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スポーツ救命ライセンス講習会を大阪府で開催
2022年06月13日
「スポーツ救命ライセンス講習会」を5月29日(日)、大阪府のヤンマースタジアム長居で開催しました。関西各地の理学療法士やトレーナーなど計16人が参加し、古家信介さん(スポーツ救命部会員)が講師を務めました。
講義では熱中症・脳振盪(のうしんとう)などについて、実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心を高めた様子が伺えました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
古家信介 教授(関西医療大学 保健医療学部ヘルスプロモーション整復学科/スポーツ救命部会員)
今回は初めてサッカーの試合が行われるスタジアムの会議室をお借りしての講習会でした。すぐ近くにピッチが見える環境でしたので、普段とは違った雰囲気で開催することができました。心肺蘇生法はもちろんですが、講習会の数日前にも熱中症に関するニュースが出ていたこともあり、熱中症の対応にも質問が及び、非常に盛り上がりました。こういった講習会を継続して開催し、少しでもスポーツの現場からこういった事故が減ることを望みます。
受講者コメント
眞鍋慧吾さん(シュライカー大阪 トレーナー)
今回初めてスポーツ救命ライセンス講習会に参加させていただき、救命処置の重要性を再確認する機会となりました。AEDでの心肺蘇生法から心臓振盪や脳振盪、熱中症など実際にスポーツ現場で起こりうる傷病について適切な知識と技術を教えていただき大変勉強になりました。私自身、スポーツの現場で脳震盪の疑いがある選手の対応をしたことがあり、その時の対応と照らし合わせながら受講することで、より具体的にイメージして実践することができたと思います。今回の講義だけで終わらず、常にシミュレーションしておくことでいざというときに適切な対応ができるよう備えておきたいと思います。
徳留涼太さん(関西医療大学1年)
中学生の時以来の救命講習で、改めて人が突然倒れる怖さや難しさを学ぶことができました。その時、救命講習では胸骨圧迫と人工呼吸だけでしたが、今回の講習会では、新しく死戦期呼吸について、またストレッチャーなどの布製ではない担架があることを知りました。実際に行い、倒れた人を担架に運ぶことや正常の呼吸をしているかどうかを見極めることを学べたので、道端で倒れた人やスポーツ中に倒れた人を見つけた場合は積極的に助けたいと思いました。