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大分、上位・町田との接戦を引き分けに持ちこむ。勝点で並ぶ北九州と大阪の対戦は北九州に軍配【Fリーグ2022-2023 ディビジョン1 第16節】
2022年12月13日
12月9日(金)から11日(日)の3日間にわたり、Fリーグ ディビジョン1の6試合が行われました。
タレントが揃いながらも勝利に結びつかず最下位のバサジィ大分は、3位のペスカドーラ町田をホームに迎えました。序盤から積極的に攻撃を仕掛ける町田に対し、集中した守備を見せる大分はカウンターからチャンスを作ります。しかし、なかなか両者に得点が生まれないまま第1ピリオド終盤を迎えると、19分には自陣で強引にボールを奪った大分がカウンターのチャンスを迎えます。パカット選手がドリブルで相手陣内に持ち込み放ったシュートがゴールネットを揺らし、大分が先制に成功。19本ものシュートを受けながらもゴールマウスを守り切り、1-0とリードして第1ピリオドを終えました。しかし、第2ピリオドではさらに攻勢を強める町田が幾度となく大分ゴールを脅かすと、28分には右サイドから中央に切り込んだ山中翔斗選手が得意の左足でミドルシュート。大分GK茂呂翔也選手も反応はしましたが、防ぎきることができず1-1の同点となります。さらに31分には荒川勇気選手が追加点を挙げ、わずか3分で町田が逆転に成功しました。多くのチャンスを作る町田はこのままリードを広げたいところでしたが、決めきることができません。すると、34分には橋本澪良選手が自陣で奪ったボールを受けパカット選手が中央突破。そのままシュートを放ち、大分が同点に追いつきます。プレーオフ出場に向け勝点3がほしい町田は、2分を残しパワープレーを開始します。しかし、得点を奪うことができず2-2で試合終了。勝点を分ける結果となりました。大分は7月24日の第6節以来の勝点獲得です。
勝点14で並ぶ10位のボルクバレット北九州と9位のシュライカー大阪の対戦は、両者合計で8ゴールが生まれる乱打戦となりました。まず攻勢に出たのはアウェイの大阪でした。開始2分半で波状攻撃を仕掛け決定機を作りますが、北九州GK上原拓也選手の好守もあり、決めきることができません。すると4分、右サイドから仕掛けたクシヤマイザケ選手が大阪の守備を振り切り、GK矢内大介選手との1対1を制してゴール。北九州が先制に成功します。負けてはいられない大阪もキックインをファーで受けた野村悠翔選手のダイレクトシュートで同点に追いつきますが、6分にはジュニーニョ選手のキックインを受けた星野祐作選手のシュートがオウンゴールを誘発し、北九州が再度1点をリード。序盤から目まぐるしくスコアが動きました。2-1と北九州リードで迎えた第2ピリオドでは、22分に大阪の隙を突きジョー選手が追加点。25分には高い位置でプレスをかけ、田村龍太郎選手がこぼれ球を押し込んで自身通算100得点目をマークします。3点ビハインドの大阪は28分、相手選手に囲まれながらも体の強さを見せた相井忍選手がゴールを決め2点差に迫ると、6分を残しパワープレーを仕掛け、さらなる追加点を狙います。38分には北九州の6つ目のファウルで第2PKを得ますが、これは決めきることができませんでした。39分には相井選手のゴールで1点差に迫りますが、終了間際には北九州の田村選手がダメ押しのゴールを挙げ5-3で試合終了。激戦を制した北九州が順位をひとつ上げています。
また、先週末に行われたF1リーグの6試合、F2リーグの2試合では、2020-2021シーズンから2シーズンにわたりFリーグの最高執行責任者(COO)を務め、12月2日(金)に逝去した福村景樹氏を悼み黙とうが捧げられ、選手は喪章をつけて試合に臨みました。
監督・選手コメント
狩野新 監督(バサジィ大分)
選手たちは前後半を通して守備面でとてもハードワークができていました。練習では守備の部分を改善してきたので、少しずつですが成果を出せていると感じています。攻撃面では、攻撃的な選手が多いにも関わらず特に後半はシュート本数が明らかに町田より少なかったので、前半同様アグレッシブに攻めることを意識していきたいです。古巣の町田との対戦は、私にとって特別な試合でした。対戦相手の甲斐監督は、フットサル人生で一番お世話になってきた人です。同じ監督としてピッチに立ち、本当にうれしかったです。ただ、引き分けていい試合ではありませんでした。勝点3を取れなかったのは残念ですが、次につながる内容でしたし、選手たちのプレーには非常に満足しています。
甲斐修侍 監督(ペスカドーラ町田)
一試合を通した決定力不足が、引き分けという結果に結びついたゲームでした。そこは我々の課題なので、また練習から突き詰めてトレーニングをしていきたいと思います。次節のY.S.C.C.横浜戦に向けて、勝点3を獲得するためにできる限りの準備をし、全力で戦います。
田村研人 選手(ボルクバレット北九州)
今シーズンのテーマである「想いを繋ぐ」が体現できた最高の試合だったと思います。自分たちには一人ひとりに役割があり、責任があります。それを全員で全うしたことが勝利という結果に繋がりました。ベンチに入れなかった選手も戦ってくれていました。シュライカー大阪という素晴らしいチームに対して、年間を通して1勝1分と勝ち越すことができたのは自信にもなりますし、チームとして成長している証拠だと思います。このチームはまだまだ発展途上のチームです。試行錯誤を繰り返し、たくさんの方々の力を借りて成長し続けていかなければなりません。常勝軍団とはいきませんが、常にチャレンジし、真摯にフットサルを楽しめるチームでありたいと思います。このクラブには、この街には可能性があります。ボルクバレット北九州、田村研人をいつも側で支えてくださっている多くの方々に感謝しています。そういった方々なしでは、私はここにいることはできません。これからも私たちに期待をしてほしいです。
田村友貴 選手(シュライカー大阪)
立ち上がりにチャンスがあったなかで決めきれなかったところから、徐々に相手のペースになって失点を重ね、厳しい試合展開になりました。最後まで諦めずに戦い、追いつき追い越すことができると思っていましたが、最後の最後で相手の守備に阻まれ残念な結果となりました。自分たちはもう失うものはないので、次節の名古屋オーシャンズ戦では真っ向からしっかりと戦って、自分たちのフットサルを体現しながらピッチでひとつになりたいと思います。簡単な試合ではありませんが、ホームゲームなので最後までしっかり勝利を目指して戦います。
Fリーグ2022-2023 ディビジョン1
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