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日本女子選抜パレスチナ遠征:遠征地について

2011年11月17日

10月に日本女子サッカーリーグから選抜されたメンバーがパレスチナ遠征に行きましたので、遅くなりましたが
報告します。アカデミーからは田口ひかり、若林美里、小島ひかるが選ばれましたので、その3名から遠征地・
観光・サッカーそれぞれについてレポートしてもらいます。

私たちは日本女子選抜として10日間パレスチナ・ヨルダン遠征に行ってきました。
みなさんはパレスチナがどこにあるか分かりますか?
多分聞いたことのない方、また聞いたことはあっても、どういったところなのか詳しくはわからない方が多い
と思います。
私はこのパレスチナ遠征に選抜されたことを聞いたとき、
『パレスチナってどこ!?そんな国あったっけ?』と思いました。
そこで私はまずパレスチナのことをネットで調べました。
パレスチナと検索すると出てくる言葉は、自爆テロ、銃撃、紛争、パレスチナ問題・・・・。
こんな言葉ばかりでした。
なぜこのような問題が起こっているのか、簡単に説明したいと思います。

パレスチナは地中海の東側に面する、レバノン・シリア・ヨルダン・エジプトさらにシナイ半島に囲まれた地域で
あり、国ではありません。
このパレスチナには、もともと民族的にアラブ人、宗教はキリスト教、イスラム教、ユダヤ教を信じる人たちが仲良く
暮らしていました。
しかし、第二次世界大戦でナチスの迫害を受けたユダヤ人たちが、パレスチナに逃げ込み、パレスチナにユダヤ人
の国をつくりました。その国がイスラエルです。
イスラエルの建国で、パレスチナに住んでいた人のうち、イスラム教徒、キリスト教徒(アラブ人)がユダヤ人に
よって土地や財産を奪われ、難民となりました。
もともとはイスラム、キリスト、ユダヤの3つの宗教を信じる人たちの総称だったパレスチナ人は、この時期を境に
呼び名が変わり、イスラエル人(ユダヤ人)と、パレスチナ人(イスラム教徒、キリスト教徒)に分かれて争うことに
なりました。これがパレスチナ問題の基本的な構図です。
また、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信徒が集まる、世界遺産のエルサレムは、各宗教の聖地とされていて、
この領地も争いの原因となっています。
以上がパレスチナの簡単な説明です。

こういったことを知ったうえで、パレスチナに行くのには少し不安がありました。
しかし、現地では、銃撃やテロの行われていたというような雰囲気は全く見られず、さらに、パトカー2台が常に
バスを挟み込み、軍人も帯同してくれていたので、そういった心配はありませんでした。
こういった日本ではありえない経験をし、日本という国はどれだけ安全な国であるかがよくわかりました。
これを聞くとパレスチナは怖いと思われてしまうかもしれませんが、そんなことはなく、現地の方々は私たちのこと
を温かく迎え入れてくださり、おかげで充実した素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。
遠征の10日間のうち、はじめの4日間はヨルダンに行き、ヨルダン女子代表と1試合行い、その後はパレスチナ
でパレスチナ女子代表と2試合行いました。
試合はもちろん、観光や、パレスチナ大統領訪問など、2度とできないような貴重な経験をすることができました。

高3 田口ひかり

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