プロジェクトに参加された理由を教えて下さい
まず、日本サッカー協会の「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念が、我々の基本理念、「私たちは、常に社会に役立つ価値を創出し時代を拓き、ニチバンにかかわるすべての人々の幸せを実現します」に近かったことが理由です。それに加えて、商品がサッカーファミリーのニーズにも合うということで、協賛させていただきました。
また、JYDがサッカーの裾野を広げていくという活動であるということも重要なポイントでした。ニチバンとしても、ただ商品を提供するのではなく、パフォーマンスをより発揮しやすいように自分で簡単にできる「セルフテーピング」をより多くの方に知って頂きたいと考えていました。テーピングは用途も年齢層も広がっており、ケガの予防という観点からも、年齢やレベルを問わず多くの人に手軽に手にとってもらいたいと考えています。
実際に昨年活動されていかがでしたか?
いくつかの大会でセルフテーピング体験ブースを出展しましたが、多くの選手に非常に喜んでいただきました。試合が終わった後に、「ありがとうございました」とお礼に来ていただいたり、「ニチバンのテーピングがあるから楽しくサッカーができたよ」との声をいただきました。また、「来年もこの会場でお会いしましょう」と言って下さった方もいて、我々としてはこうした声が今後の活動の励みになります。
サッカーは接触が多いスポーツで、ケガも多い。その予防にテーピングは重要です。ただ、選手の方は繊細で、足首を固めればいいとか、しっかり巻けばいいとかではなく、自分の感覚の中で皆さん工夫されているな、というイメージがあります。がっちり固めるテープ、伸びるテープ、筋肉をサポートするテープなど様々なテープがありますが、その色々なバリエーションを使っていただけるスポーツだと思います。
今後についてお聞かせ下さい
つねにケガと隣り合わせのサッカーですが、ニチバンが関わることによって、選手のケガが少なくなって、最高のパフォーマンスが発揮できるような環境になって、世界で戦える選手がたくさん出てきてくれること期待していますし、それをサポートしたいと思います。
また、トップ選手だけではなく、生涯にわたってサッカーを楽しんでいる選手、シニアやレディースの選手向けにも身体のケアのサポートをさせていただき、より安心して心置きなくサッカーを楽しんでいただけるような環境づくりのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
また、日本のスポーツ人口は減少傾向にありますが、長く競技を続けていくためにはケガの予防と再発防止が不可欠です。その点で、テーピングや救急絆創膏などスポーツメディカル製品は非常に重要な役割を担うと考えています。今後もJYDを通じてケガへの不安を取り除き、スポーツを楽しむ方を増やしていきたいです。
左からメディカル事業本部 テーピングスタッフ 平林 大輔 氏、執行役員 メディカル事業本部 ヘルスケア営業統括部長 藤川 智 氏、メディカル事業本部 係長 花村 徹 氏
※ 記事中の担当者や数字は、2017年取材時点の内容となります