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一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟が「Warm Blue Day 2016」に参加
2016年04月19日
4月1日(金)に設立された一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟(JIFF)が2日(土)、「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)」に合わせたイベント「Warm Blue Day 2016」に参加しました。「Warm Blue Day」は、一般社団法人 Get in touchが主催し、自閉症だけでなく、マイノリティの人達への理解を深めるために、渋谷、青山などを会場に毎年開催されているイベントです。障がいの有無にかかわらず、あらゆる人々が安心して暮らせる「まぜこぜの社会」を目指し、世界自閉症啓発デーのテーマカラーのブルーをモチーフに様々な催しが行われました。
JIFFは7つの障がい者サッカーの代表選手やスタッフとともに、障がい者サッカーの紹介パネルの展示や障がい者サッカーハンドブックの配布、青いものを身につけた来場者との写真撮影などを渋谷区立神宮通公園で実施しました。アイマスクと専用ボールを使用したブラインドサッカーのミニ体験会も行いました。
海外からの観光客も多く、新連盟の活動内容に関心を寄せる姿が見られました。午後には、北澤豪JIFF会長やGet in touchの東ちづる代表、長谷部健渋谷区長も来場し、代表選手や多くの方々と交流しました。北澤会長は来場者一人一人と握手を交わし、代表選手らとともに日本障がいサッカー連盟の活動をアピールしました。サッカーを通じて、障がいのあるなしに関係ない、まぜこぜの空間が実現した一日となりました。
参加者コメント
中島正行 デフサッカー日本代表選手
普段はなかなか触れ合うことのできない多くの方とお会いできて、本当にあっという間の一日でした。ポジティブな生き方に共感し、自分が今できること、支えあうことの大切さを改めて考えさせられる良い機会となりました。
障がいを持っている方は、一般の人から見たら「変わっている」というふうに見られているのかもしれません。テレビ等で「かわいそう、頑張って」というイメージももたらしていますが、自分にとっては同情されることに抵抗があります。この世には、スポーツや勉強などそれぞれの人によって苦手な分野があると思います。それと同じような感覚で、聞こえない分何らかのカバーをすることで日常生活に支障をきたすことのないように工夫しています。自分は耳が聞こえないけれど、これまで幸せだなと感じたことが幾度となくありました。
今回のPR活動で、7つの障がいサッカーそれぞれの選手からお話を伺うことができ、どのサッカーもそれぞれの楽しさがあってとても関心を持ちました。7つの障がいサッカーは、一般の人からすると普段ではなかなか味わえない体験だと思います。それぞれのサッカーは、どんなに楽しいかを共感できるような環境をつくっていくことが、自分たちの使命だと感じました。障がいサッカーだけではなく、いかにサッカーに関係ない人でも興味を持たせるかが今後の課題になると思います。今回のような取り組みを今後も続けていくことで、サッカー文化の定着につながるのではないかと思いますし、今後もできることに積極的に取り組み、サッカー界を盛り上げていきたいです。
2018年FIFAワールドカップの予選が盛り上がっていますが、デフサッカーにも世界選手権があり、6月にイタリアで開催されます。これまでサポートしてくださった方をはじめ、いつも応援してくださっている皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、チーム一丸となって一戦一戦全力で戦ってきます。皆さまからも応援していただけるととても心強いです。
北沢洋平 FIPFAワールドカップ2011・APOカップ2013 日本代表選手
電動車椅子サッカーで使用する競技用マシーンとボール(直径32.5センチ)を持参し、参加者の方々に実際にボールを蹴って対面のパス交換を見てもらったり、競技用電動車椅子やフットガード、ボールに触れていただきました。何人かの方には、さらに詳しい電動車椅子サッカーのルールや魅力、楽しさ、そして国際的にも広がっていてワールドカップも開催されていること、来年2017年に第3回目のワールドカップがアメリカ・フロリダで行われることをお伝えすることができました。少しではありますが、たくさんの方に電動車椅子サッカーという障がい者サッカーがあるということを知っていただけたと思います。まだ知名度が低いので、今回のようなイベントに参加することによって競技知名度が上がるきっかけになると思っています。これからもこのようなイベントに参加して競技知名度の向上、競技普及に繋がるように頑張りたいです。今後とも電動車椅子サッカーを含めた障がい者サッカーへの応援をよろしくお願いします。