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都道府県サッカー協会取り組み紹介-第1種の取り組み(宮城県サッカー協会)
2015年06月04日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。今回から4回にわたり、第1種の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事はJFA news 2015年5月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
第1種の取り組み~宮城県サッカー協会
小林明 1種委員長
《「Football is for all」を目指して》
2015年シーズン、1種委員会が管轄する各リーグやカップ戦の戦いが始まっています。東日本大震災後、世界中のサッカーファミリーの皆さまからたくさんの支援や応援をいただき、サッカー環境も大分整ってきました。あらためて日常の中で普通にサッカーができることの幸福を感じています。
さて、私が1種の運営に携わってから長くたちます。バブル経済が崩壊した後、企業チームが次々と撤退し、登録チームの減少になかなか歯止めをかけられませんでした。チームを維持するための経済的な負担や運営協力などの人的負担が増大しており、今なお厳しい状況が続いています。しかし、チームに所属してプレーすることを望んでいる人もたくさんいます。「サッカーを楽しみたい」という目の前のニーズに応えていくこと、多くのチームが交流できるような環境を整備していくことが私たちに課せられた使命だと自覚しています。
1種委員会では、既存の大会を運営するだけでなく、県独自で「ウインターリーグ」を開催するなど、ゲーム環境の提供に努めています。また、シニアにつながる「O-35リーグ戦」の開催準備にも着手しました。さらに、県内6地区協会との連携を図り、地区リーグの充実、活性化を進めていきたいと考えています。
Football is for all―。キッズからシニアまで、サッカーファミリーの範囲は確実に広がっています。サッカーは国、民族、思想、言語…人を隔てるあらゆる境界を超えて、人をつないでいく力を持っています。サッカーを通した「仲間づくり」や「人づくり」は、サッカーの価値をさらに高めているとも言えるでしょう。誰もが、いつでもグラウンドに行くことができ、世代を超えたつながりが生まれる。そしてその中でサッカーを楽しみ、子どもを大人に、大人を紳士・淑女にしていく空間を創っていかなければならないと思っています。
私たち1種年代には、サッカーから享受したものを次世代につないでいく義務があります。自分のために、子どもたちのために、そしてたくさんのサッカーファミリーのために、「Football is for all」の推進役を務めてまいります。