収め、新型コロナウィルス感染流行の影響で今年初の活動となったオランダ遠征を白星で終えました。
0-0で引き分けたカメルーン代表戦から中3日での試合に、日本は第1戦に続いて4バックを採用し、8人を入れ替えました。1トップにFW鈴木武蔵選手、2列目にMF久保建英、MF鎌田大地、MF伊東純也の3選手を並べ、MF遠藤航選手をボランチの一画に起用。第1戦でボランチを務めMF中山雄太選手を左サイドバック、右サイドバックにDF室屋成選手、GKにシュミット・ダニエル選手を起用しました。
コートジボワールは9日に1-1で引き分けたベルギー戦から4枚を変更し、前線にはFWジェルビーニョ選手、FWジュマ・サイード選手、FWニコラ・ペペ選手を揃え、3バック中央にDFエリック・バイリー選手を置くなど、欧州トップクラブでプレーするタレントを揃えました。
日本は、開始2分で久保選手が鈴木選手のクロスにシュートを放ち、34分には左サイド深くからクロスを送り、ゴール前の鈴木選手が合わせれば1点という場面を作ります。
26分にはこの試合でトップ下に入った鎌田選手がこぼれ球に反応して右足でゴール狙い、ボランチの柴崎岳選手が前線に上がってプレーする場面も多く、日本は攻守に積極的なプレーを見せます。
この状況にコートジボワールは前半の終盤からシステムを4バックに変更して対応。ハーフタイム直前にペペ選手が鋭いシュートを放ちますが、日本は守備陣が冷静に対応し0-0で前半を折り返します。
後半に入ると相手が攻勢を強め、2014年FIFAワールドカップでの対戦で決勝ゴールを決めたジェルビーニョ選手がスピードに乗った仕掛けで崩しにかかり、50分にはパスを受けたMFフランク・ケシエ選手が振り向きざまのシュートで日本ゴールを脅かします。
しかし日本も、58分に鎌田選手が右サイドのMF伊東純也選手からのパスを受けてペナルティエリアに切り込んで右足を振り、GKに阻まれたリバウンドに鋭く反応してシュートを放ちますが、再びGKに阻まれました。
日本は61分にMF南野拓実選手を投入すると攻撃がペースアップ。さらに73分にはMF原口元気選手、85分にはMF堂安律選手を送り出して攻撃を畳みかけ、得点機会を探ります。
南野選手は71分に鎌田選手のパスを受けて鋭いシュートを放ち、原口選手も投入直後にシュートで相手ゴールに迫る場面を作ります。
コートジボワールもジェルビーニョ選手が76分に右サイドから切り込んでシュートを放ちますが、中山選手がブロック。日本は守備でも集中を切らさず、終盤に入っても安定した守りを見せます。
88分には室屋選手に代えて植田選手を送り込み3バックに変更して、最後の攻勢をかけると、アディショナルタイム1分に動きがありました。
右サイドで得たFKをキッカーの柴崎選手がファーへ大きく蹴ったボールに、相手の背後へ入った植田選手が頭で合わせて、ゴールネットを揺らしました。
植田選手は代表戦12試合目でこれが初ゴールとなり、試合はそのまま1-0で終了。日本代表は今年初の白星を手にしました。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
直近の試合でベルギーと引き分けた力のあるチームを無失点で抑えて、粘り強く終わらせることができて良かったです。選手たちがチームとしてやるべきことに、すべてを出し切ってプレーしてくれたことに満足しています。サブの選手もチームに活力を与えてくれて、植田選手も練習から良い準備をして、今日の試合にも集中して臨んでくれたことが結果につながりました。(システムは)4バックの方が勝つ確率が高いと判断して、中山選手は所属先で以前左サイドバックも経験していたので起用しました。
今回の遠征でチャレンジしたいことはある程度できたと思います。攻守ともに要求してきたことを、選手たちは積極的に勇気をもってチャレンジしてくれました。個の能力が高く、組織的にも強い相手に、守備ではボールを奪われたら早い切り替えをすることに取り組んで、1試合目より2試合の方がコレクティブに相手の嫌がる守備ができましたし、攻撃でも、2試合目は自陣からつないでマイボールを大切にして攻めることにチャレンジしてくれました。
今回、多くの方々に尽力していただいたおかげで活動できました。全ての人々にお礼を申し上げます。我々サッカーが欧州に来て国際試合ができたことで、ほかのスポーツ団体も活動を広げていくことにつなげていければと思っています。
DF #2 植田直通 選手(セルクル・ブルージュKSV)
本当にうれしいです。残り時間が限られていたので、まずは無失点に抑えて、セットプレーはチャンスがあったら狙おうと思っていました。練習でもフィーリングはすごく良くて、チームメイトも分かってくれていました。キッカーの柴崎選手とは鹿島でもやっていたので息はピッタリで、いいゴールだったと思います。一つ結果が出て自信につながりますし、これからもっと成長していけます。今は限られた時間でも全てを注ぎたいですし、そのために全力で準備をしたい。まだまだ日々やっている練習を続ければ、もっと結果が出ると思うので、続けていきたいです。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア)
アフリカの選手に対してここまで固く守れたのは記憶にありません。非常にコンディションの良いチームに対して、目に見える結果が出て自信につながりますが、これを続けることが大事です。1試合目は上手くいかないことが多かったですが、2試合目でうまく修正できたと思います。アフリカのチームはセットプレーでファーが空く傾向があり、少ない残り時間で集中力を欠く可能性が高いと考えて、植田選手と冨安選手にファーに行ってもらい、柴崎選手にファーに蹴るように言いました。植田選手は練習でもマークするのが大変なくらい手強いので、そのストロングをチームとして活かせたのがよかった。今回の活動をするためにベストを尽くしてくれた、たくさんの人に感謝したい。次の検査で陰性を出すことで今回のシリーズを全うすることになると思うので、気を抜かずに衛生管理を徹底したいです。
MF #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト)
立ち上がりからうまくプレッシャーをかけられたかと思います。下がり過ぎないことを意識して、2ボランチでできるだけ前に押し込めるように、前の3人のところもあまり下がり過ぎずに3バックにしっかりプレッシャーをかけるように意識しました。相手が形を変えてハマらない時間帯もありましたが、最終的にはうまく対応しながら90分間プレッシャーをかけられたと思います。相手のプレッシャーを受けることにビビらず、うまくプレーできました。個人的には攻撃のところでもう少し前へパスをつけられたというのはありますし、少しミスもありましたが、全体的には良かったと思います。
MF #9 鎌田大地 選手(アイントラハト・フランクフルト)
今日はチャンスがありましたし、決めきれないと駄目なシーンがすごく多かったと思います。前半は自分らしくないミスもありました。僕自身が浮いている状態でパスをもっとつけてほしいなと思っていたのですが、その辺はチームメイトとの関係性がまだ浅いと感じました。トップ下も今日が初めてぐらいでしたし、逆に言えばもっと良くなるとも思いました。90分出ることができたのは良かったです。植田選手のおかげで勝てて、救われました。
FW #24 鈴木武蔵 選手(KベールスホットAC)
常に動き出しを意識して、相手にとって脅威になるところに走ろうと意識していました。何度か「ここに来れば」というシーンもあって、ゴールできなかったのは残念ですが、フィーリングはいい感じです。FWとしては得点が取れる場所に1試合を通して入り続けることが大事だと思うので、これは続けるしかありません。そこにボールが来れば絶対に決めるという自信を持ってやっていきたいです。
パトリス・ボーメル コートジボワール代表監督
とてもがっかりしています。試合の入りも悪くなく良い形で展開していましたが、最後にあのような形で失点して、特に今遠征では選手たちに強い精神力を求めてきていたので、フラストレーションの残る結果となりました。日本は組織だったプレーで非常に良い試合をして、前半我々の守備ラインの間を突いていたので、途中から18番のポジションを変えて4バックに変更して対応しました。うまく機能していたのですが…。我々も前線にタレントを抱えていましたが、日本はアジアナンバーワンのチームです。簡単にはゴールさせてもらえないということです。日本の勝利を祝福したいと思います。
スケジュール
10月5日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
10月6日(火) | PM | トレーニング |
10月7日(水) | PM | トレーニング |
10月8日(木) | 未定 | 公式会見、公式練習 |
10月9日(金) | 0-0 | 国際親善試合 カメルーン代表戦(Stadion Galgenwaard) |
10月10日(土) | PM | トレーニング |
10月11日(日) | PM | トレーニング |
10月12日(月) | 未定 | 公式会見、トレーニング |
10月13日(火) | 1-0 | 国際親善試合 コートジボワール代表戦(Stadion Galgenwaard) |
※スケジュールを変更する場合があります
国際親善試合
2020年10月9日(金) 14:00 キックオフ(日本時間 21:00)vs カメルーン代表
2020年10月13日(火) 16:45 キックオフ(日本時間 23:45)vs コートジボワール代表
会場:スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)