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都道府県サッカー協会取り組み紹介-審判委員会の取り組み(岡山県サッカー協会)
2015年02月02日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。今回も引き続き審判委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事はJFA news 2015年1月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
審判委員会の取り組み~岡山県サッカー協会
梶本信治 審判委員会 委員長
「インストラクター派遣制度と帯同審判員の育成」
岡山県の審判委員会では、高校、大学、女子と種別ごとに担当者を決めて、若手2級審判員の強化および2級候補者、ユース審判員の育成に力を注いでいます。また、フットサル審判員については、アカデミーを継続して実施することで育成を図っています。
審判員の強化、育成に欠かせないのが、充実したインストラクターの派遣制度です。従来は2級候補者に特化して育成していましたが、審判員の派遣を強化部に集約したこともあり、元1級インストラクターや2級インストラクターの皆さんの協力を得て、指導内容の改善を図りました。これにより今年度の昇級者数は過去最高となり、1級審判員が1人、2級審判員が5人(うちユース審判員1人)、女子2級審判員が1人(ユース審判員)の合計7人が昇級を果たしました。ただし、現状のインストラクター数では単年度のみの活動に終わってしまう可能性があるため、さらにインストラクターを増やす必要があると考えています。
2級インストラクターへの昇級を目指す者は、県審判トレセンに講師として参加し、2級インストラクターがその講習の内容を確認して指導を行っています。加えて3級更新講習会の講師も担うことで、さらなるレベルアップを図ってきました。
また、帯同審判員を育成し、上級を目指す審判員を発掘するため、1種(社会人)の帯同審判員を対象にした研修を前期(6月)と後期(11月)に実施。1種(大学生)の帯同審判員については、その中で上級を目指す審判員を担当者が推薦し、特化した指導を行いました。
課題としては、2種・3種におけるリーグ戦化の普及により、試合数が増加し、それらの種別の審判員が他種別の活動に協力することが難しくなったことが挙げられます。それが慢性的な審判員不足にもつながっているため、各種別で2級審判員を確保しながら3級・4級審判員を増やすとともに、技術の向上を目指したいと考えています。
一方、フットサルは近年、昇級者がおらず、審判技術や資質を向上出来る仕組みも再構築する必要があります。サッカー審判員をフットサルに派遣したり、交流することでフットサル全般の審判技術の向上につなげたいところです。
これからも各種別の帯同審判員を育成しながら、審判活動に協力いただける人を継続して発掘していきます。「中国地域で一番良い審判員がいる県」。そう言われることが目標です。