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S級コーチ養成講習会2022 Module2・集中講習⑤ 受講者レポート Vol.6
2022年06月24日
3週にわたって開催したModule2は最終週を迎え、カリキュラムの内容もModule3に向けて少しずつ難易度が上がってきています。 今年度から導入した「セットプレー」の講義・指導実践では、映像からグループ毎に導き出した課題の解決策をピッチでトレーニングをしました。選手への説明ではこれまで実施してきたプレゼンの成果を発揮する場にもなり、限られた時間にトレーニングのポイントを的確に伝えることが求められました。
また、8月末からスタートするModule3までの約2か月間では、クラブ訪問や様々な課題に取り組みます。受講生それぞれがModule1・2と積み上げてきたことと、自分自信の課題に向き合いさらにステップアップするための夏を迎えます。
Module2・集中講習⑤
期間:6月13日(月)~6月16日(木)
6月13日(月) | 午後 | 「JFAの取組み・指導者養成」 西川誠太(JFA指導者養成ダイレクター) 「フィジカルコンディショニング・環境対策」 安松幹展(JFAフィジカルフィットネスプロジェクト) 「セットプレー」 川俣則幸(JFAGKプロジェクトリーダー) |
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6月14日(火) | 午前 | 指導実践・セットプレー |
午後 | 「メンタルトレーニング」 田中ウルヴェ京 「プレゼンテーション」 受講生 |
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6月15日(水) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「スポーツ救命救急講習」 講義:福島理文医師(スポーツ救命部会員/順天堂大学循環器内科) 実技:古家信介医師(スポーツ救命部会員/関西医療大学保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科) |
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6月16日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「プロフェッショナルコーチング論」 森保一(日本代表監督) 「Module2 まとめ」 浮嶋敏(S級インストラクター) |
サポートプレーヤー派遣協力:江戸川大学、中央学院大学、ジェフユナイテッド市原・千葉(アカデミースタッフ)
受講者コメント
三枝寛和 さん(Y.S.C.C.横浜)
6/13(月)のスタートの講義ではJFAの取組みの中の指導者養成について指導者養成ダイレクターの西川さんが話してくれました。印象的だった言葉の一つは指導者養成の目的は「たくさんの笑顔を作ること」という話でした。その中でともになるのが指導者であるというところでした。指導者自身がサッカーを楽しみ、選手や子どもたちがサッカーを楽しむのをサポートするという一番のベースになることを再認識させても らい、自分達の学んでいる意味やこれからの役割などを意識するきっかけを与えてもらえた時間でした。
環境対策とシーズンの期分けの目的をフィジカルフィットネスプロジェクトの安松さんが解説してくれました。 その中でもパフォーマンスを発揮する上での環境について「暑熱」「寒冷」「高地」「時差」という観点で気を付けておけば良いことを学びました。各グループで話し合ったものを出し合い、必要性の再確認や新たな発見がありました。暑熱で例を出すと、ハーフタイムの経口補水液は一口飲んで「美味しい」と感じたら500ml飲む、「美味しくない」のであれば普通のスポーツドリンクを飲んで平気など、具体的なものが出ることで現場で役に立つと感じました。
セットプレーの講義では5人組でグループワークを行い、監督・コーチ・GKコーチなど役割を決め、与えられた映像から分析をし、グループで話し合い発表し、翌日、指導実践を行いました。 各グループで同じ改善点を見つけていたとしても発表のスタイルの違いやトレーニングの選定、実施が異なるのでお互いに勉強になったと感じました。同じスペースを守備するのにも、直線で走って解決するグループもあれば、斜めに戻るグループもあり、見ていてメリット・デメリットをどのように捉えるかで変わってくると思うと興味深いセッションでした。自分のプレイモデルの中に、セットプレーも加えるように促された意味も理解できました。
6/14(火)の午後は田中ウルヴェ京さんのメンタルトレーニングでした。メンタルとは「感じる心」と「考える心」、それをコントロールするというのがメンタルトレーニングの目的であるということでした。印象的だった言葉の一つは「勝つ」はコントロールできない。その選手の実力を発揮することにフォーカスするというところでした。どうしても「勝つ」「勝ちたい」というところからの逆算になりそうな心を、もう一度コントロールできるようになりたいなと思いました。
その後は監督紹介をするプレゼンの最終回でした。回を追うごとにクオリティが上がりお互いに学びのあるプレゼンになりました。 間の学習で、次に作るプレゼンの参考になるものが多く良いものを作れるようにしたいと思います。
6/15(水)の午前は指導実践からスタートしました。回を重ねるごとに出る工夫をお互いに吸収しあえているのを感じます。
午後はスポーツ救命についてでした。 まずはフットサルの最中にボールが胸に当たり心臓震盪になってしまった選手にAEDを使うことで一命を取りとめたニュースの映像からスタートしたことにより、自分達が命を預かる仕事をしているということを再認識させられたのと同時に、学びを深めていく必要性を痛感させられました。実技講習の時間が非常に多く、繰り返し練習できたおかげで、自信につながりました。全員スポーツ救命ライセンス証を取ることができ、今後は自分や関わる人のためにも更新していきたいと思います。
6/16(木)は、午前に指導実践を行い、午後は日本代表監督の森保さんへのインタビューでした。 日本代表監督に直接質問できる場が提供されたことは、本当に何にも変えられない経験になったと思います。どの言葉も経験からくるもので我々受講者にとって本当に素晴らしい学びの時間だったと思いました。 今後もこのような全ての経験を活かして成長していけるよう頑張るとともに、我々受講者もさまざまな角度からサッカー界に少しでも貢献できるようになっていけたらという気持ちにさせてもらいました。
次回は、柴田慎吾さん(北海道コンサドーレ札幌U-15)
菅原大介さん(JFAテクニカルハウス)よりお伝えします。