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2017年度第2回JFA理事会を開催
2017年02月16日
日本サッカー協会(JFA)は本日2月16日(木)、今年度2回目の理事会を開催しました。
理事会に先立ち、2月2日(木)に逝去した岡野俊一郎相談役と同14日(火)に交通事故で亡くなったナショナルトレセンコーチの田村奈津枝さんに黙祷がささげられました。
前回の理事会で2017年度のナショナルコーチングスタッフ体制を発表しましたが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督をはじめとする外国人のコーチングスタッフ(ジャッキー・ボヌベーコーチ、シリル・モワンヌフィジカルコーチ、エンヴェル・ルグシッチGKコーチ)の契約が済んでいなかったことから、今回の理事会に諮り、引き続き、ハリルホジッチ監督の下でアジア最終予選を戦うことを確認しました。また、U-20日本代表、U-18日本代表のコンディショニングコーチに小粥智浩さんが就くことも決まりました。
第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝戦2018年1月1日(月)の開催スタジアムについて協議され、埼玉スタジアム2002で開催することが決まりました。
天皇杯の開催規程も一部変更されることになりました。一つは、外国籍選手の出場枠です。『J1、J2、J3リーグ戦試合実施要項』の第14条[外国籍選手]の条項が改正されたことを受け、天皇杯でもJリーグ提携国であるタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタール籍の選手は外国籍扱いとしないこととなりました。なお、大会にエントリーできる外国籍選手は5名、試合に出場できるのは3名+アジア枠1名とこれまで通りです。
また、警告による出場停止処分も変更され、準決勝進出チームの選手が受けた準々決勝前までの警告累積は準決勝以降には持ち越さないこととなりました(一発退場は現行通り)。
そのほか、優勝賞金として支払われる強化費を1億円から1.5億円に増額。勝ったチームに支払われる強化費は、1回戦勝利チームにはこれまで同様50万円ですが、2回戦勝利チームは100万円、3回戦が200万円、ラウンド16以降は300万円と、それぞれ増額されることになりました。なお、J1、J2クラブだけに支払われていた出場料(初回のみ)と参加諸経費は廃止されました。
全日本少年サッカー大会は今季から、原則として全ての試合を1人制審判で行うことになりました。
同大会は2011年に8人制サッカーを導入する際、1次ラウンドにおいて1人制審判(主審1名+補助審判)を導入しました。1人制審判は、「笛がなるまでプレーをやめない」「審判員の目が行き届かないところは選手の自己申告でカバーする」などフェアプレーとリスペクト精神の観点から有意義であるとして、当時、技術委員会と4種大会部会では全試合での導入を検討していました。しかし、「1人制審判ではオフサイドをしっかり判定できないのではないか」「試合の勝敗に大きな影響が出ることは避けたい」といった意見が多く出されたことから、2次ラウンド、下位ラウンド、決勝トーナメント、下位決勝トーナメントについては、主審1人と副審2人、第4の審判員を置くこととし、以降、その方法で大会を実施してきました。
導入から5年が経ち、技術委員会、同4種部会、審判委員会でそれぞれ再論した結果、1人制審判に対する理解が深まったこと、それを導入する都道府県が増えてきたこと、試合を担当するユース年代の審判員の水準が上がってきていることなどを理由に、今季から「1人制審判」を導入することを決定。今回の理事会で承認されました。
JFAは、日本サッカー後援会に30年にわたって在籍した会員を表彰する制度を設け、2008年以降、毎年、該当者を表彰していますが、今回、20人の方を表彰することになりました。
日本サッカー後援会は、日本サッカーの発展を推進する精神的支柱としての役割を果たすことを目的に1977年に発足されました。JFAは後援会から毎年5000万円以上の交付金(これまでの累計は15億円にも上る)をいただいており、それをグラスルーツや育成、強化、指導者養成、あるいは、JFAこころのプロジェクトといった社会貢献活動などに利用させていただいています。
そのほか、2015年から全国21都道府県で実施してきたレフェリーキャラバンを今年も引き続き各県で行っていくこと、柏レイソルのヘッドコーチを務める岩瀬健さんがS級コーチライセンスを取得したことなどが報告されました。
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