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2018年度フットサルB級コーチ養成講習会に向けたインストラクター研修会を開催
2018年01月09日
2017年12月25日(月)~28日(木)の4日間、東京都内にてフットサルB級インストラクター研修会を開催しました。この研修会は2018年度のフットサルB級コーチ養成講習会のインストラクターを養成するための研修会です。
今回の研修会は、JFAチーフフットサルインストラクターの在原正明氏と前川義信氏を中心に、講義と指導実践でフットサルB級のカリキュラムにおけるポイントを共有しました。
今年、フットサルB級コーチ養成講習会は計3コースを実施し、約60名のフットサルB級ライセンス指導者を養成する予定です。
講師コメント
在原正明 JFAチーフフットサルインストラクター
講習会がより良いものになるための最終チェックの場が、今回のフットサルB級インストラクター研修会でした。私たちが目指している指導者講習会は、参加者とインストラクターが共に学び合い、そこで扱われた実践的な題材や知識を共有の土台として議論を交わし、その場で知識を発展させていくことが可能な学びの機会を作り上げていくという形を目指しています。それを実現するためには、一見すると難解に思われるような心理学や哲学、情報科学などの専門用語や他のスポーツから持ち込まれた知識などをあえて用いたコミュニケーションを行うことも時には有効です。その結果としてインストラクターと受講生の間では、解釈について多くの意見が交換されることになるでしょう。今回のインストラクター研修会では、フットサルB級講習会を担当していくインストラクターの方々が、実際の講義や実技のシミュレーションを行い、参加してくださる指導者の方々のフットサルに関連する見識をより広め、またそれらがより深まっていくための準備を行うことが我々の目標でした。
提供された知識や題材となるテーマの構築には、引き続きフットサル日本代表監督であるブルーノ・ガルシア監督からも知見が提供され、またU-20代表の鈴木隆二監督にも昨年のAFC U20フットサル選手権からのフィードバックや、視察を行った先進国の事例についての情報や体験を共有してもらいました。実際に私たちもアカデミックな講義内容と実践的な事例、またピッチでの実際の指導と抽象的な概念の間を、常に行き来する4日間を共に過ごしたことで、今まで以上にインストラクター同士の共通認識が生まれ、とても良い活動となったと感じております。
これからの時代は、「何をどれだけ知っているか」ではなく、「その知識を用いて、より素早く、効果的に問題を解決してくことができる能力」が求められていきます。フットサルを実際にプレーする選手たちにはもちろんのこと、専門家としてゲームへ直接的に関わっていく私たちコーチにも「よく知り、素早く考えてプレーする」能力は必要とされています。そこで必要な実践的な能力を開発する場として、フットサルの指導者講習会は毎年のように改善を重ねて目指す姿の実現へと向かっていますので、フットサルを指導している方も、またサッカーを中心に指導している方にも、ぜひ講習会へ参加していただければと願っております。