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フットサル代表 ミゲル監督のレクチャー&トレーニング

2012年06月08日

フットサル日本代表チームが、アラブ首長国連邦でおこなわれていた、AFCフットサル選手権UAE 2012で
優勝しました。また、11月にタイで行われるワールドカップの出場権を獲得しました。
*この大会での上位4カ国がワールドカップに出場。

去る5月1日(火)に、大会前にも関わらず、フットサル日本代表のミゲル監督がアカデミー堺に来訪し、
選手たちにレクチャーとトレーニングをしてくださいました。
この日は、前週に行われた月州中学校の授業参観の代休。選手たちは、午前・午後の時間帯を利用して、
フットサルについて学ぶことができました。
また、飯田選手が所属している、フラミンゴフットボールクラブU-15の選手4名が、アカデミーの選手たちと
一緒にトレーニングに参加してくれました。

ミゲル・ロドリゴ監督(右) と コーチ兼通訳の在原 正明 氏(左)。
*在原さんは、フットサル日本女子代表の監督もされています。
 


午前中はレクチャーをしていただきました。
レクチャーの主な内容は下記の通りです。

・フットサルの特徴として、コートが狭い=スペースが狭い⇒プレー中の時間がない、ことが挙げられる。
そのため、判断力・決断力・テクニックが必要になる。

・11人制のサッカーと比較して、ゲーム中のタッチ数が約6倍。相手がいる中でのテクニック獲得に役立つ。

・ジュニア年代でフットサルをプレーすることは、将来的にサッカープレーヤーとして進む選手にとっても役立つ。

・シャビ、イニエスタ、ラウル、ロナウジーニョ、ロナウド、ネイマールといった選手も、ジュニア年代で
フットサル
をプレーしていた。

・スペインでは、5~10歳でフットサルを行い、10~12歳で7~8人制サッカーをプレーし、12歳をすぎる
ところでサッカーとフットサルのどちらをプレーするか選択する、とのこと。

・フットサルでは、主に4つの項目をトレーニングする。
①ボールポゼッション ②プレッシング ③フィニッシュ ④カウンターアタック
*カウンターアタックは得点の70%を占めるとのこと。

・必要なタクティクス(戦術的なプレー)は無数にある。
例えば・・・DFをはずすための逆の動き、ダイアゴナルラン、背後をとる動き、ワンツー、2人目の動き、
クロスオーバー・オーバーラップ、スペースをあける動き(ドリブルが得意な選手のために)、
DFラインの間でパスを受ける、マークを外す動き(フェイクムーブ)、遠い方を狙う、
ボールサイドの前方(DFの背後)に動く、カットイン(DFの前を通る)、セットプレー(サインプレー)

言葉だけでなく、ジェスチャーや映像を使用してわかりやすく説明してくださいました。
サッカーに共通するところが多いことがわかりました。クラブW杯でのネイマール選手のプレーや、
バルセロナのゲーム映像を観た選手たちも、サッカーと共通点が多いことを感じていました。
バルセロナのポゼッションしながら攻撃するスタイル、攻守の切り替えの速さ、GKも攻撃に関わり
ボールをつなぐ、ところはフットサルにも共通する点です。



午後はピッチに出て、トレーニングです。
今日のトレーニングは、頭を鍛えることがテーマ。動きながら考えながらプレーする力と決断力に焦点が
当てられていました。
 
ウォーミングアップは、様々なコンディションがついた3vs1です。
動くこと、観ること、判断すること、決断すること、これらに加えて、正確なパスとコントロールが要求されました。
どれが欠けてもプレーが成功しないよう工夫されたコンディションがつきます。

次に、グリッドの4辺にそれぞれ違う色のビブスを着けたサーバーが入ったポゼッション。
この4人のサーバーはただ、サポート役として入るのではありません。
グリッド内の選手(4色に分かれています)がサーバーを使う際に、コンディションがついています
(同じ色のビブスを着けたサーバーしか使うことができない)。
またサーバーを使った後にはコンディションが変わるのです(例えば、緑色のビブスを着けたサーバーを
使った場合は、そのあとのプレーは2タッチになる、など)。
ポゼッション中に目まぐるしくルールが変わるため、選手たちは思考をフル回転しながら、プレーしなければ
いけないオーガナイズとなっていました。



ポジションニングについて、コーチングを受けます。ボールを持っている選手に対しての、距離や角度が
大切でした。周りの状況をよく観察して、ポジションを取らなければなりません。
丁寧なコーチングのミゲル監督とわかりやすく通訳してくださる在原さん。



別メニューの選手たちも復帰に向けてトレーニングに取り組みます。ミゲル監督に次回来ていただけるときは、
トレーニングに合流していますように。
 


この後、写真はありませんが、日本のサッカーの課題でもある、フィニッシュのトレーニング(2vs2+GK)を
行いました。まず、ゴールに向かう、シュートをうつ、意識を持つことが大切でした。

最後に本日のトレーニングの振り返り。初めてのフットサルトレーニングだったため、私たちスタッフに対しての
フットサル紹介も含めて、トレーニングを行ったとのことでした。



ミゲル監督、在原さん。アジア予選前のお忙しいなか、ありがとうございました。
考えながらも楽しそうにプレーしていた選手たちが印象的でした。
また、練習に参加していただきました、フラミンゴフットボールクラブU-15の選手の皆さん、上原監督、
ありがとうございました。
 


コーチ 坂尾美穂
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