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S級コーチ養成講習会受講者を対象にしたスポーツ救命ライセンス講習会を開催
2019年06月14日
日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を2017年から実施しています。現在開催中の2019年度S級コーチ養成講習会の一環として「スポーツ救命ライセンス講習会」が6月4日にJISS(国立スポーツ科学センター)で開催されました。講師は、順天堂大学循環器内科助教で、JFAの「スポーツ救命プロジェクト」のメンバーでもある福島理文先生が務め、S級コーチ養成講習会受講者16名、担当インストラクターなど合計21名が参加。特に搬送の実技では受講者同士が大きな声をかけ合いながら患者役の受講生を丁寧にバックボードで運ぶなど、白熱した講習会になりました。約5時間の講習会後、受講者全員が合格し、修了証(3年間有効のライセンス証)が手渡されました。
講師コメント
福島理文 日本サッカー協会スポーツ救命プロジェクトメンバー(順天堂大学 循環器内科)
「スポーツ救命ライセンス講習会」では、スポーツ現場で起こりうる心臓突然死、脳振盪(のうしんとう)、熱中症などについての講義と心肺蘇生法、AEDの使用方法、頭頸部をけがした場合のバックボードを用いた搬送の実技を行いました。
講義、実技共にとても熱心でそれ以上に明るく楽しく、多くのディスカッションをしながらの実り多い講習会となりました。本講習会はサッカーに限らずスポーツに関わるすべての方に受講していただけますのでご興味をお持ちいただける方はぜひご参加して頂ければ幸いです。
受講者コメント
奥原崇 さん(FC東京)
今回の講習会では講義だけでなく、実技として心肺蘇生の方法を学びAEDも実際に使用しました。AEDは誰にでも使えるようになっていることの必要性を再確認しました。この講習会で命を守る準備の大切さを改めて実感することができました。
前田信弘 さん(JFAナショナルトレセンコーチ)
私たちの関わるサッカー現場で、起こり得るスポーツ救命について講義・実技を通して学ぶことができました。インストラクターの先生方から基本知識を教わるとともに、私たちがさまざまな気づきを得られるよう働きかけてくれたことで興味深く取り組むことができました。