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ミゲル・ロドリゴ氏トレーニング

2012年01月29日

全国各地で大寒波が襲来し厳しい寒さとなっていますが、ここ御殿場の冬の冷え込みも一段と
増してきました。しかし、その厳しい寒さのおかげもあって私たちは美しく雪化粧をして雄大に
そびえ立つ富士山を眺めることが出来ています。この壮大な光景から、毎日とてつもなく大きな
エネルギーを感じとることができています。

さて、本日はフットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴ氏による講義とトレーニングが行われました。
講義はスタッフ対象に行われましたが、ミゲル氏がまず述べたことは、フットサルはサッカーを補完
できものであり、将来より良いサッカー選手となる為の土台となるものである。そして、フットサルは
決してサッカーと対抗するものではないということでした。
フットボールサラ(スペイン)、バビーフットボール(アルゼンチン)など呼び名は多少変わっても強豪国
の選手達のほとんどは幼少期にフットサルと同様のものを経験しているそうです。
皆さんもご存じであるメッシ、シャビ、イニエスタ、ロビーニョ、ロナウジーニョ、ネイマールなど・・・
現在サッカー選手として輝きを放っているこれらの選手はみんな幼少期でのフットサルを通じてこれほど
までの高いテクニックを培ったそうです。

私にとって一番興味深かったのは、フットサルはサッカーと比べて600%ボールコンタクトが多いという
データでした。もちろんサッカーと比べてピッチが狭くプレーヤーの人数も少ないので自然とプレー機会が
増えるのは理解していますが、ボールタッチ数、1:1、シュート回数、ボディコンタクトなどサッカーとは
明らかな差があるようです。そしてそれらのプレーの多くはハイプレッシャーの状況下で行われている
ということを忘れてはいけません。
今後、日本全国でゴールデンエイジと呼ばれている最も神経系が発達する時期にフットサルを経験する
選手がもっと増えていったら日本も更なる強豪国になっていくだろうと想像することができました。
また、戦術的な部分でもフットサルとサッカーでは大きく異なると思っていたのですが、幹となる部分は
全く一緒でサッカーを補完するという意味がよく分かりました。

講義の中ではフットサルの映像とFCバルセロナの映像を交互に見せながら分析をおこないましたが、
ポジショニングやマークの外し方、フィニッシュのバリエーションなど2つの競技の共通点が多く、
納得できるものが多かったです。

講義後はアカデミーの女子選手対象にトレーニングを行いましたが、様々なテクニックを使いながら判断力を
磨くトレーニングが多く組み込まれていました。同じオーガナイズでも条件設定によって要求すべきものや
獲得できるものが全然違ってくるということを再度学ぶことができましたし、選手達も駆け引きを楽しんでいる
様子が伺えました。

フットサルとサッカーが共存し、もっともっと多くのフットボーラーが増えて行くことで、より一層JAPAN’S WAY
の実現に近づいていくのではないかと思います。





コーチ : 小林 忍
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