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第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会 前田治が語るシニアサッカーの魅力

2016年11月11日

第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会 前田治が語るシニアサッカーの魅力

第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会が11月12日(土)、静岡県藤枝市で開幕します。FWとして日本代表や横浜フリューゲルスで活躍した前田治さんがシニアサッカーの魅力や本大会への意気込みを語りました。

――シニアチームでプレーする魅力は何だと感じますか。

前田 僕自身、年に4回ほど日本代表OBチームのイベントに参加していますが、その時は現役時代に共にプレーできなかった人たちと、世代を超えて一緒にプレーすることができます。昔は同じJリーグでも敵同士だったのに、そういう場で一緒にプレーができる喜びや夢がある。それはシニアチームでも同じだと感じています。僕が加入した10年前は、チームに木梨憲武さんや川添孝一さんが在籍していて、帝京高OBのあこがれていた人たちと一緒にプレーができました。夢見ていたことが現実になるわけですから、うれしいことです。T・ドリームスの後輩も「代表経験がある選手と一緒にプレーできるのは勉強になるし、楽しい」と言ってくれます。

――ご自身は50歳以上の大会にもエントリーが可能です。

前田 50歳になった昨年はいろいろなチームからオファーがありましたが、相談した本田(泰人)から「ダメですよ、前田さん。こっち(40歳以上)でプレーしてもらわないと困る」と言われてしまって…(苦笑)。自分としては50歳以上のほうがもう少し楽にプレーできると思うんですけど、掛け持ちをするのは難しいですし、そのように後輩が言ってくれるだけありがたいと思って頑張って続けています。

――シニアサッカーで活躍するためにはどのような能力が必要ですか。

前田 プロでサッカーをしていたからといって動かなくてもいいというほどシニアサッカーは甘くはありません。僕も昔のようなスピードがなくなってきたので、足下の技術でごまかしながらプレーしているんですけど(笑)、ある試合ではドリブルで抜いてもしぶとく付いてくる選手がいました。試合後に話を聞いたらサッカーは未経験で、トライアスロン大会に出場しているとか。やっぱり運動量が豊富な選手が有利なんです。

――10年間、40歳以上のシニアチームでプレーしていて感じることは。

前田 Jリーグの開幕から20数年が経って、日本のサッカーレベルもボトムアップしていると感じます。その理由としては、サッカー経験者が増えたこともそうですが、サッカーとの関わり方が変化しているのかなと考えています。シニアのフィールドは、サッカーが好きで関わってきたような人が活躍する場だと思いますね。自分のペースでサッカーと関わりながらサッカー人生を歩んでいけることは、すごくいいことだと思いますし、僕も幸せに感じます。

――最後に、本大会に向けての意気込みを聞かせてください。

前田 やはり出場するからには優勝したいですね。チームはシニアリーグで二連覇して、この大会への弾みがついて、良い雰囲気です。昔は天皇杯であるとか、日本一を決める大会に出場してビッグタイトルを獲得してきましたが、久しぶりに“全国大会”という響きを聞くと、メラメラと燃えるものがありますね。サッカー選手である自分を、奮い立たせる何かがあります。

あとは、全国の僕と同じような気持ちを持った選手たちとのプレーを楽しみたいですね。もちろん勝ちたいという気持ちはありますが、最近ではプレーしていてサッカーが楽しいという感情が上回っています。若い人たちと一緒にプレーすることもそうですし、お互いにリスペクトしながらプレーする雰囲気が一番楽しいと感じます。それに僕たちみたいな人たちがシニアでプレーしていることをもっと知ってもらって、一緒に盛り上げてくれる仲間が増えるとうれしいですね。

第4回全国シニア(40歳以上)サッカー大会

2016年11月12日(土)~14日(月)
会場:藤枝総合運動公園サッカー場[天然芝]、藤枝総合運動公園陸上競技場[天然芝]、藤枝総合運動公園多目的広場人工芝広場[人工芝] 、藤枝市民グラウンドサッカー場[天然芝]
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