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「ルール」の意義ってなんだろう? SMC本講座・セッション5が終了
2013年12月12日
12月6日(金)から9日(月)の4日間、JFAハウスにおいてスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)本講座・セッション5が開催されました。
初日はランディー・チャネル氏を招いての「茶道(茶の湯)」の講義。
武道を学ぶためにカナダから来日され、その後「文武両道」の精神から茶道を始められたというランディー氏から、茶の湯の歴史や今の現状について、「利休七則」や「和敬清寂」など、その心得を織り交ぜながら興味深いお話をいただきました。
茶道に限らず、「○○道」とつくものには必ず「型」が存在します。「型」とはその道を実践する上で必ず踏まえなければならない、いわば「ルール」と言えるもの。これは動作だけでなく茶室における照明や置物一つという細部にまで及ぶものであり、それを参加者全員が共有することでその場への帰属意識が生まれ、コミュニティへと発展していくことになります。
一見すると、「茶道」と「サッカー(スポーツ)クラブ」の間には何の関係性もないように思えるかもしれませんが、実はいろいろと共通点があるのではないでしょうか。
その後は前回のセッションに引き続き遠藤先生にご登場いただいての「企画提案書」。今回は収支計画にスポットを当てた事業計画書をつくり上げるということでこれまでの「提案書」とは少し違ったカタチのアウトプットを求められることとなりました。
「計画」というからには、内部/外部環境をしっかりと把握した上での具体的なアクションプランや戦略的な資金計画・運用など多岐にわたる項目を効果的に落としこんでいくことが求められます。でもそれ以上に必要なのは、そこに血が通っているか、ストーリーが語られているかということでした。受講生がこれから先、幾つも作ることになるであろうこの「事業計画書」はどのようなものになっていくのでしょうか。
2日目は、課題となっていた独自企画提案書のプレゼンテーションの後、沢田アシスタントインストラクターによる「デリバリースキル」の講義です。
最初に行ったアイスブレイクでは、背中合わせで座った二人が、一方に渡される紙に描かれた図形を言葉だけで伝えるということに挑戦しますが、相手が完璧に理解し表現できたという人は一人もいませんでした。
ここからわかるのは、「伝える」ことと「伝わる」ことは全く異なるということ。コミュニケーションを図ろうとする上で、人はそれぞれ違うイメージを描くという「コミュニケーションギャップ」が必ず発生します。「伝わる」ためのストーリー作りに必要な要素や、聴衆の意識の変遷を理解することで、受講生のプレゼンテーションがさらにブラッシュアップされたのではないかと思います。
3日目、4日目はいよいよこれまで拡散的に学び、感じてきたことを収束させていくステップに移ります。今の時代、これからの時代について考えたことを踏まえ、そこから描かれる「目指すクラブの姿」を描きながら「理想のクラブ」を具体的な言葉にしていきました。
この5ヶ月で知識として蓄え、広げてきた視野を改めて一つのクラブの中に落としこんでいく。本講座受講にあたり最初のセッションで発表した時の「最初の理想像」と今回考えだしたそれとでどこか違うところがあったのでしょうか。
今回は最後のアウトプットに向けた最初のステップであり、今後これを更に洗練させていくことになります。あとは3ヶ月を残すのみとなった本講座ですが、まだまだ「理想のクラブ」を追い求める旅は続きます!
受講者コメント
久留米浩次さん
(「茶の湯」を受講して)「利休七則」とサッカーのマネジメントが型を変えてつながることや、「和敬清寂」の心が初めて聞く言葉としてとても勉強になりました。
谷 直和さん
(事業計画書の講義を受けて)「森を見て木を見る」または「全体から部分へ」の大切さを痛感しました。シナリオとストーリーを考え、事業計画に血を通わせることを心がけたい!
柳田和洋さん
(「クラブデザイン」を受講して)これまでの各セッションを通じて、受講前に考えていた「理想のクラブ」とはまた違った考え方ができていることに気づくことができました。
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