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C大阪とRESCが勝利し、4強が出そろう 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 準々決勝

2024年12月16日

C大阪とRESCが勝利し、4強が出そろう 高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会 準々決勝

高円宮妃杯 JFA 第29回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月15日(日)、滋賀県の皇子山陸上競技場で準々決勝の2日目を実施。12月25日(水)に行われる準決勝に進む4チームが決定しました。

ピックアップマッチ1

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 3-1(前半2-1、後半1-0) ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15

セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15(関西1/大阪)とジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東1/千葉)による第1試合は、序盤からC大阪が見せ場をつくりました。「試合前から全員で(準決勝以降の開催地)東京に行こうという強い気持ちが生まれていた」と池田柚葉選手が話す通り、C大阪は開始とともに勢いよく前からのプレスをかけて、相手に自由を与えません。

9分には左サイドを上がった酒本玖波選手がゴール前にクロスを供給。このボールは相手DFに阻まれましたが、こぼれ球を拾った山崎由莉選手が右隅に流し込み、C大阪が幸先の良いスタートを切りました。その4分後には中盤からゴール前に送られた浮き球に田村胡桃選手が反応。コントロールしたボールが相手選手のハンドを誘ってPKを獲得すると、田村選手自らが決めてジェフLを突き放しました。

2点のビハインドに陥ったジェフLもここから反撃に出ます。16分、CKから中島葵選手がダイレクトボレーを決めて1点差とします。しかし、以降は「守備は機能していたけれど、攻撃のときにボールを持っている選手を追い越す動きが少なく、厚みがでなかった」と小久保まい選手が振り返る通り、なかなかシュートに持ち込むことができません。

後半もC大阪のペースは変わらず、62分には池田選手が3点目をマーク。攻守のバランスが良く、ジェフLをシュート2本に抑えたC大阪が3-1で勝利しました。

ピックアップマッチ2

RESC GIRLS U-15 1-1(前半0-1、後半1-0、PK5-4) 八女学院女子フットボールクラブ

「昨年受け取ったメダルの色を塗り替えて、時代を変えようとみんなで話していた」。福元蒼子選手が話す通り、昨年のベスト4超えを目指すRESC GIRLS U-15(関西2/大阪)でしたが、開始直後にスローインからシュートを許すなど、序盤は八女学院女子フットボールクラブ(九州1/福岡)の勢いに飲まれます。

8分には八女学院の有働天音選手が相手のクリアボールを拾い、浮き球のシュートで先制します。1点をリードした八女学院はこの後もパスをつないで押し込みますが、RESCの粘り強い守備に遭い、追加点を奪うことはできません。

エンドが変わった後半は、RESCが攻める時間を増やしていきます。しかし、八女学院も伊藤かの果選手を中心とした守備陣が体を張り、得点を許しません。八女学院がリードを保ったまま試合終了を迎えるかと思われた80分、RESCは途中出場の福元蒼子選手が流れを変えます。「出番がきたら、絶対に自分のゴールで勝ってやると思っていた」と振り返る福元選手は80分、GK蜷川梅乃選手から送られたフィードのこぼれ球に素早く反応。冷静にゴールネットを揺らし、劇的な同点ゴールを挙げました。

迎えたPK戦では、「自分の得意分野」と話すRESCの蜷川選手が活躍します。八女学院の6人目のキックを防いで、チームを2年連続のベスト4に導きました。

監督・選手コメント

西村絵衣瑠 選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
今大会は自分たち3年生にとって最後の大会なので、全部勝って優勝するのが目標です。昨年、準決勝で敗れたJFAアカデミー福島に今回は勝ちたい。昨年は相手の勢いに負けていたので、今年は勢いを持って挑めればと思います。相手にペースをつかませずに、自分たちの目指すサッカーを最後まで貫きます。みんな足元の技術があるので、個人がやりたいことを徹底しながら(パスを)つなげるところがセレッソの長所です。前線からプレスをかけながら、相手の間でパスをつなぎ、ボールを前に動かせるよう頑張ります。

小久保まい 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
今大会を通して白熱した試合を経験し、味方に求めるレベルも上がりました。練習やウォーミングアップの強度も上がって、濃い時間を過ごすことができました。ただ、このメンバーでもう少し長くサッカーがしたかった。ここで終わるのは残念ですが、この悔しさをみんなが次につなげて、また別の舞台で再会できればと思います。私自身、この大会での悔しさを忘れないですし、今のままではいけないと分かったので、練習からプレーの強度を高くすることを意識し、頑張ります。

蜷川梅乃 選手(RESC GIRLS U-15)
ベスト4まで進んだ昨年と同じように、今年もメダルを勝ち取ろうと気合いが入っていたのですが、前半に自分のミスで失点し、味方を困らせてしまいました。失点によって流れがつかめず自分たちのサッカーができなくなり、どうしようと思っていましたが、ハーフタイムに「自分たちを信じて、まとまろう。楽しく笑顔でやろう」と確認したことが大きかった。みんなが頑張ってくれたおかげで、勇気を持ってPK戦に挑めました。

樋口貴史 監督(八女学院女子フットボールクラブ)
3年連続でこの大会に出させてもらいましたが、過去2年は初戦敗退。今年はシーズンが始まったときから全国大会出場はマストで、初戦突破を目標にしてきました。目標を達成し、勢いに乗って2回戦も勝つことができましたが、全国の舞台は準々決勝からが本当のスタートラインだと感じました。失点した場面のように、こちらが流れをつかんでいても、たった一つのプレーで勝敗が決まることを学びました。3年生は高校でもう一度全国の舞台に立ってほしい。2年生は来年、この舞台に戻ってくることが必須の目標です。

大会期間:2024年12月7日(土)~12月27日(金)
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