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誰もが安全に、安心して、スポーツを楽しめる環境を目指して~【コラム】田嶋幸三の「フットボールがつなぐもの」vol.11
2019年04月25日
スポーツで最も感動的で美しく、気高さを感じるのはどんなシーンでしょうか。
肉体の限界に挑み、技術の粋を結集して競い合うアスリートの真摯なプレー。その中で生まれるリスペクトあふれるシーンもまた清々しく、尊く、人々の心を揺さぶります。
もちろん、それはプロフェッショナルの世界だけではありません。選手たちをピッチに送り出す指導者の眼差し、生き生きと懸命にプレーする子どもたち、仲間との語らいも楽しみな女性プレーヤーやシニア世代、そして、それを温かく見守り、惜しみない拍手を送るサポーターたち。さまざまな活動を支えるボランティアもなくてはならない存在です。
世代や国籍、性差、障害の有無、レベルにかかわらず、勝ちたい、うまくなりたい、参加したい、仲間になりたいと思うのは自然なことです。監督やコーチであれば、チームを勝たせたい、良い選手を育て上げたいと使命感を持って指導にあたっていることでしょう。
しかし、そういう純粋な思いを削ぐような事象やスポーツの尊厳を脅かすような行為があるのもまた事実です。
日本サッカー協会(JFA)も長年にわたってリスペクトの推進や暴力・暴言の根絶運動、差別の根絶などに取り組んでいますが、残念ながらそういった問題は一向になくなりません。しかし、手をこまねいているわけにはいきません。
JFAは、暴力・暴言、ハラスメントについて一切の妥協も許さない“ゼロ・トレランス”
JFAの理念は「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」ことです。
JFAの役職員、9地域/47都道府県サッカー協会、各種連盟で働くスタッフ、JFAに登録する指導者、審判員は、あらゆる人々がサッカーの楽しさを享受できる環境を広げていく使命と責任を担っています。それには、子どもや選手たちの活動を支えてくれる家族やサポーター、ボランティア、地域の人々の理解と協力も必要です。
われわれがしっかり当事者意識を持つことから始まります。そして、サッカーに関わる多くのサッカーファミリーの理解を得ながら、日本のサッカー界を世界に冠たる存在にするべく力を尽くしていきましょう。
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