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JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 神戸 1月23日にポートアイランドで開催
2011年01月28日
家族の触れ合い、ボールを蹴る楽しみを味わうことをテーマに開かれる「JFAファミリーフットサルフェスティバル2010 with KIRIN スペシャルステージ in 神戸」が1月23日、ポートアイランド(神戸市)の「ワールド記念ホール」で開催され、約300人が参加した。表彰式では成績順位発表とあわせて、勝敗にかかわらずフットサルを大いに楽しんだ「エンジョイFA」がファミリー賞を授賞。そのほか「離宮道」にフェスティバル賞、「斗稀部長倶LOVE」にフットサル賞がそれぞれ贈られた。
ファミリー賞
例年以上に気温が低く冷たい空気が張り詰めた、ポートアイランドの「ワールド記念ホール」に、兵庫県を主体にして京都府と滋賀県からあわせて24チームが早朝から集合した。開会式で中桐俊男兵庫県サッカー協会専務理事が「勝敗よりも家族や仲間とフットサルを楽しむことが目的です。フットサルやゲームで今日1日を思いっ切り楽しんで下さい」とあいさつした。兵庫県でのスペシャルステージは今回で3回目。午前中は24チームそれぞれが3試合を戦い、笑顔の中にも熱戦を繰り広げた。昼食やフットサル教室をはさみ、午後からはアトラクションのパン食い競争やペアになって新聞紙で風船を運ぶゲームなど、参加者全員で爽やかな汗を流した。
3つのピッチで熱戦を展開した24チーム。ファミリー賞を授賞したのは、赤穂市から参加した「エンジョイFA」だ。大村忠さん(44)、妻の奈美江さん(44)、主税くん(14)、天良くん(10)の家族に、友達の藤川真聖くん(14)と讃岐仁哉くん(11)を加えた6人のチーム。忠さんが指導する西播磨地区、たつの市新宮町の少年サッカークラブ「フォルテ新宮フットボールクラブ」の子どもたちとチームを組んでの出場だ。忠さんは「フットサルやサッカーを通じて、子どもたちや地域との交流を深めています。今日は子どもたちと同じチームで試合したり、ゲームで遊んだり、とても良かったです」と話す。日頃はみんなのサポート役の奈美江さんは「空振りばかりでこどもに笑われました。とても楽しかったですが、しんどいが本音ですね」と笑った。
週4日以上は平均2時間の練習をしている子どもたちは元気いっぱいでピッチを駆けた。天良くんはシュートを5本以上打って大満足。兄の主税くんはゲームメークに徹した。ドリブルの上手な選手になりたいという藤川くんと、アルゼンチン代表メッシが好きな讃岐くんも「みんなといっしょで楽しかった」とニッコリ。チーム名通り全員でフットサルをエンジョイしてファミリー賞を獲得した。
フットサル賞
フットサル賞は神戸市西区から参加した雲井稔貴さん(27)率いる「斗稀部長倶LOVE」。妻の朋代さん(37)と中尾博美さん(36)は実の姉妹で、その2家族と友人1人を加えた7人でチームを組んだ。朋代さんは「今日は来ていませんが三姉妹なんですよ。ときどき遊びで3家族いっしょにフットサルをやったりします。みんなでワイワイやるのは楽しいですからね。今回は三女の家族が前日の疲れから不参加ですが…」。どうやら前日も別の所でフットサルを楽しんでいたとかで、その疲れからか棄権?とか。
稔貴さんは「18歳ぐらいからフットサルはしてるし、家族とできるのは楽しい。みんなで試合に出られるのは年に一度のこのスペシャルステージぐらいですからね。いつも楽しみにしています」。息子の聖也くん(10)も「相手も強くてゴールできなかったけど、みんなといっしょで楽しかった」と笑顔を見せた。聖也くんとはいとこ同士の中尾祥也くん(12)は「叔父さんがたくさんパスを出してくれて面白かった」と話し、賞も貰えて大満足の1日になったようだ。
フェスティバル賞
神戸市須磨区から初参加の「離宮道」がフェスティバル賞を授賞。北須磨小学校とその周辺の子どもたちで作る、40年以上の歴史を持つ北須磨少年サッカークラブが母体のチーム。メンバーは、そこでコーチを務める無藤雅士さん(44)は、息子の健太くん(11)、翔太くん(9)と。野崎治子さん(41)は同クラブで4年生からサッカーをはじめた娘の萌里さん(11)、「シュートしたよ」と喜ぶ息子の惇平くん(7)と。それに福原雅博くん(11)を加えた7人で参加した。
約50チームが参加する神戸市の少年サッカーリーグ。同クラブは12チームで実施している神戸市南地区リーグで活動している。雅士さんは同クラブの指導を昨年からはじめた新米コーチとか。チームのモットー「仲良く、楽しくプレーする」を掲げて、土曜と日曜日の週2回の練習で、子どもたちといっしょに汗を流しているという。
治子さんは、普段の応援役から一転、子どもたちとピッチに立って大奮闘だった。「普段は偉そうなこと言ってましたが、自分の体が動かない」と苦笑い。7分が長いとコメントした途端に、子どもたちから「全然長くな~い!」っと、猛烈に突っ込まれていた。
キリンフットサル教室
元フットサル日本代表でJFAスペシャル・インストラクターの相根澄(さがねきよし)さん(37)による「キリンフットサル教室」が、午後からのアトラクションの前に開催され、参加チームの約80人の小学生たちがシュート練習やミニゲームを通じて、楽しく技術を学んだ。
シュート練習は、相根さんのほかに地元のデウソン神戸の選手も参加した。はじめはコーナーから出たパスを直接シュートする練習。相根さんが手本を見せた後、全員がシュートした。次に1巡したところでディフェンスが付き、そのマークをいったんフェイントでかわしてゴールを狙う。さらに、実践的で難度の高い練習になったが、子どもたちは積極的にチャレンジした。デウソン神戸の現役選手がゴールキーパーとあって、なかなかゴールネットを揺らすことは難しかったが、子どもたちたちが思いっ切り良く、強烈なシュートを放つ度に会場からは大きな歓声が上がった。シュート練習後はコーチチームとのミニゲーム。果敢にゴールを狙う子どもたちに、相根さんは「ゲームの中では常に蹴るふり、フェイントのふり、いつでも相手を見て”ふり”をすることをプレーに取り入れよう」とアドバイスしていた。
兵庫県サッカー協会 専務理事 中桐 俊男さん
今年は新年から全国高等学校サッカー選手権大会で、地元の滝川第二が全国制覇しました。県協会もその勢いで今年も発展を目指したいと思います。さて、このスペシャルステージは、オフィシャルパートナーのキリングループさまのご協力を得て開催しています。昨年はワールドカップで日本代表が大活躍しました。そして先月のアジア大会でもすばらしいゲームを見せてくれて、サッカー界は熱気にあふれています。それもひとえにサッカー人口の拡大、ジュニアやファミリーから、サッカーやフットサルに親しんでもらう活動が元になっていると思います。この大会は技術や勝敗の前に、まずボールを蹴ること、フットサルを楽しむことが大きな目的です。そして、フットサルを通じてたくさんの人とふれあい、家族や仲間とのコミュニケーションやきずなを深めていただくことを期待しています。試合のほかにアトラクションも用意していますので楽しんで下さい。県協会では今後もサッカーやフットサルを盛り上げていきます。今回も兵庫、京都、滋賀の3県から参加をいただきありがとうございました。これからも奮って参加して下さい。
文・写真提供:日刊スポーツ
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