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初出場の三重高校が8得点で初戦突破 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2015年01月04日

初出場の三重高校が8得点で初戦突破 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

1月3日(土)、第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の1回戦を兵庫県内の8会場で開催しました。

ピックアップマッチ1

神戸第一高校(開催県/兵庫) 1-8(前半1-2、後半0-6) 三重高校(東海3/三重)

開催県代表の神戸第一高校(兵庫)と初出場の三重高校(東海3/三重)の1回戦は、五色台運動公園メイングラウンドで10時45分にキックオフしました。
立ち上がりからリズムをつかんだのは三重でした。落ち着いたパス回しで攻撃を組み立て、神戸第一のゴールを狙います。すると9分、右サイドでパスを受けた日野瑞希選手が鋭いドリブルで中央へ切れ込み、そのまま左足でゴールネットを揺らしました。対する神戸第一も三重の攻撃をしのぎながら反撃のチャンスをうかがいます。24分、前羽藍綺選手が粘って得たCKを木戸舞夢選手が体ごと押し込んで同点に。しかし、「(先制しても)2点目、3点目をどんどん取りに行こう」と田中伸弥監督に送り出された三重イレブンはさらに攻撃を強め、神戸第一に主導権を渡しません。我慢強く守る神戸第一の守備を揺さぶると、35分、川口あみ選手のパスに走り込んだ日野選手が飛び出したGKの位置をよく見て追加点を奪います。
 後半も三重のペースで試合は進みます。開始5分、山本早織選手のCKを川口選手がニアサイドで合わせて加点すると、その後は疲れの見え始めた神戸第一から5得点を奪って快勝し、2回戦へと駒を進めました。なお、スピードを生かしたドリブルで攻撃をけん引した日野選手は4得点、川口選手はハットトリックを達成しました。

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ピックアップマッチ2

鳴門渦潮高校(四国2/徳島) 6-0(前半2-0、後半4-0) 松商学園高校(北信越3/長野)

五色台運動公園メイングラウンドの第2試合、3年連続3回目の出場となる鳴門渦潮高校(四国2/徳島)と初出場の松商学園高校(北信越3/長野)が対戦しました。
序盤から積極的に攻める鳴門渦潮に対し、松商学園はやや硬さの見られる立ち上がりとなります。3分、鳴門渦潮は山田梨紗子選手が左サイドからゴール前に送ったクロスを、フリーになっていた竹田愛美選手がゴールに流し込んで早々と先制。リードを得た鳴門渦潮は攻勢に立って追加点を狙います。松商学園も粘り強く応戦し、ボールを奪った後に攻撃に転じますが、シュートまで持ち込むことができません。再三にわたり松商学園ゴールを脅かしていた鳴門渦潮が追加点を得たのは36分でした。山田選手のパスをゴール前に上がっていた梅津萌選手がきちっとゴールに押し込み、リードを広げます。
 後半、ポジションを入れ替えて打開を試みる松商学園は立ち上がり2分、髙橋あすか選手がスペースに抜け出してシュートを放ちますがゴールの枠は捉えられません。球際での攻防が徐々に激しくなる中、鳴門渦潮は60分に竹田選手のアシストから森本早紀選手が3点目を奪取。64分と76分にはそれぞれCKから天神夕里奈選手と梅津選手がヘディングで決めると、終盤には森岡由依選手の右クロスに広瀬桃佳選手が合わせて勝負あり。6得点で完勝した鳴門渦潮が1回戦を突破しました。

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監督・選手コメント

古川奨 監督(神戸第一高校)
前半はチーム全員で頑張って何とか守っていましたが、少しのずれから失点し立て直すことができませんでした。選手たちは両親や学校の先生をはじめ、いろいろな人に支えられています。その人たちへの恩返しをピッチ上で表現しよう、全員が100%の力で戦おうと選手には伝えました。選手たちは最後まで気持ちを出して戦ってくれました。今は1、2年生しかいません。1-8という結果を心に刻みモチベーションに変えて、また来年に向けて準備したいと思います。

日野瑞希 選手(三重高校)
初戦で緊張しましたが、皆で絶対に勝とうと声を掛けて挑みました。立ち上がりは厳しかったのですが、後半は波に乗り自分自身も点を決められて良かったです。私はスピードを生かしたプレーが特長なのですが、それを理解し、生かしてくれるチームメートがいるから取れた得点です。1・2年生では選手権に出られなかったので、出場できることは嬉しかったですし、ピッチに立てて幸せです。2回戦も勝つことを意識して、絶対に勝ちたいと思います。

面川辰雄 監督(松商学園高校)
選手には「自分を信じて仲間を信じて精いっぱい頑張れば大丈夫」と話しましたが、序盤は相当緊張しており、早い時間帯に失点してしまいました。本来、チームの中心となる選手たちが今日は思うようなプレーを発揮できていなかったと思います。初めての全国の舞台ですから、簡単には勝たせてもらえないですね。個々の技術やフィジカルの強さなどすべて、対戦相手の方が上でした。今後は課題となる部分を強化し、全国で勝てるチームにしていきたいと思います。

梅津萌 選手(鳴門渦潮高校)
最初は全国大会の雰囲気に慣れず自分たちのサッカーがなかなかできませんでしたが、早くに先制し、落ち着いてプレーできました。全国で点を決めたのは初だったので嬉しかったですし、1年生も得点してみんな盛り上がっていました。私たち3年生が1年生のとき、11人でチームは結成されました。今大会では3年間積み重ねてきたものを全部出し切ります。試合に出ているメンバー、ベンチにいるメンバー、応援してくれるメンバー、全員が一つになって戦えるところが渦潮の強みです。次の試合も全員で頑張ります。

第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2015年1月3日(土)~2015年1月11日(日)
その他の日程・結果やTV放送予定など大会情報はこちら

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