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SAMURAI BLUE森保監督、4連戦初戦のパラグアイ代表戦へ「次へつながる試合をしたい」
2022年06月02日
SAMURAI BLUE(日本代表)は6月1日(水)、キリンチャレンジカップ2022パラグアイ代表戦を翌日に控えて試合会場の札幌ドームで最終調整を行い、公式会見に臨んだ森保一監督は「ワールドカップへ向けて最終予選で出た成果と課題を整理しながら、次へつながる試合をしたい」と抱負を述べました。
3月下旬にアジア最終予選(Road to Qatar)を終えて、出場権を獲得したFIFAワールドカップカタール2022のグループステージの対戦相手が4月早々に決定。今回はそれ以降に臨む初めての試合で、6日に東京で行うブラジル代表戦、10日から関西で戦うキリンカップサッカー2022へと続く、強化試合4連戦の初戦です。
森保監督は、従来どおりに勝利を目指して戦う姿勢を貫きつつ、「できるだけ多くの選手を使いながら、状況によってシステムなども試していきたい」と話しています。
今回は中3日で戦う本大会と同様の日程での連戦で、森保監督は、「(本大会の)シミュレーションになるようにやっていきたい」と言及。選手のコンディショニング、トレーニングやミーティングの時間の使い方などの面でもワールドカップ本番を想定した確認をする意向を示しています。
チームはこの日の夕方から試合会場で公式練習に臨み、報道陣に公開された冒頭15分ではジョギング、ストレッチなどでウォームアップ。フィールドプレーヤーは二組に分かれてボール回しを行い、南野拓実選手(リバプールFC)、柴崎岳選手(CDレガネス)、三笘薫選手(ユニオン・サンジロワーズ)らが軽快な動きでボールを追っていました。GK陣はゴールを背にキャッチングなどを行いました。その後は非公開にしてトレーニングを終えました。
一方、パラグアイもキックオフ時間に合わせて札幌ドームで公式練習を行い、冒頭15分の公開部分ではアジリティアップのトレーニングなどで体を動かしていました。
パラグアイはFIFAランキングでは日本の23位に対して50位。カタール大会南米予選では10チーム中8位で終了して予選突破を逃して、次の2026年アメリカ・カナダ・メキシコ大会へ向けて今回が新たなスタートです。
日本とは2019年9月に鹿島で行われたキリンチャレンジカップ(2-0日本勝利)以来の顔合わせで、2010年ワールドカップではラウンド16で日本と対戦し、延長戦(0-0)の末にPK戦(3-5)で競り勝った対戦もありました。通算成績では日本の4勝4分2敗です。
また、今回の4連戦に臨むSAMURAI BLUE各選手の背番号も決定。初招集の伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)は26番、昨年11月以来の復帰となった鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)と古橋亨梧選手(セルティック)はそれぞれ9番、19番に、1-2月の活動以来となる堂安律選手(PSVアイントホーフェン)と前田大然選手(セルティック)は21番、24番を付けます。
2020年のSAMURAI BLUEデビュー戦以来の出場を目指す菅原由勢選手(AZアルクマール)は27番、2019年12月のE-1サッカー選手権から2年半ぶりのGK大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)は28番になりました。
試合は有観客で開催され、森保監督は「北海道や全国から集まってくる方々に、ワクワクするエキサイティングな試合を見せたい」と話しました。
パラグアイ戦は2日(木)、札幌ドームにて19:00キックオフの予定です。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
パラグアイ戦はアジア最終予選を終えた後の初めての試合です。最終予選で出た成果と課題を整理しながらワールドカップへ向けて、個とチームの力を上げていけるようにしたい。目の前の一戦に勝利を目指して、少しでも内容のある、次へつながる試合をしたいと思います。成果と課題という点では、攻撃では、守から攻への素早い攻撃で得点を奪うことはより精度を上げて、スピードのある攻撃をさらにやっていきたいですし、守備については、今後世界と戦うことを考えると、これまで守備でやってきたことをよりメリハリをもってやるべきです。行ける時は行き、守備的というのではなく、1回ブロックを作ってから相手の嫌がることをやっていくことは、アジアから世界へ切り替えていかなければいけないところだと思っています。
また、中4日だったロシア大会と違って、カタール大会では中3日での戦いになります。本大会を意識して、チームとしてどういう時間の使い方をすれば、選手にもっともよいコンディションを保てるのか。前の試合から次の試合へのトレーニングやミーティングの仕方など、時間の割り振りを考えていきたい。前回大会と違って、練習で戦術を積み上げることはできないので、試合を通してワールドカップで結果を出すためにチームで共有できることはしっかりやっていきたいと考えています。
ワールドカップへ向けて高い目標と志を持ち、北海道をはじめ、全国の方々に我々の戦う姿勢で元気や勇気を感じて、勝利で喜んでもらえるように戦いたい。
DF #4 板倉滉 選手(シャルケ04/ドイツ)
この4連戦は僕にとってもチームにとっても大事になります。ドイツで1シーズン通して試合に出て、今までやったことがない相手との対戦を経験できたので、そういうところで強さが出てきていると思います。それを代表で出したいと思っています。前線の選手の特徴は分かっていますし、個人個人が巧くて速いので、彼らが動きやすいように後ろからサポートしたい。ビルドアップは僕の強みでもあるので、良い形でパスを配給したいと思っています。相手はアジア予選とは違うタイプです。しっかりと相手を見ながらやらないとならないですし、常に相手よりも先に準備することが大事だと思います。
MF/FW #13 守田英正 選手(CDサンタ・クララ/ポルトガル)
コンディションは日に日によくなっています。今回の4連戦は本大会へのサバイバルですが、自分自身に目を向けてしっかりやるべきことをやれば割って入っていけると思っているので、気負わずに今まで通りの姿勢でやりたいです。本大会でドイツやスペインとの対戦は楽しみですし、グループステージ突破には強豪国に勝っていかないといけないので、試されていると思います。本大会までの残りの半年では、守備を明確にしていくべきで、それが攻撃に直結すると思います。攻撃することを逆算して、どこで引くか、どうカウンターにつなげるか。間延びする時間は最終予選でもあったので、そこの基準をチームで共有することが大事になると思っています。
MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
シーズン後にリフレッシュできて、試合をしたい、サッカーをしたいという思いがたくさん出てきました。メンタルもフィジカルもいい状態で挑めると思っています。ドイツへ行ってからゴールの価値観が日本にいた時よりも変わりました。点を獲ることが評価されて、ゴールが試合を動かす重要なものだと改めて感じて、ゴール前でゴールに関与する回数を増やそうという思いがあります。「そこ」にいることがすごく重要で、より意識しています。本大会までの積み上げとしては、個人的にはドイツやスペインとの差を埋めていかないといけない。そうすればチームとして戦えるバリエーションが増えるので、まずシンプルに1対1で負けない力を付けることが、自分がやらなくてはいけないことだと思っています。
MF/FW #25 上田綺世 選手(鹿島アントラーズ)
自分の特徴を出して、いろいろ挑戦したいと思っています。自分がいいパフォーマンスをできないと評価されないので、持っているものを出し切りたい。動き出しやシュートは自分の武器です。シュートは打たないと点も入らないので、積極的にやりたい。フォーメーションは所属チームと違うので、そこは意識しながらやれればと思っています。対戦相手もチームメイトも、強度やレベルが格段に高くなるので、そこに自分がどのぐらい適応できるかは挑戦になると思っています。
ギジェルモ・バロスケロット パラグアイ代表監督
明日の試合は、ワールドカップへ出場する日本と対戦する素晴らしい機会です。我々は次のワールドカップへ向けて明日から新しいチームづくりに臨むところです。全員が新しいプロセス、夢のスタートを担っていると自覚して臨みたい。現時点でベストと思われる選手を起用するつもりです。日本は攻撃のスピードが速く、組み立てでは高い位置からプレーを始めて、FW3人と中盤を使ってエリア内での攻撃を仕掛ける力を持っているチームです。ダイナミックで強さがあり、テクニックにも優れているので、我々にとっては日本の守備の中にできるスペースをいかに使って攻撃を仕掛けて行くかがポイントになると思います。非常に魅力的な試合展開になるのではないでしょうか。
2022年6月2日(木) 19:00 キックオフ(予定)vs パラグアイ代表
会場:北海道/札幌ドーム
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