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「ひたむきな姿勢を持ち続けてほしい」鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)が出場選手へメッセージ 第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2018年12月26日
第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が2019年1月3日(木)に開幕します。ここではなでしこジャパン(日本女子代表)として通算100試合出場を達成した鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)に、大会の魅力や出場する選手たちへメッセージ、来年開催されるFIFA女子ワールドカップフランス2019への意気込みを伺いました。
――本大会をご覧になることもありますか?
鮫島 テレビで放送されているのを見ます。最近は多くのメディアで取り上げてもらうようになったので、素直にすごいことだなと感じています。女子サッカーが注目されて取り上げてもらえるのは、本当にありがたいことだと思います。
――本大会ならではの魅力を教えてください。
鮫島 ひたむきさは高校サッカー特有のものかもしれないですね。皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会で高校生チームと対戦することがありますが、ボールへの執着心や、マッチアップしている選手への闘争心がとにかく強い。そういうところは、見ていても引き込まれる部分ではないでしょうか。加えて、今の若い選手たちは高度なテクニックを持っていますから、技術面に注目してみても見応えがあるのではないかと思います。
――技術面に関して、高校時代の鮫島選手が特に練習したことはありますか?
鮫島 入学してすぐに、左足でも蹴れるようにかなり練習しました。中学までは、左足は全然蹴れなくて。でも、試合に出場するためには必要なことだと考え、これまで避けてきた苦手なことにしっかりと取り組めたことが、自分の人生にとって非常にプラスになりました。今でも左サイドで出場する機会が多いです。今考えても、とても良い巡り合わせだったなと思います。
――なでしこジャパンでも主に左サイドで出場されていますが、今年、出場通算100試合を達成されました。代表入りし始めた当時と比べ、何か変化はありますか?
鮫島 昔よりプレッシャーを感じるようになりました。当初はお姉さん方が引っ張ってくれていたので、私自身は自分のプレーに集中していればよかったですが、今はもう自分のことだけ考えていればいいというわけではなくなりました。やるべきことはたくさんありますが、全てができるわけではありません。他のメンバーと共にまた成長していかなければいけないと感じています。
――今年、AFC女子アジアカップと第18回アジア競技大会で優勝しました。なでしこジャパンとしての1年を振り返って、いかがでしょうか?
鮫島 この2大会は、とても大きな意味合いを持ったと思います。絶対に結果を出さなければならないというプレッシャーがかかる中で、結果を出すことができました。さらに、いずれの大会でも、限られた人数で長期間を共に過ごすことができたことで、これまでとは違うチームとしてのまとまりを感じました。
――アジアカップの結果により、来年のワールドカップへの出場権も獲得しました。目標をお聞かせください。
鮫島 もちろん優勝したいですし、「目標は優勝」と答えるべきだろうと思います。けれど、言葉で簡単に言えるほど、優勝は容易なものではないとも考えています。代表やプロの世界では、どのような過程や言葉があっても、結果が全てだと私は捉えていますので。
――高校生たちにとっては、本大会での結果が全てではないということでしょうか?
鮫島 そうですね。私は、1位でないと意味がないとは一切思いません。2位や3位にもそれぞれの意味があると思いますし、たとえ1回戦敗退だとしてもそれぞれの選手自身の中に価値がきっとあると思います。結果を恐れずに戦い、結果が出ればその時に受け止めればいい。勝負はそこで終わっても、人生はそこで終わりではありませんから。高校を卒業した先も、今のようなひたむきな姿勢をずっと持ち続け、歩んでいってもらいたいです。
第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2019年1月3日(木)~2019年1月13日(日)[全試合無料]
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、神戸総合運動公園(兵庫県神戸市)
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