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「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2019」開催レポート
2019年12月25日
一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は、2019年12月22日(日)に東京都多摩市のフットサルステージで「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2019」を開催しました。
本イベントは、障がい者と健常者が一緒にサッカーを楽しむことで心のバリアを取り除くことを目的に、JIFFに加盟する障がい者サッカー7団体と、東京都内のJリーグクラブ(FC東京、FC町田ゼルビア、東京ヴェルディ)、Fリーグクラブ(フウガドールすみだ、府中アスレティックFC、ペスカドーラ町田)、なでしこリーグクラブ(日テレ・ベレーザ、スフィーダ世田谷FC)の指導者の協力を得て行われています。JIFFが設立された初年度(2016年)から毎年12月に開催し、今回が4回目となりました。
午前は「障がい者サッカー体験会」と「キフティング(寄付×リフティング)」を実施。午後は、小学生を対象とした「まぜこぜサッカー」と誰でも参加可能な「まぜこぜスマイルウォーキングサッカー」を実施しました。午後の部では、例年以上にチーム内で交流する時間を設けました。チーム一丸となって勝利を目指す姿が見られたり、ゴールをみんなで喜んだり、試合のないときも他のチームを応援したりと、会場は終始笑顔にあふれていました。
また、今回は3人のゲストにお越しいただきました。午前は、元なでしこジャパンで、現在なでしこリーグ1部でプレーをする選手でありながら、今年女子サッカー選手による社会貢献活動を後押しする「なでしこケア」創設者の大滝麻未さん。午後からは、FC東京クラブコミュニケーターの石川直宏さんと、現在なでしこリーグ1部の現役選手でありながら、「なでしこケア」で活動を行う櫻本尚子さん。ゲストの皆さんも、参加者と一緒にサッカーを楽しみました。
今後もJIFFはサッカーを通じた共生社会の実現を目指し、活動していきます。
ウォーキングサッカー参加者コメント
子どもたちを参加させるのにいい機会かなと思い、初めて参加しました。ルールをちょっと変えただけでサッカーはいろんな人ができるので、素敵なことだなと思います。意外にも、サッカーはどういう状態でもみんなで気遣えばできるのだな、というのが一番の気づきでした。チームにはいろんな人がいましたが、楽しくできたのでよかったです。
体験会参加者コメント
ブラインドサッカーは初めてやったけれど、見えない中でやるのは難しかったです。
キフティングでは、(車椅子ユーザーのため)リフティングはできないけれど形を変えて(パス形式で)参加できたので、そういうのがインクルーシブという感じでよかったです。
午前ゲストコメント
大滝麻未 さん
自分自身やってみないと分からないことがすごく多いと思いました。見ているだけでは分からない苦労などが、こういった体験会を通じて気づくことができて、私にとってもいい経験になったと思います。
もっといろんな人に知ってもらえるように、私も今日体験したことを伝えていけたらいいなと思います。
午後ゲストコメント
櫻本尚子 さん
初めての参加でしたが、率直に、みんながすごく楽しんでるなというのを一番に感じました。ウォーキングサッカーも初めてでしたが、いろいろな障がいのある方がいろいろな思いの中で、ボールひとつあるだけで、こんなにも一つになれるんだなとすごく感じました。私たちももっといろんなものを知って、いろんな知識を持って、日本の社会が変わっていったらいいなと思います。現役アスリートはなかなかこういった思いをする機会がないので、私たち自身が知ることで発信していったり、そういうアスリートがどんどん増えていけばいいなと感じます。
午後ゲストコメント
石川直宏 さん
みんなパワーがあって、ゲームの中でも勝利を目指して一致団結している姿が非常に印象強かったです。昨年も参加させてもらって、今年も参加している子どもたちもいたので、その成長をすごく感じましたね。またここに来れば出会えるという思いもあります。安心してチャレンジできる場だと思いますし、なにより楽しいと思うんですよね。初めての方がいれば、また来年楽しみにしてくれると思いますし、継続していく意味は非常にあると思います。
参加者同士が終わった後にも声をかけ合ったり、いろんなコミュニケーションの取り方もあったので、そういったことも素晴らしいと感じました。自分の言葉で発言し合う時間というのがまた仲間意識も生まれますし、非常に良かったなと思います。