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U-18日本代表SBSカップ 2年連続で南米勢に屈し、2位で大会を終える!
2019年08月12日
2019 SBSカップ 国際ユースサッカー 第3戦 vs. U-18コロンビア代表
2019年8月11日(日) キックオフ時間 17:30 試合時間 80分(40分×2本)
草薙陸上競技場(静岡県)
U-18日本代表 1-3(前半0-2、後半1-1)U-18コロンビア代表
得点
9分 失点(U-18コロンビア代表)
26分 失点(U-18コロンビア代表)
44分 小田裕太郎(U-18日本代表)
64分 失点(U-18コロンビア代表)
スターティングメンバー
GK:小畑裕馬
DF:三原秀真、木村誠二、馬場晴也、加藤聖
MF:中山陸、土肥航大、松本凪生、鮎川峻
FW:藤尾翔太、晴山岬
サブメンバー
GK:板橋洋青
DF:西尾隆矢、井出敬大、石田凌太郎
MF:岩本翔、中村龍雅、小田裕太郎、石浦大雅
FW:櫻川ソロモン
交代
HT 中山陸 → 小田裕太郎
HT 晴山岬 → 櫻川ソロモン
HT 木村誠二 → 西尾隆矢
HT 土肥航大 → 岩本翔
57分 三原秀真 → 石田凌太郎
62分 鮎川峻 → 石浦大雅
72分 加藤聖 → 井出敬大
マッチレポート
2019 SBSカップ国際ユースサッカー最終日の11日(日)、U-18日本代表はU-18コロンビア代表と対戦。惜しくも1-3で敗戦し、6年ぶりの優勝を逃しました。コロンビアはSAMURAI BLUEが2018FIFAワールドカップロシアの初戦で対戦したことが記憶に新しいですが、直近ではU-20日本代表もFIFA U-20ワールドカップポーランド直前のトレーニングマッチで対戦し、1-1で引き分けたものの圧倒された強豪チームです。本大会も初戦で静岡ユースに0-1で敗退したものの、U-18ベルギー代表に5-1で圧勝し、コンディションを上げて来ています。
第1試合で静岡ユースがU-18ベルギー代表とPK戦に突入したため、日本、コロンビアともに勝利すれば優勝という状況でキックオフ。気候も比較的涼しく、地元の小中高生中心に観客が4,000人を超える素晴らしい環境の中で試合が行われました。
両チームの緊張感が伝わる試合序盤、コロンビアは前線から激しくプレッシャーをかけてきます。最初は耐えていたものの、ファウルを厭わないほど激しく鋭い守備から迫力ある攻撃を繰り返され、日本は徐々に消極的なプレーが目立つようになります。そして9分、不用意なパスミスを奪われると、相手FWに仕掛けられ、簡単にPKを与え、先制点を許します。その後も劣勢な状況が続くと、26分には再びパスミスからドリブルで豪快に突破され左足の強烈なシュートを叩き込まれ追加点を与えます。その後もチャンスすら作れず前半を0-2で終えます。ハーフタイムに影山雅永監督から激しい檄をもらった日本は後半、途中交代の選手たちが流れを変えます。
前半と異なり、日本はボールを奪うところまで激しく相手に迫り、素早くボールをサイドに展開、前へ前へと仕掛けていきます。そして46分にはFW櫻川ソロモン選手からボールを受けたMF小田裕太郎選手が左サイドから中央へ切り込み、本大会3ゴール目を奪い1点を返します。その後も見違えるように改善した攻守の切り替えで相手の疲れを呼び込み、次々と反撃にでます。52分には小田選手が左サイドを突破し、絶妙なクロスを上げますが櫻川選手のヘディングは僅かに合わず。すると反撃モードで前へ攻め込んでいたところをカウンターから精度の高いクロスにヘディングで合わされ3失点目を許します。その後は小田選手が自ら切り込み、ポスト直撃のシュートなど惜しいチャンスを作るも追加点を奪えず、試合巧者ぶりを遺憾なく発揮したコロンビアにそのまま逃げ切られ1-3で敗れました。
日本は2位で大会を終えて、6年ぶりの優勝とはなりませんでした。U-18日本代表は9月に海外遠征を予定、10月末にはAFC U-19選手権2020予選に臨みます。
監督・選手コメント
影山雅永 監督
SBSカップ国際ユースサッカーは、国内で海外の強豪代表、そして力のある静岡ユースと対戦できる貴重な大会です。私個人としては、3年連続で監督として参加し、今年こそ優勝をと強い思いで臨みました。
選手には二つの目標をいつも話しています。一つはFIFA U-20ワールドカップ出場権を勝ち取ること。もう一つは上のカテゴリーへの個人昇格を目指すことです。11月にはベトナムでAFC U-19選手権予選を控えています。今大会でチーム力を強化し、さらに上のカテゴリー、世界のカテゴリーで戦うことを目指す、選手自身の変革も常に求めていきたいと思っています。
初戦のベルギー戦、2戦目の静岡ユース戦にはメンバーを替えながら臨みました。優勝を決める本気のコロンビア戦は最高の舞台だったと思います。コロンビアの南米らしい屈強で激しく、そして常にゴールへ向かってくるプレーはサッカーの本質が不足しがちな我々日本には大いに参考となります。前半はそのような異次元のプレーに圧倒されてしまう選手がいたのが事実です。相手の勢いを恐れ、ボールを受けることを怖れてしまってはサッカーにならず2失点を喫するのも当然の内容でした。後半強い気持ちを持って相手の強さや激しさから逃げずに、さらに日本らしくボールを動かして選手たちは逞しさ、且つ連動性を出して戦ってくれました。試合をコントロールし決定機を何度も作りました。最終的には相手の隙を逃さない戦いに1-3で敗れましたが、後半のある意味「タガ」を外した状態まで自分たちを持っていき、戦いに身を投じる、その中で技術を発揮することを学べたことは大きな経験値です。日本人は個で勝てないから集団で、という考えを捨てて、さらに成長するキッカケになると信じています。
最後に、静岡県サッカー協会をはじめ、静岡新聞、静岡放送、その他関係者の皆様に感謝します。
DF #4 馬場晴也 選手(東京ヴェルディユース)
決して油断をした訳ではないですが、優勝をかけた試合で、立ち上がりから相手にペースを握られ前半は思うようにいけませんでした。後半からリズム良くボールがまわり、何度もチャンスを作ったなかで1点しか取れなかったのは今後の課題だと思います。個人としても、自分よりフィジカルの強い選手との対人や、ビルドアップで攻撃のアクセントになれなかったことなど課題が多く出ました。ただコロンビアのような本物の実力がある相手と真剣勝負をして学んだことや成果もあります。この経験を無駄にしないためにも、次の遠征やAFC U-19選手権2020予選までに時間は限られていますが、課題を自分の武器にできるよう所属チームで日々努力していきます。
MF #5 松本凪生 選手(セレッソ大阪U-18)
あまりにも試合への入りが悪く、受け身になって相手の推進力や球際の部分で圧倒され、厳しい展開が続きました。攻撃でもリズムを作れず、チャンスを作り出すことができませんでした。後半から気持ちを切り替えて前向きに積極的にプレーするようになり、自分たちのリズムを作れるようになりました。でも、決める部分や精度が足りなかったと思います。自分自身、この大会は課題がたくさん見えました。チームとしても最後のところで優勝を逃してしまう勝負弱さもありました。日常を変えて、基準をもっと高く持っていかないと世界で戦えないことが改めてわかりました。所属チームで一から自分を見直し、こだわりを持ってやっていきたいと思います。次の遠征までに少しでも成長して、戦える選手になれるように頑張ります。
MF #6 鮎川峻 選手(サンフレッチェ広島ユース)
今日の試合は優勝のかかった大事な試合でした。コロンビアの選手を相手に、自分たちからいこうという意識があったものの、前半は失点されて少し受け身になった部分がありました。個人としてはもっと多くボールを引き出し、チャンスを作れれば良かったと思います。あと、落ち着いてきた時間帯にはもっと自分でドリブルで仕掛けるシーンを作りたかったです。この大会は歴史ある大会で、チームとして優勝して大会を終えるとともに、AFC U-19選手権2020予選を想定して試合に挑むという目的がありました。この3試合で自分はさらに成長できたと思います。AFC選手権予選に向けて今回の活動で得たものを所属チームに帰ってより高め、チームの中にもそれを共有し日頃から厳しい練習ができるようにしていきたいです。
スケジュール
2019 SBSカップ国際ユースサッカー | |||||||
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8月8日(木) | 2-0 | 第1戦 対 U-18ベルギー代表 (藤枝総合運動公園サッカー場) |
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8月9日(金) | 3-1 | 第2戦 対 静岡ユース (愛鷹広域公園多目的競技場) |
|||||
8月10日(土) | AM | トレーニング | |||||
8月11日(日) | 1-3 | 第3戦 対 U-18コロンビア代表 (草薙陸上競技場) |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
2019 SBSカップ国際ユースサッカー
大会期間:2019/08/08(木)~2019/08/11(日)
会場:静岡/藤枝総合運動公園サッカー場、愛鷹広域公園多目的競技場、草薙陸上競技場
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