SOCCER MEDICAL CAMP 2022が終了
2022年10月28日
日本サッカー協会(JFA)は、JFA Youth & Development Programme(JYD)のオフィシャルパートナーであるニチバン株式会社と、サッカーに関わるアスレティックトレーナーを目指す方を対象とした育成プロジェクト「SOCCER MEDICAL CAMP 2022」を8月23日(火)に開講し、9月7日(水)、10日(土)、14日(水)、10月12日(水)、22日(土)と全6回の講義を実施しました。「SOCCER MEDICAL CAMP」は、日本サッカー界のメディカル領域で活躍する現役ドクターやトレーナーによる講義や実技を通じて、サッカー界を支える次世代のアスレティックトレーナー(AT)育成を目指すプロジェクトで、2019年、2021年に続いて今年が3度目の開催となります。(※2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施せず)
10月12日(水)の第5回は、オンラインで開催されました。JFA医学委員会の石井美子先生、加藤晴康先生から食事と栄養に関する講義と、成長期の障害に関する講義が行われました。石井先生の講義の中では、普段の食事で気をつけること、食品の選び方、ラベルの見方など、体を作る基となる食事と栄養に関する内容が説明されました。加藤先生の講義では、特に成長期に起こりやすい怪我、選手が訴える症状に応じて、ATはどのような対応をすべきかなどの実践的な話が盛り込まれ、育成年代の選手に接する際の留意点などが伝えられました。
10月22日(土)、最終回となるこの日は、影山雅永ユース育成ダイレクターからの講義に続いて、受講生に成果発表の機会が与えられ、本キャンプを通じて学んだこと、今後のキャリアプランや目標、事前に講師陣から与えられた課題についてプレゼンテーションが行われました。影山ダイレクターの講義では、チームに求められるATの役割、チームづくりにおけるメディカルスタッフの関わりなど、指導者の視点からの講義内容になりました。受講生の発表では、事前に与えられた課題について各グループが発表を行い、JFAのトレーナー陣から細かいフィードバックがありました。
また、最後に行われた修了式では、ニチバン株式会社の村石和武執行役員より、受講生に修了証と記念品(メディカルバック)が贈呈され、今年のプログラムがすべて終了しました。受講生たちの今後の活躍が期待されます。
三原佳歩 さん
私は卒業後、女子サッカーのWEリーグで活動したいと考えております。また、女子サッカー界に根付くトレーナーになるために、自分の強みをもてるように継続的に勉強し、日本のサッカー界に貢献していきたいです。今回のキャンプではたくさんのトレーナーやドクター、講師の方々からお話を聞いて勉強なったことと、何より人と繋がれたことが一番大きかったかなと感じます。ここまでサッカーに特化し、なおかつ日本サッカー界トップのトレーナーの方たちから現場のお話を聞ける機会はないので、とても良い経験になりました。
関悠真 さん
今回、色々な層の色々な境遇の方と出会うことができて、考えや価値観の共有ができたことで、自分の考えや価値観も大きく変わりました。トレーナーはずっと成長し続けられる職だと思うので、前向きに選手のため、人のためを思えるトレーナーになりたいと改めて思いました。
他校の人たちと、現在の勉強法や雰囲気などを共有できたこともとても良かったです。自分が通っている学校に戻って共有できることもあるため、学生としてとても良い部分でした。来年からの後輩にも経験してほしいと思いました。
新里舜 さん
今回のサッカーメディカルキャンプを受講して、自分の経験や知識がものすごくブラッシュアップされました。
また、受講者の皆様や、講師陣の方たちとの縦、横、斜めの繋がりも増えたことで自分をもっと高めていき、他者の刺激になれるようにならないといけない気持ちにもなりました。今後は、Jリーグのメディカルスタッフになるという目標と同時に、夢も芽生え、JFAの医学委員会に入り、日本サッカーをメディカルの部分から支えていきたいとも思いました。今回のこの経験を通して、夢や目標に向かって日々精進していきたいと思います。今後自分の成長した姿を見せられるように頑張ります。