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2014年度 S級コーチ養成講習会 中間報告
2014年10月02日
9月8日より、S級コーチ養成講習会(中期)がスタートしました。
この講習会は、プロ選手の指導ができる人材を養成すると同時に、日本の指導者のリーダーとなる人材を育成することを目的に開設しています。今年度より前期・中期・後期の3期制になり、前期終了後約2ヶ月の自主研鑽の期間を経て中期が始まりました。
9月8日からJ-STEPで実施した4日間の短期講習では、ドイツサッカー協会(DFB)からインストラクターとしてBernd Stober氏を招聘。ワールドカップの分析、ドイツサッカー協会の育成についての講義、「システム」に視点をおいたトレーニングセッションを通して受講生との活発な質疑応答、ディスカッションを行いました。
9月16日からは会場を都内に移しての集中講習がスタートし、10月16日までピッチ上のことのみならず、各自に割り当てられたテーマでのプレゼンテーション、地域・クラブ・チームのマネージメント、規約・契約等々盛りだくさんのカリキュラムを受講していきます。
インストラクターコメント
須藤茂光 指導者養成サブダイレクター・S級インストラクター
短期講習では、まずグループワークでブラジルワールドカップの分析を行いました。これからのサッカーの方向性、日本として取り組むべき課題を発表し、ディスカッションをしました。スピーディー、攻守一体、ポリバレントとスペシャリストといったキーワードや、日本人監督、日本スタイルの構築、指導者の海外経験に関する建設的な意見が挙がりました。そしてStoberさんからドイツサッカー協会の話を伺いました。成功の要因は、育成の改革、自分たちのスタイルの追求と継続にあるということで、まさしく世界基準の話を聞くことができました。指導実践は相手のシステムに対する攻守における考え方を局面で切り取ったテーマで行い、ピッチ上で活発な意見交換が行われ、大変充実したものとなりました。集中講習では前期以上に自分の考えを明確に示してくれることを期待します。
受講生コメント
松橋力蔵 氏(横浜F・マリノス)
9月8日より「間の学習」と位置付けられた中断期間を終えて中期講習会がスタートしました。今回の短期合宿ではドイツよりBernd Stober氏を講師に迎え様々なシステム論にフォーカスされた内容でした。ドイツの現在地から日本の現在地をサッカーの考え方や方法論から垣間見ることができ充実した4日間でした。今後の日本サッカーの発展に活かせるよう様々な観点から追求していきたいと思います。
吉田康弘 氏(横河武蔵野FC)
S級コーチ養成講習会も中期に入り、前期終了後、約2ヶ月ぶりに仲間と再会しました。実際にピッチ上で行ったStober氏の指導実践は説得力があり、私自身新たな視点を得ることができました。また、
ドイツのゲーム分析は非常に興味深いものでした。ただ、「日本代表の分析はしていない」というコメントにはショックを受けました。いつか「日本代表の分析は欠かせない」といわれる強豪国の仲間入りを強く思った中間キャンプでもありました。