JFAグラスルーツ宣言
JFAは2014年5月15日、「Football for All サッカーをもっとみんなのものへ。」を合言葉に、「JFAグラスルーツ宣言」を行いました。グラスルーツとは、「草の根(運動)」の意味です。グラスルーツサッカーは、「プロ・エリート(代表・強化)」以外のすべてのサッカーの領域を指しています。
これは「JFA2005年宣言」の理念とビジョンに基づき、“だれもが・いつでも・どこでも”サッカーを身近に心から楽しめる環境を提供し、その質の向上に努めることを社会に約束するものです。JFAは「グラスルーツ宣言」のもと、サッカーに関わるすべての人々を支え、サッカー、そしてスポーツが生涯にわたって生活の一部となり、より豊かなスポーツ文化を育むことを目指して、ステークホルダーと連携しながら、さまざまな活動を進めています。
JFAサッカーファミリー安全保護宣言
JFAは子どもたちが楽しく、安全に、安心してサッカーに打ち込めるよう、2019年5月に「JFAサッカーファミリー安全保護宣言」を行い、暴力や暴言、ハラスメントのない健全なサッカー環境の実現に取り組んでいます。
JFAが取り組む熱中症対策
近年は地球温暖化の影響により、毎年のように各地で観測史上、最高気温を記録しています。
高温多湿な日本の夏は、熱中症のリスクが高まります。総務省によると2019年7〜9月の熱中症による救急搬送者数は、8万5000人余りとなり、数字が公表されるようになった2008年以降で最多となりました。運動中の熱中症に関するデータでは、日本救急医療医学会が2014年に行った「熱中症の実態調査」によると、野球等とバスケット等に続いてフットボール等が多くなっており、サッカーが熱中症に大いに注意を払うべきスポーツの一つであることがわかっています。
体内にさまざまな障害をもたらし生命にも危険が及ぶ熱中症を予防するために、JFAでは熱中症予防や緊急対応についての啓発活動を行うとともに、組織としての熱中症対策を進めています。
啓発活動では、発症のメカニズムなどの基礎知識を広めるほか、日頃からできる熱中症予防として「暑さに合わせた無理のない運動」「脱水症状にならないためのこまめな水分補給」「発汗による低ナトリウム血症にならないための塩分補給」「運動前に体温を冷やすプレクーリング」などを、JFA公式ウェブサイトやオフィシャルマガジン『JFA news』など通して推奨しています。
組織的な取り組みとしては、1997年の「飲水タイム」導入に続き、年々激しくなる夏の暑さを受けて、2016年からは「熱中症対策ガイドライン」を策定し運用しています。同ガイドラインでは、「WBTG(暑さ指数)計が31℃を超える時刻に試合を始めない」「31℃を超えると試合を中止または延期する」といった原則をはじめ、選手だけでなく指導者や審判員、観客などサッカーに関わるすべての人々を守る基準を定め、JFA主催大会のほか、各地域・都道府県サッカー協会、各種連盟の大会でも適用されています。さらにJFAでは、多くが夏休みに開催される中高校生年代の大会について、協会内の「競技会委員会」を中心に議論を重ね、試合時間の短縮、延長戦の中止などの対策を実施しています。
関連情報
JFAグラスルーツ宣言
JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度
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障がい者サッカー
女子サッカー
JFAキッズプログラム
JFAフェスティバル
JFAなでしこひろば
キッズリーダー養成講習会
巡回指導
メディカル体制の確立
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熱中症対策
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