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キリンカップ ボールパーソン

2011年06月07日

ある日のこと。
6期生の部屋に行ってみると「キリンカップまであと7日」の貼り出し。待ちに待ったこの日がやってきた。
お天道様もアカデミー生の気持ちを察してくれたのか、太陽が顔を覗かせる絶好の気候の中、6期生男子
15名、女子2名(その他の女子はベトナム遠征中)、昨年に引き続き5期生の男子14名、計31名が
「キリンカップサッカー2011 日本対チェコ」のボールパーソンを務めるべく、日産スタジアムにやってきた。
到着してみると、関係者の方々が忙しそうに走り回っている。



素早く着替えを済ませると、ミーティング。自分の持ち場は決まったかな?



持ち場が決まると、続いて本番に向けてのリハーサル。

試合開始何時間前にもかかわらず、念入りな準備を重ね、舞台が整っていく。リハーサルでは2時間水も
飲まず、立ちっぱなしの入場練習。選手へのボールの渡し方の指導。普段では気が付かない多くの人の
支えのもとに試合は成り立っている。精一杯サポートしよう!
リハーサルが終わると、翌日の中間試験に向けて勉強。井尻・松原両監督の厳しい目が光る。


 
一方、同じころ。スタジアムには続々と多くの観客が。徐々にボルテージが高まる。



勉強が終わり、続いては東日本大震災復興支援の募金活動。

                     
「東日本大震災への募金にご協力をお願いします!」


「ご協力ありがとうございます!」
大きな声で一人ひとりが呼びかけた。
                       

両チーム選手のウォーミングアップ。それぞれの持ち場に散らばる。


すぐ隣を代表選手が!
頭を撫でてくれる選手。握手をしてくれる選手。話しかけてくれる選手。選手の温かさに触れ、心臓バクバクの
緊張が解きほぐれていく。

中にはこんな思いをしたアカデミー生も。


キックオフ直前。6万5千人の大観衆の前に立つ。目の前数メートルの位置には憧れの選手たち。



与えられた仕事を全うするアカデミー生たち。アカデミー生としての立ち居振る舞いを常に意識。




夢の舞台はあっという間の90分だった。
一人ひとり興奮の90分の余韻に浸る。身近に接したプロの選手たち。

「自分も10年後には……」

近くて遠いプロのピッチ。この舞台に立つまでに、あとどれほどの高い壁を越えていけばいいのか・・・。




日本中の期待を背負うこと、その重みを一人ひとりが噛み締めた。
途中には、我々アカデミー生を気遣い、温かな励ましの言葉をかけてくださる来場者の方々も。
君たちアカデミー生にもとても大きな期待がかけられているんだよ。
 
すべての人々の思いを受け、日の丸を背負い、ジャパンブルーの戦闘服に身を包む。いつか来るその日を夢見て・・・。
以下、今回参加した6期生の熱い想いです(抜粋)。

下口:僕たちは普段、気にせず試合をやっているときがあったが、日本代表を支えるには多くの人が一生懸命
がんばって働いていることがわかりました。

冨田:いつもアカデミーで練習していることを、さらに難易度の高いプレーであれだけの観客の中でできるなんて
とてもすごかったです。

三浦:サポーターの大歓声を受け、“夢”のピッチに立ちたい!

宮本:感謝の気持ちを忘れないこと、堂々とした立ち居振る舞いができるように日ごろから意識して取り組むことを
学びました。

:緊張と喜びが入り混じった中で、バナーを持ち、大歓声が響いている日産スタジアムに入場して行ったときは
うれしい気持ちでいっぱいでした。

宮田:世界の選手はやっぱり一味違った。この素晴らしい経験を生かして、もっと成長していきたいです。

:川島選手が印象に残っています。試合前のアップからすごい集中力でした。

岩崎:長友選手がボールを持ったときの観客のざわめきがすごかった。僕も将来、長友選手のような選手に
なりたいです。

安井:ボールパーソンを通じて、この試合にかける関係者の方々の気持ちが伝わってきた。

清水映:僕もいつかあのピッチでプレーしたい!そのために常に努力します!

上野:緊張して心臓が口から飛び出そうでしたが、ボールをもらいに来てくれた伊野波選手がとてもやさしく接して
くれたので、少し緊張がほぐれました。外国の選手とのコミュニケーション難しかったけど、目と目でアイコンタクトを
取ることができました。

服部:ボールパーソンをして、選手一人一人の声や情熱が伝わってきました。

川口:試合はたくさんの人たちの協力で成り立っていることを学び、その協力のもとに、日本代表が日本を背負って
戦っていることに感動しました。

本田:試合前トイレに行くと中で長谷部選手に会いました。「がんばってください」と言うと、笑顔で「オウ!」と
ガッツポーズをしてくれました。しかし試合になると本気の目に変わり、全力でプレーしていました。体を張って
必死にプレーしていました。そういうプレーを見てサポーターは盛り上がり、次の試合も全力でサポートして
あげようという気持ちになるんだと思います。

清水颯:僕たちがプロになってピッチに立ったら、自分を支える人たちに本当に感謝しなければならないと思います。


帰りの車中。



翌日のテスト勉強を終えたアカデミー生たちは、それぞれ眠りについた。
さっきまで自分がいたピッチを夢に見ながら、明日からまた努力の日々が始まる。

(文:総務兼選手管理 菊池 政博)





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