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都道府県サッカー協会取り組み紹介-女子の取り組み(静岡県サッカー協会)
2014年10月27日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回は女子の取り組みの2回目となります。
※以下の寄稿記事はJFA news 10月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
女子の取り組み~静岡県サッカー協会
「静岡から世界へ~世界で活躍できる選手の育成を目指して」
吉岡 太平 静岡県サッカー協会女子委員長
静岡県サッカー協会では1998(平成10)年度より、女子のユース年代で海外遠征を実施しています。当時は女子サッカーが今ほど注目を集めていたわけではなく、海外遠征も男子ほど一般的ではありませんでした。そんな中、当時の技術委員長の勧めもあって女子の海外遠征が実現。予算や選手個人の負担、対戦チームの選定などさまざまな問題がありましたが、男子担当の先生方にも協力してもらい、実施にこぎつけました。
私自身も女子のユース年代の担当者という立場で遠征に帯同しました。行き先は、当時世界的に女子サッカーが強かった中国の大連。大人のチームとも対戦しましたが、試合前に体調を崩す選手が続出し、ギリギリの人数で試合を行ったことを今でも鮮明に覚えています。その試合は有料で、どれくらいの観客がいたか記憶が定かではないものの、完全アウェイの状況で戦ったことは選手にとって貴重な経験になりました。以降、諸事情により中止になった年もありましたが、昨年度まで継続して行ってきていることはユース年代の選手たちにとって大きなモチベーションになっています。これまでに大連のほか、上海、韓国、フランスなどさまざまな地域に遠征し、延べ300人の選手が参加しました。
最近ではこの遠征を経て、高校生年代の各種大会やなでしこリーグ、各年代の日本女子代表チームで活躍する選手も出てきています。また、2003年度および2004年度の全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会で静岡県選抜チームが連覇を果たしたことも大きな成果のひとつです。2005年度からは高校生年代の強化と共に、国民体育大会に出場する選手の育成も図っています。昨年度も、世界基準を肌で感じるために韓国遠征を行いました。現地でのトレーニングや試合を通じての技術・体力の向上はもとより、仲間と行動を共にすることで相互理解を深め、チームの和を築くことができました。さらに、異文化に触れて国際感覚を養う一方で、日本の良さを再認識するなど、精神的資質の向上を図ることができ、これまでのサッカーへの取り組み方を見直す良い機会となりました。選手たちがワンランク上の目標に向かってこの先も努力してくれることを期待しています。そして今後、静岡から多くの代表選手が育ってくれることを願っています。
※写真2枚目は2012年3月のフランス遠征の様子
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