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福島県キッズエリートのトレーニング指導を行って

2010年12月12日

2010年12月11~12日の2日間、福島&宮城FA合同キッズエリート合宿(U8&U10選手対象)が
Jヴィレッジで行われました。その中の福島県U10選手に対してJFAアカデミーユース(高校1年生)9名が
サッカートレーニングを担当し、子ども達との交流を図るというプログラムが実施されました。 

U10の子ども達がどのような内容のTRを行えば、「楽しく」そして「サッカーが上手くなるのか」を、選手同士で
話し合いトレーニング内容の提案と修正を幾度と無く繰り返し、トレーニング案(指導案)を作成しました。
また、指導実施前日にはスタッフを選手役に見立て、ピッチでの事前シミュレーション行い、入念に準備を整え
本番に臨みました。

しかし、指導案上や事前のシミュレーションではスムーズに進んでいても、実際の現場ではその通りになるとは
限らないのがサッカーです。
いざ、20名の元気な子ども達を眼の前にすると想定外の行動を起こす子どもや、予期していない現象に戸惑い
の色を浮かべるアカデミー生の姿を至る所で見る事になりました。  
サッカーをプレーするだけでは知る事のできないこの経験は、大きな財産として彼らの今後の人生の糧となる
機会になったと思います。
筆末になりましたが、このような素晴らしい経験をさせて頂き感謝しております。
たくさんのアドバイスをいただきました福島県キッズプロジェクトの原先生をはじめスタッフの皆様にこの場を
お借りして厚く御礼を申し上げます。

文責:林 晋太郎


「福島県キッズエリート交流のトレーニングを振り返って」 吉田 瑞生

私は12月11・12日に福島県キッズエリート選手にトレーニングのコーチをしました。
これから、その時の振り返りをします。コーチをする事で難しいと感じた事が2つあります。

1つ目はトレーニングメニューを考える事です。トレーニング対象が小学校4年生なので、高校生の自分達の
トレーニング内容とは違うものにしなければなりません。そこで、私は「質」と「量」に注意してトレーニングメニュー
を考えました。
具体的に、「質」とは小学校4年生が出来る難易度のトレーニングにする事です。難し過ぎず、易し過ぎない内容
にすることがとても難しいと感じました。
次に、「量」とは選手が飽きないようにする事です。1つのトレーニング時間が長くなり過ぎると、集中力が続か
ないので出来るだけ1つのトレーニング時間を短くし、飽きないような多彩な内容にするようにアイディアを出し
合いました。

2つ目は、子供達とのコミュニケーションの取り方です。緻密なトレーニングメニューを練り、入念なミーティングを
重ねても、実際の指導の場になると子供達は私達の予想外の動きや対応をするので、上手く対処する事が
出来ませんでした。良い準備を重ねていても、いざピッチに立ってみると準備していない事が起きるというのは、
私自身プレーヤーとして分かっているつもりでしたが、今回の経験でまた再確認することが出来ました。  
もっと子供達とコミュニケーションを上手に取る事が出来れば、私達の意図や要求を伝えられ、トレーニングを
より円滑に進める事ができ、上手く対処する事が出来たと思います。以上が、今回私がコーチをした事で難しい
と感じた事です。私は、今回の経験で学んだ事を自分のトレーニングの中だけでなく、生活の中でも役立たせて
いきたいと思います。
 


尻尾取り鬼ごっこ 真剣に逃げる吉田コーチ・・・でも取られてます。
 

GKトレーニングを行う吉田コーチ。「基本技術:キャッチング」について指導中!


「福島キッズエリートの指導を終えて」 中山 知之

私はサッカー人生で初めて「教わる」立場ではなく、「教える」立場を経験しました。この様な機会は滅多に無い
ので、楽しみな気持ちと不安な気持ちがありました。しかし、キッズエリートの子ども達と真剣に向き合い指導を
すると、多くの事を学ぶ事が出来ました。

12月11日、1日目の「テクニック」に重点を置いてトレーニングをしました。最初のウォーミングアップでは、
子ども達にルールの説明を口でしてもなかなか上手く伝わりませんでした。私達の困った様子を見て林さんが、
大きな声を出しながら子ども達に分かりやすいように、自分が動きながらお手本となる動きを見せてルールを
整理して説明してくれました。それを見て、ルールの説明に時間を掛けずに、子ども達のどんどんサッカーを
させながら教えていくようにしなければならないなと思いました。また、どのような方法がより相手に伝わりやすい
かを、考える必要もあると感じました。
次の、ポゼッションゲームではミスをしてすねてしまう子どもや、友達に文句を言っている子どもがいました。
そのような子ども達をどう鼓舞してプレーを続けさせるかという、選手の感情・モチベーションをコントロールする
事も、指導をする上で大切な事だと思いました。

12月12日、2日目は「フィニッシュ」をテーマにしたトレーニングを行いました。シュート練習では子ども達がすごく
楽しそうにボールを蹴っていました。そこで私はキーパーをして、シュートコースを空けゴールを決めさせて自信を
つけさせるプレーや、本気でセービングをして「まだまだそんなシュートでは入らないぞ!」と、厳しさをプレーで
伝えました。嬉しそうな顔や悔しそうな顔をしながらシュートを打ち続ける子ども達の姿を見て、自分もサッカーを
始めた頃の初心である、純粋にサッカーを楽しむ心を思い出すことが出来ました。
最後に、このような機会を与えて下さった福島県キッズのスタッフの方々、アカデミースタッフに本当に感謝して
います。貴重な経験を沢山することが出来ました。失敗する事など全く恐れていなかった少年時代を忘れずに、
これからも全ての事に前向きに取り組み頑張っていこうと思えた2日間でした。

 
中山コーチのアドバスに真剣に耳を傾ける子ども達

 
ゲーム後の嬉しそうな笑顔・・・みんなで掴んだ勝利!!

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