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夏休み、海外研修報告②

2010年09月16日

先日の村上に引き続き、田口ひかりによる研修報告です!

私は去年の夏にJICAエッセイコンテストで特別審査員賞を受賞するという、超、超、超、
ミラクルを起こしました!
作文が苦手な私がまさかこんな賞をいただけるとは思ってもいなかったので、知らせを
聞いた時は、かなぁ~~りびっくりしました!笑
これは、確実にコミュニケーションスキルのおかげです。4年間、やり続けたかいがあった
なぁ~と思うと同時に、今まで熱心に授業をしてくださった先生方に本当に感謝しています!

その副賞として、今年の7月25日から、8月1日の7日間、ラオスに研修旅行に行ってきました。
参加者は高校2年生から、大学1年生の男女合わせて11名です。
研修する前、私はラオスという国の名前すら知りませんでした。ラオスに行くと知らされても、
ずっと「マラオ、マラオ」と言っているくらいでした・・・
そんな名前も知らない国での研修は、本当に新鮮で、楽しかったと同時に、ラオスの状況を
実際に見てたくさんのことを考えさせられました。
今回私が行ったプロジェクトを一部紹介します。
 
【ホームステイ】
地元の民家にホームステイさせてもらいました。ラオスの民家って、トイレやお風呂は大丈夫
なのかな?と心配していましたが、私が泊った所はほとんど日本と変わらなかったので安心
しました。ラオス人は偉い方や空港に勤めているような人以外は、ほとんど英語が喋れない
ので、簡単なラオス語と身振り手振りでコミュニケーションをとりました。ホームステイ先には
男の子1人と女の子2人がいて、一緒にサッカーや折り紙などをして遊びました。子供たちは
言葉が通じない私を相手に一生懸命気持ちを伝えようとしてくれて、すごくうれしかったです。

また、子供たちは家族の中での自分の役割をしっかり果たしていて、特に長男と長女は食事
の支度や、家の掃除、妹のお世話などを当たり前のようにこなしていてとても感心しました。
たった2日間のホームステイだったけど、家族のみんなと仲良くなれ、とても楽しい時間を過ご
すことができました。ただ、1つ気がかりなのは最後の別れの日に次女のシオチーンが、別れ
を寂しがっていじけてしまったことです。結局最後までバイバイも言ってもらえずに別れてきて
しまいました。寂しい別れ方をしてしまって、ちょっと後悔してます。


                               上:シオチーン下:シオリーン
                        ※長男はシャイのため写真なし。笑


【子供文化センター訪問】
日本でいう学童のような施設です。たくさんの子供たちがこの施設で遊んだり、勉強したり
してます。私達のために歌とダンスと劇を披露してくれました。子供たちは歌にしてもダンス
にしても本当に楽しそうにやるので、見ている私達をとても楽しませてくれました。
本当は、子供が苦手な私だったのですが、ここの子供達はみんな素直で明るくて、良い子
ばかりだったので、とても楽しい時間を過ごすことができました。
この施設の子供たちのおかげで、少しは子供を好きになれた気がします。笑





【農村プロジェクト訪問】
ラオスでは焼畑が主要な農業生産形態となっています。そのため、日本は国土の約70%が
森林であるのに対し、ラオスはたったの40%しか森林がありません。森林減少を防止するた
めに、JICAはこのプロジェクトを行っています。このプロジェクトの趣旨は森林減少の原因の
1つである焼畑を減らすため、村の焼き畑以外の生産を支援するというものです。
主に、家畜の飼育や水田開発、魚養殖などの支援をしています。村民は、JICAの支援にとて
も感謝しているようでした。JICAの活動がもっと活発になって、村民が今よりも、よりよい暮ら
しをできるようになればいいなと思います。


中央が村長さん




【ラオス人材開発センター視察】 
ラオスの中で、優秀と言われている学校を訪問しました。年は私とほとんど変わらないのに、
(年下の子もいたのに)私なんかより英語がペラペラでびっくりしました。自分の英語力のなさ
を痛感しました・・・
交流会では、ラオスの料理を作りました。ラオスの主食はもち米で、(なんと贅沢な!)野菜
炒めや、魚などのおかずと一緒に食べます。ラオスの食べものは日本とほとんど同じで、味も
結構似ています。しかし、1つだけ大きく異なるのが、ラオスではごはんを手で食べることです。
ご飯をとおかずを片手にいっぺんに取って食べます。初めはおかずをこぼしてしまったり、熱く
て持てなかったりと、かなり苦労しましたが、食べていくうちに慣れて、ラオス人に褒められる
くらいうまくなりました!

また、ラオスの学生は浴衣を、私達日本人はラオスの民族衣装を着て、一緒に盆踊りやラオ
スのダンスをしました。ラオスのダンスはゆっくりすぎて、途中であきてしまいました。笑)
ラオス人は基本マイペースなので、ダンスもゆっくりなんだそうです。でも、そんなマイペース
さが私には居心地がよかったです.

学生のみんなは英語が喋れるので、コミュニケーションの部分ではかなり助かりました。
英語ができるのと、できないのでは全然違うな。と感じました。





【青年海外協力隊活動視察】          
青年海外協力隊員が群病院で活動している様子を視察しました。
はっきり言って病院の環境は日本と比べるととても悪いです。病室は外にあって不衛生だった
し、しかもベッドはとても硬く、毛布も布団もありません。また、治療をする部屋はせまく、治療
をする医師も少ないといった様子でした。協力隊員の方のお話を聞ける機会があったのです
が特に印象に残ったことは、妊婦が病院で出産をしないで自宅でしたがために、赤ちゃんや
妊婦さんが亡くなってしまうことが多いということです。協力隊のほうで妊婦さんに出産につい
ての知識を与えようと色々な政策を行っているのだけど、伝統や価値観の違いなどで、なかな
か妊婦さんが病院に足を運んでくれないのだそうです。
ただ単に日本の技術を導入すればいいというような問題ではないのだと分かりました。





【市内観光】
ラオスは仏教国なので、街中にはたくさんのお寺がみられました。男の子はお坊さんになるの
が基本なので、お寺にはオレンジの服を着たお坊さんがたくさんいました。
またラオスの市場にも行きました。市場でのお買い物はとても楽しかったです。市場ではラオ
ス人は観光客だと分かると、値段を何倍にもして売りつけてくるので、そのまま買ってしまうと
かなり損をすることになります。だから「ルッタイボー!」(安くして!)と言って、安くしてもらい
ます。しかし、1回安くしてもらっただけでは、本来の価格には近づきません。だから、2回、3
回と交渉します。最初は「もぅこれで限界だよ。」と言われるのですが、粘り続けたら案外まけ
てくれました!(それでも最初にかなりの額で売りつけられるので、本来の価格では買えてい
ないと思いますが・・・)
粘り続けてまけてもらったときの快感がたまらなく、はまってしまいました!
日本ではめったにできないようなお買い物をすることができ、とても楽しかったです☆




これまで海外には、サッカーの遠征で何度も行ってきましたが、サッカーがメインであるため、
その国の生活や文化に深く触れることはでませんでした。しかし、今回の研修では民家に
ホームステイしたり、農村を訪問したり、お寺を観光したりとラオスという国の生活や文化を
肌で体験することができたので、今までで1番「海外」を味あえた気がします。

しかしこの研修をただ「楽しかった!」というだけで終わらせてはいけないと思います。
ラオスはまだまだ発展途上国なので、病院や学校の環境、水道や、食べ物の衛生面などに
おいて他の国よりかなり劣っています。実際私が活動したところは、ラオスの中では発展して
いるところだったのでそんなにひどい様子は見られなかったけど、もっと地方に行くと、病院が
遠いため診察をうけられなかったり、まともな教育をうけられない子供がいたりするそうです。
JICAが支援しているといっても、ラオスに住むみんなが支援されているといわけではありませ
ん。それにラオス以外にも支援が行き届いていない国はたくさんあります。こういう国を支援す
るのはJICAのような団体だけでいいのでしょうか。少なくとも私は、ラオスという国をみてきた
以上、何か支援の手助けをしなくてはいけないと感じています。私はJICAの職業について支
援の仕事をすることはできません。しかしそれ以外のことで私達にできることはたくさんあります。
今、女子寮ではペットボトルのキャップを集めてワクチンにかえるという活動をしています。
この活動も十分国際協力といえるはずです。自分自身がこういった活動をするのはもちろん
ですが、こういった活動をもっと他の人に伝えていくことも、ラオスに行った私の役割でもある
と思います。だからまずは、アカデミー生に私の経験を伝え、身近な国際協力に積極的に
取り組んでもらえるよう促していきたいと思います。




高2 田口ひかり

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