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高円宮杯第22回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会を終えて

2011年01月19日

高円宮杯第22回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会を終えて

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します!

昨年末の高円宮杯全国大会に出場し、拮抗したゲームを2試合経験することが出来ました。
頑張った選手たちを称えると共に、応援してくださった方々皆様に深くお礼申し上げます。
また、普段からお世話になっているご家族のみなさんをはじめ福島県や広野町の方々、
大会を通じてお世話になった関係者の皆様に多大なる感謝を申し上げます。大会を通して
感じたことを簡単に述べたいと思います。

ここ数か月で最も選手たちが成長した点は、「前へのプレー」を選べるようになったことです。
以前はボールを失わない意識が強すぎてか、前へのパスよりバックパスを選ぶ傾向にありま
した。逆に前を要求すると急ぎ過ぎるプレーが目立っていました。ボールを失わず前を選択す
るためのテクニックと判断力を養うトレーニングを日々行うようにしています。トレーニングでは
意識して出来るのですが、試合でのプレッシャー下ではまだまだ判断を誤る場面が多く、大会
に向けて成長を願っていました。そんな中、高円宮杯東北大会頃から選手たちは徐々に前を
選べるようになってきました。ボールが無い時に素早く前を探し、前が無理な場合の選択肢も
増えてきました。不必要なバックパスが減り、アタッキングサードへ素早くボールを運ぶ機会
が増えてきました。また、相手DFの背後へのボールも増え始めました。今大会の2試合を見
ても消極的なボールの動かし方は少なく、相手ゴールを目指したポゼッションにチャレンジ
できたと感じています。

中盤からアタッキングサードにかけてのボール運びにはこれまでやってきたことの成果を感じ
ています。相手の組織的なプレッシャーに対し、選手たちはテクニックを生かしてボールを前
へと動かすことにチャレンジ出来ました。しかし、アタッキングサードで突破するためのリスクを
負いきれなかったと感じています。ボールを失えば当然守備にまわり、失点のリスクが高まり
ます。そのリスクを承知でスピードアップすることにチャレンジしなければなりません。強固な
ブロックを作られた場合、中盤の選手がFWを追い越す、あるいは関わる回数が増えないと
アタッキングサードでの突破は難しくなります。もちろん個で突破するチャレンジも不足してい
たと感じています。それぞれがリスクを負ってチャレンジする場面をもっと多く作る必要があり
ました。もちろん相手選手たちは能力の高い選手ばかりで、一つのミスが失点につながる
かもしれません。精神的なプレッシャーの中、選手たちはリスクを負ってプレーする緊張感を
学んだと思います。おそらく試合が終わり、「もっと前に飛び出せばよかった」「もっとしかけれ
ばよかった」などの後悔があったに違いありません。リスクを上回る技術的な精度と的確な
判断が、まだまだ不足していたことを痛感したと思います。同時に指導者である私自身も強く
認識した部分であり、日々のトレーニングに反映させるべき大きなポイントだと感じています。

些細なミスが失点につながり、目指すべきプレーが出来れば得点につながる。結果に対する
緊張感の中でプレーすることが子供たちをサッカー選手として大きく成長させてくれました。
新年を迎え、実家から帰寮した選手たちの表情から、「大会の経験を日々にぶつけるんだ」と
いう意気込みを感じます。子供たちはまだまだ成長段階です。大会を通じて失敗と成功の双
方を手にすることが出来たと思います。デュソー氏がトレーニングで大事なのは、「失敗と成功
のバランス」と言っていましたが、選手としての成長も同じことが言えるのではないかと感じて
います。大会を含むこれまでの3年間で得た多くの失敗と成功を糧に、これからの更なる成長
に期待しています。

末筆ではありますが、応援してくださった方々、御世話になった方々へ再度深くお礼申し上げ
ます。

U-15監督 原田貴志


12/19 vs.アンフィニMAKI.FC 試合記録PDF

12/23 vs.清水エスパルスジュニアユース 試合記録PDF


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