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SAMURAI BLUE 森保監督、コートジボワール戦へ「連携連動して、効果的にチームのエネルギーを出したい」
2020年10月13日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は10月12日(月)、オランダ遠征第2戦となるコートジボワールとの国際親善試合を翌日に控えてオンラインで会見に臨み、第1戦を踏まえて、「連携連動して、いい形で効果的にチームのエネルギーを出せるようにしたい」と抱負を述べました。
新型コロナウィルス感染流行の影響で、約1年ぶりの代表活動に欧州でプレーする選手のみで臨んでいるSAMURAI BLUEは、9日に行われたカメルーン代表との遠征初戦を0-0で引き分け、中3日で再びアフリカの強豪、コートジボワールと対戦します。
森保監督は、カメルーン戦ではアグレッシブに戦いながらも前半は守備がはまらず、また、守備から攻撃への転換でミスが多かったことを踏まえて、「相手にいつ、どこでどのようにプレッシャーをかけるか、チームで共通認識を持って意思統一する。守備から攻撃へのクオリティを上げる」ことを修正ポイントに挙げました。
一方で、今回コロナ禍での試合であることから、指揮官は選手たちが第1戦で見せた勝利を目指してアグレッシブに戦う姿勢や積極性を評価。「次の試合もその気持ちを持ちながら、連携連動して」、プレー改善でチームの積み上げにつなげたい意向を示しています。
森保監督は、「今回のコートジボワール戦もインテンシティの高い、激しいプレッシャーの中でプレーする、レベルアップできる素晴らしい環境になる。選手たちにはトライする姿勢をどんどん見せてほしい」と話しています。
コートジボワールとは通算2勝2敗で、ブラジルでの2014年FIFAワールドカップのグループステージ以来の対戦です。
今回のコートジボワールの試合登録メンバーには、その試合で決勝点を決めて2-1の逆転勝利に導いたFWジェルヴィーニョ選手(パルマ)や後半2得点をお膳立てしたDFセルジュ・オーリエ選手(トットナム・ホットスパー)がいます。
9日にはブリュッセルでベルギー代表と1-1で引き分け、その試合で負傷したとされるFWウィルフレッド・ザハ選手(クリスタル・パレス)は不在ですが、一人を除いて全員が欧州でプレーする顔ぶれにはFW二コラ・ペペ選手(アーセナルFC)、FWフランク・ケシエ選手(ACミラン)らトップクラブで活躍する選手の名が並んでいます。
今年3月から率いるパトリス・ボーメル監督はこの試合が2試合目ですが、アフリカ圏での指導歴が長く、2015年にはコートジボワールのアフリカネーションズカップ優勝をアシスタントコーチとして支えました。その前年にはザンビア代表監督としてワールドカップを控えた日本代表と対戦した経験もあります。
フランス人指揮官は今回の対戦へ向けて「日本代表のことは分析済み」と話し、日本の高い位置からのプレッシャーも想定内だとして、「選手にも日本が運動量を落とさずにプレスをかけてくることは伝えてある。非常に興味深い試合になると思う」と、自信を漂わせていました。
DF吉田麻也選手(サンプドリア)はコートジボワールについて、「アフリカの中でも突出して欧州でプレーしている選手が多く、経験も多く能力の高い選手が多い」と警戒しています。
しかし同時に、カメルーン戦で出た課題の改善度を見るには好ましい相手だと指摘。「うまくいかなかった試合から、しっかり得るものを得て次へ生かしていくことが大事。次は非常にタフでいい相手。緊張感のある中でトライできる」と、アフリカ強豪との対戦を歓迎しています。
森保監督は選手起用やシステムについて、「(第1戦から)数人は入れ替えるつもり。選手たちにはシステムを含めて柔軟に戦う準備をすることを伝える」と話し、変化を加えることを示唆しました。
試合は日本時間13日23:45(現地時間同日16:45)にキックオフ予定。第1戦に続き、ユトレヒトのスタディオン・ハルヘンワールトにて無観客によるリモートマッチ形式で行われます。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
明日の試合もチーム一丸となって勝利を目指して戦い、応援して下さる全ての方々に勝利という結果と、我々の戦いを通して励ましのメッセージを届けて、笑顔になって喜んでもらえるようにベストを尽くしたいと思います。
コートジボワールは非常に個の能力があり、チーム戦術でも高い強度で戦えるチームです。選手たちには、守から攻でよりプレッシャーを回避して攻撃につなげていくこと、ボールを握った時によりコントロールして相手のゴールに向かっていくことを、この試合でさらに上げていけるようにと伝えました。攻撃も守備も攻守の切り替えも、できたことをさらにできるようにして、カメルーン戦で足りなかった部分はチームとして上げていける。そう考えています。選手たちもそこを共有して集中してトレーニングしてくれたので、良いエネルギーを持ってコートジボワール戦に臨めると思っています。
相手の監督とは以前の縁で、お互いに高め合う試合が再びできることを、すごく嬉しく幸せに思います。いろんな国とつながって、切磋琢磨しながら日本代表が世界のトップオブトップに上り詰めていくことができればいい。それはサッカーの素晴らしさだと思います。
DF #3 室屋成 選手(ハノーファー96/ドイツ)
ドイツへ来て環境が変わって、まだまだ環境に適応している段階です。この環境に慣れること、そして試合中に自分が指示を出せるようにならないとサイドバックは厳しいので、言葉は最初にクリアしないといけないと考えています。その後にいろいろ見えてくるものがあると思うので。今回は久しぶりの代表で、改めてレベルが高いと感じています。その中で自分のスタイルを出していきたい。自分の良さは攻撃参加で何回も仕掛けていけるところなので、そこは勝負したいですし、試合に出たら自分の力を証明したいとすごく思っています。
DF #22 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
コートジボワールは全体的にクオリティが高く、カメルーン以上に精度が高いと思います。カメルーン戦はかなり単純なミスが多かったのですが、ディテールにこだわっていかないと、ミスから簡単に相手にチャンスを作らせてしまい、苦しくなります。こういう相手とコンディションのいい状態で試合ができるのは、なかなかない、絶好のチャンスです。やりたいこと、やれることをいろいろトライして、ぶつかっていきたいと思っています。
MF #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
コンディションに問題はありません。試合に向けての準備はしっかりできています。1戦目はドイツでの試合で少し足を痛めて違和感があったので、リスクを負わずにコートジボワール戦へ準備していました。チームとして短い時間で意思統一をするのは難しいですが、監督はコンセプトをしっかり話してくれるので、選手同士で話し合って日本代表としての戦い方をはっきりできるかが大事になります。日本代表として落とし込めるか、この試合を通して、しっかりチャレンジしていきたいと考えています。
MF #9 鎌田大地 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
カメルーン戦は前半苦しい戦いをしていましたが、僕が入ったときにはスペースができていて、最後は日本が主導権を握って攻めていたと思います。ボール自体は上手く回っていたし、日本代表がやりたいことはできていたと思うので悪くはなかったと思います。(僕は)シュートを打つ機会がなかったので、もう少しうまく関われたらよかった。ただ、20分間のプレーで周りとの関係性は悪くなかったと思うので、時間が経てば経つほど良くなっていく感覚があります。
パトリス・ボーメル コートジボワール代表監督
今回試合ができることを非常にうれしく思っています。数日前に世界ナンバーワンのベルギーと試合をし、今度はアジアナンバーワンの日本との対戦で、我々にとって非常に良い機会です。第1戦で何人か怪我人が出てしまいましたが、できるだけ多くの選手に出場機会を与えようと思っています。日本は近年、年を重ねるごとに成長を続けていて、キャリアの長い選手と浅い選手が融合された非常に良いチームで、前へ向かう姿勢があり、チームのために一生懸命にプレーします。私は森保監督も日本の国もリスペクトしています。明日はいい試合になると思います。
スケジュール
10月5日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
10月6日(火) | PM | トレーニング |
10月7日(水) | PM | トレーニング |
10月8日(木) | 未定 | 公式会見、公式練習 |
10月9日(金) | 0-0 | 国際親善試合 カメルーン代表戦(Stadion Galgenwaard) |
10月10日(土) | PM | トレーニング |
10月11日(日) | PM | トレーニング |
10月12日(月) | 未定 | 公式会見、トレーニング |
10月13日(火) | 16:45 | 国際親善試合 コートジボワール代表戦(Stadion Galgenwaard) |
※スケジュールを変更する場合があります
国際親善試合
2020年10月9日(金) 14:00 キックオフ(日本時間 21:00)vs カメルーン代表
2020年10月13日(火) 16:45 キックオフ(日本時間 23:45)vs コートジボワール代表
会場:スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)
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