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2023年度 JFA第5回理事会を開催
2023年05月19日
日本サッカー協会(JFA)は5月18日、JFAハウスおよびオンラインで第5回理事会を開催しました。
理事会では、適切な組織運営を確保するための役員等の体制整備や、JFAとしてのスポーツ団体ガバナンスコードへの対応方針と実行計画などを検討するタスクフォースを設置することが決まったほか、競技会規則の改正と「暴力・暴言・ハラスメント・差別等の根絶に向けたロードマップ」などについて協議され、承認されました。
競技規則については、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会(以下、天皇杯)やJリーグのみならず、アマチュアレベルの各種競技会において競技規則の適用ミスにより、再試合(再開試合)およびPK方式のやり直しを実施するケースが確認されています。これは、競技規則や懲罰規程などに、それに該当する条項が定められていないことに起因するものですが、発生した全ての試合で再試合やPK方式のやり直しを行うことは、大会運営上、また、試合に関わる審判員を含むさまざまな観点から現実的ではありません。
そこで、競技会規則の第27条に新たに「競技規則の適用誤り」を追加することにし、大会要項などで別途定めない限りは、競技規則の適用ミスが確認された場合でも当該適用の結果は有効なものとみなし、当該試合の結果に影響を与えないように変更しました。
また、「暴力・暴言・ハラスメント・差別等の根絶に向けたロードマップ」を策定することも承認されました。
JFAは長年にわたってリスペクトやフェアプレーの推進、暴力・暴言等の根絶に取り組んできました。
2013年5月に「サッカーの指導現場における暴力根絶の宣言」を発表し、翌6月にはJFA内に暴力根絶相談窓口を設置しました。そして、2014年に発表した「JFAグラスルーツ宣言」に続き、2015年にはウェルフェアオフィサー制度を導入。2021年には、その2年前に定めた「JFAサッカーファミリー安全保護宣言」をサッカーの現場に浸透させるために「JFAセーフガーディングポリシー」を策定しました。
このように数々の施策を講じてきたにもかかわらず、暴力・暴言の事案は依然として後を絶たない状況です。
そこで、これまで主に指導者を対象に実施してきた教育・啓発活動を選手や保護者、審判、チーム関係者、そしてファン・サポーターにまで広げ、サッカー界全体でその根絶に取り組むこととし、その具体的施策をロードマップに集約。周囲の目やクラブによる相互牽制の仕組みを強化するとともに、リテラシー教育や懲罰事案へのより厳正な対処などによって暴力や暴言、ハラスメントなどを許さない文化を醸成していきます。
今後は、関連委員会による連絡協議会を設置して施策モニタリングを行うほか、47都道府県サッカー協会や関連団体、クラブなどに対して暴力・暴言等の根絶に向けた取り組みを実行できるガバナンスを示していく予定です。
そのほか、今年3月の国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会でサッカーの競技規則が改正されたことを受け、その改正点が報告されました(詳しくはこちら)。
なお、今回の競技規則の主な改正点については、6月初旬までにJFA公式WEBサイトに説明用の映像を掲載することにしています。
「2023/24サッカー競技規則」は、明治安田生命Jリーグが8月5日(土)から、JリーグYBCルヴァンカップは9月6日(水)のプライムステージから、日本フットボールリーグは9月2日(土)から、プレナスなでしこリーグは1部が8月26日(土)、2部が9月23日(土)からとなります(WEリーグは後日発表)。また、天皇杯は8月2日(水)のラウンド16から、その他各種全国大会(決勝大会)は原則として7月23日(日)から適用します。
第5回JFA理事会の詳しい資料は、(こちら)をご覧ください。
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