BMI [Body Mass Index]

BMI［Body Mass Index］とは、体重と身長から算出される値です。

BMI計算式

※ここでは入力しやすいようにcmで入力していただきます。
※下記へ「身長」「体重」「生年月日」を入力し、「計算」ボタンをクリックするとBMIが表示されます。

各年代のBMI目標値
※ここでのBMI目標値は、サッカー選手を対象としており、一般の肥満指数とは意味合いが異なります。
※BMIの目標値は各年代の代表チームの平均値をもとに決定しています。

F：フューチャー（9月1日生まれ以降の選手）

目標値に到達するためには「毎日の食事が大事」です。

PHV［Peak High velocity］（※PHVについては下記をご参照ください。）がまだ来ていない選手は、実際の年齢よりもさらにBMIが低く出る傾向がありますが、毎日の栄養（食事）をしっかりと摂る生活習慣を身につけておくことが大事です。

PHVに到達しているかどうかは、身長と座高の値から算出できる「成熟度［Maturity offset］」で予測したり、定期的に身長を測定することで確認することができます。

PHV [Peak High velocity]

PHV［Peak High velocity］とは、身長の伸びを定期的に観察したときに、その期間の増加量が最も多くなるタイミングを指します。数か月か半年単位での観察ができると捉えやすいです。

身長発育が最も盛んな（1年あたり7～9cmの増加）年齢をPHV年齢といます（下図のPHA）。日本人男子では、平均的には12～13歳ころ出現しますが、早ければ10歳、遅ければ16歳と大きな個人差があります。女子は男子より約2年早く出現します。

(村田、1997)

※PHA［Peak Height Velocity Age］：身⾧が最も伸びたときの年齢。
※TOA［Take Off Age］：PHVを迎える前の身⾧の伸びが一度下がる年齢。
※FHA［Final Height Age］：PHV後の身⾧の伸びが1cm以下になる年齢。

トレーニングアドバイス

フェーズ1

積極的にいろいろな動きをとりいれて、動きづくりをしましょう。
バランス感覚を大切にしながら遊びの中で相手との力比べをしてみましょう。（手押し相撲、尻相撲など）
転んでもケガをしないように前転や後転などの身のこなしや回転感覚を身につけることも大切です。（でんぐり返し、受け身）

フェーズ2

自分の体重を利用したエクササイズを開始しましょう。
コアトレーニングやムーブメントプレパレーションがおすすめです。
少しずつ自体重でのスクワット動作や腕立て伏せ、懸垂なども取り入れましょう。正しい動作を身につけて初めは少ない回数から徐々に回数を増やせるようにしてみましょう。（縄跳びなんかもおすすめです）

フェーズ3

ゴムチューブや軽い負荷での基礎パワートレーニングを導入し始めても良い段階です。
ジャンプ動作なども少しずつ取り入れて良いですが、必ず低い高さから始めます。
少ない回数（5回以内）、少ないセット数（1～2セット）で十分です。
決して無理せず、知識のある方と相談しながら行いましょう。
トレーニング終了後には、必ずストレッチを取り入れて筋肉を伸ばしましょう。

フェーズ4

ケガを予防するためにも積極的に負荷を伴った基礎パワートレーニングを取り入れてよいでしょう。
並行して変換パワートレーニングやサッカーパワートレーニングを行うとより効果的です。

※詳しいトレーニングについては、今後JFA.jpのフィジカルフィットネスプロジェクトページにて順次掲載します。

成熟度［Maturity offset］

成熟度［Maturity offset］とは、身長、体重、座高、暦年齢をもとにPHVからの年齢を推定したもので、
「＋」（0より大きい）であればPHVに到達している
「－」（0より小さい）であればPHVにまだ到達していない
ことを示します。

成熟度［Maturity offset］計算式

※下記へ「身長」「体重」「座高」「生年月日（西暦）」を入力し「計算」ボタンをクリックすると成熟度が表示されます。

※中馬 健太郎（ナショナルコーチングスタッフ）らによる日本人男子中学生年代サッカー選手対象の一時点の形態計測から Maturity offset を推測する方法の検討、Journal of Training Science for Exercise and Sport (Journal of Training Science for Exercise and Sport)､2022．
※この成熟度の計算式は男子のデータをもとに作成されており、女子のデータで作成された成熟度の計算式はありません。